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93話 ミラス星 


 「マリア様!さらに前から何やら変なものが飛んで決ます!」

「君は変な物で分かると思うのか……?まぁいい私が行こう」

「え?マリア様が?」

「先ほどのような戦いでは私は何もしていなかったからな。少しは協力させてくれ」

「マリア様が動いて頂ければ嬉しい限りです!一応戦機を集め撃退しております!」


真理愛は大きな門を抜け外に出た。



「なんだ?あれは戦艦?にしては大きいな……まるで島丸ごと戦艦になっているみたいだ……」


真理愛の目の前には巨大な戦艦?のようなものが向かってくる。

周りには戦機からの銃攻撃が絶えず続いているも何やら結界によってはばまれていた。


「あなたがここの領主さんですか?」


真理愛は急に現れた人に警戒する。


「だれだ?」

「そんなに警戒しないでください。私は天優国服領主及び天優国護衛隊総隊長リーダーのマリ・スカーレットです」

「なぜ私が領主だと?それに何故ここへ?結界を張っていたはずだが?」


真理愛は剣を手にする。


「どうやら少し前まで戦闘があったようですね?予想ですが……悪魔族とかじゃないですか?」


その言葉に手が止まる。


ヒミエルから聞いた名前と同じだな。


「何をしているの?」


後ろからヒミエルが姿を現した。


マリが目を見開いていた。


「驚いた……ここにも天族がいたなんて……やっぱり……早紀さんが言ってた通り……」


何やら一人でぶつぶつ言っている。


「私たちの星に何の用ですか?それに【ここにも】とは?」

「なら和解の話速いね!実は天優国にも天族が4人いらっしゃいます」


今度はヒミエルの顔が変わる。


「4人もですか?」

「本当なのか?」


ヒミエルの言葉に真理愛が目を細める


「はい、まずは私たちの領主を紹介します天優国領主は三河早紀……異世界人です」


ここで真理愛は戦艦のようなものの謎が解決する。


「んでその悪魔族の仲間だと?」

「いえ、まずは謝罪させてください」

「なんだと?」

「実は……!!」


マリが急に空を見る。


「どうした?」

「早紀さんから連絡がありました……強襲です!」

「なんだ?それは」


と真理愛が上空を見る。

すると何やら空間に巨大なヒビが入り中から無数の人たちが現れる。


「あなたたちは逃げてください」

「何を勝手に……」

「早紀さんからの命令ですここにいる人は死なせるなと」

「それは出来ません」


ヒミエルが真剣な顔でマリを見る。


「ここは私たちのミラス星です」

「では協力してくれますね?」


マリが手を伸ばしてくる。

正直まだマリの信頼背は低かったが嘘をついている様子はなく真理愛はゆっくりと手を握った。


「あっそうそうそこの天族さん……」

「ヒミエルと呼んでください、許します」

「じゃあヒミエルさん、こっちの国にいる天族たちは、合わせて4大天使と言われているそうですよ?」


とマリはその場から消えた。


「まさか……ミカエルさんとガブリエルさんとウリエルさんとラファエルさん……なるほど途中でいなくなったと思ったら……そういうことですか……ふふっ……」


ヒミエルは目を見開くと軽く笑いながら頷いた。


「ヒミエル?心当たりがあるのか?」

「もちろんです!4大天使と言ったら私には程遠い存在ですよ!」


ヒミエルの目が輝いている。


「なんじゃここにもいたのか……早く逃げるのじゃ!」


と上から羽を生やした女の子が降りてきた。


「ミ……」

「なんだ?」

「ミカエルさん!!」

「なんじゃ?わしの事しっておるのか?……ん!?お主もしやヒミエルじゃの!?」

「覚えていてくれたんですか!?」

「もちろんじゃ……と今は時間がないのじゃ。ガブリエルもウリエルもラファエルも元気にしておるぞい。ところでお主たちには悪いが手伝ってくれないかの?」


真理愛がヒミエルの事を見る。


「大丈夫です。ミカエルさんは本物です」

「言い方悪いのじゃ……それじゃあ2人はあの軍を撤退させてほしいのじゃ」

「分かりました」

「これが終わったら話をしたいのじゃ。主はそれが望みじゃ」

「分かりました。ヒミエルよろしく」

「はい!」真理愛さん!

「うむ!」


とミカエルは飛んでいった。


「はぁぁ~会えましたぁ~」


ヒミエルはミカエルにあえて分かりやすく嬉しそうな表情をする。


「天界では会えないのか?」

「とんでもない!大天使にもならない限り無理です!」


と2人も走っていった。



「ちくしょう!前よりも多くないか!?」

「隊長!レーザー攻撃が効きません!!」

「馬鹿やろう!殴るんだよ!」

「無理です!敵が速すぎます!」


戦機たちはどんどんと追い込まれていた……。


「ひゃっはぁ!!楽しいなおい!」


悪魔族は笑いながら拳を振り下ろす。


「くっ……このままだときついな……」

「隊長!」


と一機が前に出る。


「馬鹿!戻れ!」

「隊長は僕が守ります!」


と上から悪魔族の件が振り下ろされ……。


「ドラゴブレス!!」


と悪魔族が何かのレーザーに焼かれる。


「ァァァァ!!」

「全く弱すぎて話にならないな」


と目の前には剣を抜いている女性が立っていた。


「やりすぎですよ朧月さん!」

「主からの命令だぞ?ミリ」

「危うく後ろに当たりかけるところだったじゃないですか!もう少し抑えてください!」


なんだこいつらはめちゃくちゃすぎるだろ……。


と後ろの2人は思うだけだった。


「どくのじゃ!!」


とさらに女の子が飛んでくる。


「お主らは下がっておれ!私たちが終わらせるのじゃ!」

「ふざけないでください!僕達も……」

「すみませんが皆様お力はすべて対策されているようです。ここは私たちにお任せください。はい、癒しの雨です」


と戦機に雨が降ってくる。


「早紀さんが魔力砲を打ちますわ!護衛隊の皆さん及びほかの皆さん早く逃げてくださいませ!!」

「急ぐのじゃ!全員巻き込まれるぞい!」


「隊長!エネルギー回復!破損も修復しました!」

「なんなんだ君たちは……」

「わしたちはただの天優国護衛隊メンバーじゃ。はよ撤退の指示を出すのじゃ」


と飛び立っていった。


「戦機全員に告ぐ!全速力で引け!奴らの邪魔をするな!」

「「分かりました隊長!」」


と戦機たちがそれぞれ撤退していくと何やら天優国から白い光が集まる。


「来るのじゃ!!」

「皆さん!衝撃に備えてください!」


ミカエルが叫んだ瞬間バチバチ!と空気が震えたと思えば空に猛烈なレーザーが放たれる。

その猛烈なレーザーは悪魔族をまとめて一掃し空が明るく輝く。


「くっ……」

「隊長!」

「捕まっていろ!」


あまりの衝撃波にひたすら耐える。

しばらく耐えていると光が収まってきた。


「終わったのか……?」


目の前には悪魔族が1人もいなくなっていた。


「あれが早紀さんの……」

「さすがですね……大天使たちが使えるほどはあります……あの威力……古代兵器並みではありませんね……真理愛さんの戦機で出せる威力を超えています」


今のレーザーを見て絶対敵に回したくないと思う真理愛とヒミエルだった。

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