83話 強襲(2)
天界と神界ではある事件が起こり混乱していた「ちょっと!開かないってどういうこと!?」セラフが叫んでいる「すみませんセラフ様!どうやら向こう側との繋がりが絶たれてしまったようです!」モニターをポチポチしながら天使は叫ぶ「何故です!?」ガブリエルが叫ぶ「どうやらこちら側から干渉できない様になっているみたいです」「急いで原因を!」メタトロンが叫んだ「私の歌を早く届けたいなぁ」サンダルフォンも隣に立っていた「敵の野郎……私たちを来させないようにするつもりか!」カマエルは地面に拳を叩きつけていた。
「アマテラスさん!向こう側との干渉が途絶えました」女神の一人が走ってくる「なんですって!?」アマテラスがアテナの顔を見る「知りません!私が来るときは何ともなかったです!」「……ということはやはり何者かが干渉不可能にしたってことか……」イザナミが呟く「じゃあどうする?」女神たちはとりあえず天界と連絡を取る「はい、アマテラスです」「アテナです!緊急事態が発生しました!神界と向こう側との干渉が出来なくなてしまって……」しばらくの沈黙がある「やはりあなたたちもでしたか……」アテナは目を丸くする「こちらも干渉不可能となっていまして今原因を究明している所です」「分かりました。伝えます」アテナはそのまま慌てて走っていった「天界まで?」アマテラスも驚いた顔をする「遺体何者だ……」イザナミは皆に急いで解決するよう伝え慌てて原因究明に乗り出した。
ノーリンとウンディーネ・シルフ・フィルは頑張って敵の進行を食い止めていた。
「やぁ!」シルフは剣と魔法でアラベスタに対抗する「くっ……しつこい!」シルフはなかなか倒れないアラベスタにイライラしていた「うーん……ちょっと加工されているような気がするなぁ」ノーリンが呟く「シルフ!首を狙え!アラベスタの弱点は恐らく首じゃ!」ノーリンの言葉にシルフは頷く「ウィンドストーム!」シルフはアラベスタに叫ぶとそのままジャンプをする「やあああ!」スパアン!と首が切断されそのまま崩れ落ちた「ナイスです!シルフさん」ウンディーネが回復させる「おいおい多すぎだなあ!」隣で圧倒的大火力をだしているのは暗黒族のフィルだった「まったくお前らの国はどんな戦力だよ……」ノーリンはため息をついていた「ところで妖精たちはどこに?」ノーリンは周りを見渡す「妖精たちは地下で隠れて生活しています」ウンディーネが話す「そっか……おっとそんな話してる場合じゃなさそうだね……」と奥からどんどんアラベスタが出てくる「総勢100……私達4人……行けると思う?」シルフがノーリンに聞く「行けるかいけないかじゃなく行くしかないだろ」フィルが最後のアラベスタを倒すと歩いてきた「ふう……さすがは災厄級兵器だな……俺でこんなに苦戦するとは……男の体がうらやましいぜ……さて……始めるか」フィルが呟いた「巨人の力を見せてあげましょう」とノーリンから魔力が流れ出る「さすがですねノーリンさん……」ウンディーネが呟く「私とフィルでアラベスタを倒すウンディーネは回復を、シルフは後ろからアラベスタの足に魔法をお願い」「はい!」とノーリン、フィルが飛び出していった「ウィンドストーム!」シルフの攻撃はアラベスタの足をかすかに浮かせバランスを崩す「やぁぁ!」後ろからノーリンの斧で叩き潰していく「俺にも分けてくれよ!」と負けじとフィルが切り刻んでいった「スペアヒール!」ウンディーネから水色の光が現れたと思ったらそのっま2人を包み込んだ「回復サンキュー!」フィルがどんどん切り刻む「あともう少しです!」ウンディーネが叫ぶ「ウィンドストーム!」「「はぁぁ!」」と2人の攻撃が最後のアラベスタに直撃し砕け散った「はぁ……はぁ……俺……久しぶりだこんなに疲れたの……」「同じく……巨人の姿は魔力を大幅に消費するから……シルフが倒しやすくしてウンディーネが回復してフィルが減らしてくれなければ私は魔力切れで負けてた」「良かったです……ここはとりあえず終わりましたね……あとは」周りにはまだ堕天族と悪魔族が残っていた「最後の仕上げだ」4人は戦闘態勢に入った。
「兄さん」美崎が隣に来る「ふん……予想以上にやるな」明人が呟く。「まぁ、俺たちが出たら何とかなるやろ……まだ駄目なんか?明人」咲人が手を振っている。そう3人は上空で黙って下を見つめていた「待っとけよ……まだメインディッシュは来てないんだ……あいつを呼び出してからが本番だ」「そうですね」美崎が軽く笑った「じゃあ俺はもうちょっと寝るわ」咲人が後ろで横になった「おう魔力溜めとけ」「では私も……」美崎が後ろを振り返る「おめでとうか?」「なんだ知っていたの……」「見たらわかるぞ」明人が咲人の方を見る「良い人ですよ」「そうか」と2人は上空でそのまま寝てしまった「仕方ない……」明人が手を叩くと3人の周りが巨大な黒煙にくるまれそのまま大きなお城が完成した。




