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80話 陰謀者と時間の相違


 「なんだここまで追っかけてきたのか?」明人は入ってきた女の子を見る「あなたたちの好きにはさせないよ!」女の子は剣を取り出す「おいおい早紀……おまえ俺達には勝てないの分かってるだろ」明人がため息をつく「それでも……私は諦めない!この世界だけでも守る!」未来の早紀は剣を取り出した瞬間後ろに吹き飛ぶ「ああ!」早紀はそのまま後ろの壁に激突する「弱い……」美崎が剣を振るとそのまま壁を切り裂いていく「やり過ぎたらあかんで~」咲人が笑っている「まだ……」未来の早紀がゆっくりと立ち上がる「おいおいあれだけの攻撃を受けまだ立ち上がるか?美崎」「はい兄さん」とそのまま未来の早紀を切り裂きそのまま回し蹴りをし吹き飛ばした「やれやれ……」美崎が呟いた後周りが揺れる「始まったか……おい!行くぞ!」咲人の合図で3人は飛び出していった。


あれからどれだけ時間がたっただろうか「……痛い……しんどい」未来の早紀は血を流しながら倒れていた「おやおや……これはこれは……マスター様にお見せしなくては」「……誰?」ゆっくりと顔を上げるとそこには男が一人立っていた「おいゼダ!っておい!なんだこりゃ」「どうやら死んではいないようですね……これを」ともう一人の人が未来の早紀に緑色液体をかける「安心してください、回復薬です」「サミリーどこから取ったんだ?」「常備は当然ですよ、では運びましょう」と持ち上げる「ちょっと待て……まだ……」そこで意識はなくなってしまった。



「なるほどそれで運んできたと?仮面ついてたのによく分かったね」早紀はベッドに寝ている未来の早紀を見る「ふふふ……早紀さんの魔力を拙僧が忘れるわけありませぬゆえ……」ゼダが自慢気に話していた「とりあえず何て呼べばいいんだ?」朧月が首を曲げる「そうだねぇ未来の早紀だから未紀?」「決定!」マリが叫んだ「うーん……」と目を開ける「あれ……ここは……!」未紀は私の顔を見ると横を向く「さて……あなたに質問です!あなたは未来の私ですか?」「……はい……」「だったら呼び名は未紀ね」「え?」未紀は何を言われたのか分からない顔をする「それより……何が起きてるのか説明してくれない?私がとらえられてた理由についても」ミリが歩いてくる「……はい……まず私は約1000後の未来からやってきました」「んん?待て待てじゃあ1000才ってこと?」「マリ……時間移動のこと忘れ取らんか?」ミカエルが呆れ顔をする「何回も過去にさかのぼりこの世界に来たのです」「いわゆるもう異世界と言っていいのではないか?主」朧月が呟く「その前に何で時間移動を?」早紀は未紀に聞く「はい……私の住むところはもうありません。強襲によりマリも皆も死んでしまったのです。私はマリの事、そして天優国皆の事をとても大事にしていました……だから巻き戻り未来を変えようとしたのです」「それがすべて全敗……つまり誰かいるな?」ウリエルが呟く「はい、忌々しいあの3人が私の世界を崩壊させたんです。あの3人は世界を滅ぼすことで快感を得ている最悪な人たちです」未紀は泣きながら呟く「となるとどの世界もその3人で崩壊されたということか……」マリが真剣に考える「ラミ帝国もマヤ帝国も別の未来から来たといってたけど……何か知ってる?」「はい、私はマリさんのスキルを継承し進化させ無限時間移動を使えるようになり3人をずっと追っていました。だからその世界で知り合ったのですここで会ったとき最初は敵だと思われていたらしいですが……」未紀は下を向いた。


「まぁそれでマリと出会って今に至るというわけか……」朧月の言葉にマリは下を向く「サキエル」「え?」未紀が驚いた声を出すと隣にサキエルが現れる「今の話どう?信用できる?」早紀の言葉に頷くも「しかし未来の早紀さんの世界とこの世界は時間が違うだけじゃないとも感じました。そもそも時間軸事態違うと予想します」「どういうことじゃ?」ミカエルは首を曲げる「そんなこともわかりませんの?時間違うだけなら未紀さんはボロボロニなるはずないじゃありません?全攻撃無効を持っているのでしょう?今の早紀さんは。あとサキエルの気配が未紀さんからはしませんし」「この方たちも天優国ですか?」未紀の言葉に早紀は頷く「私の天優国は私、マリ、朧月、妖精族のみでした」未紀が呟く「となると時間移動のし過ぎでこの世界そのものが隔離され新たな世界となった可能性はあるのぅ……」「つまり……それって……」未紀が目を見開く「今まで時間移動をしていた世界はすべてパラレルワールドになるってこと」早紀が説明する「この世界が始まりとするなら過去も未来もないでしょ?」「おいふざけるな!それだと俺達帰れないってことかよ!」マヤが入ってくる「早紀様が言うのはあくまでも可能性の話じゃ、この世界がそのお主らの時間軸の直線にあれば戻ればいいだけだとは思うが……もしその時間軸に共通しないことが多くあれば……その可能性は高いじゃろう。時間軸にいないということは……戻れる手段はないのじゃ」ミカエルの言葉に早紀は大きく頷いた。


「じゃあこの世界が崩壊したら……」ラミが呟く「敵もそれを狙っていると思うよ」サキエルの口調が戻る「となるとなんとかしないといけないな」刹那が歩いてきた「皆さん……近いですよ?」早紀に言われ気付いたがこの部屋はマンションの一室なのだそんなに多く入れるわけもない「とりあえずまずはこの世界を守るだけだろう、帰ることを相談するのはその後だ」刹那が呟く「そもそも未紀、ラミ、マヤ達が原因でもあるんだからな逃げるのは許さんぞ」「俺は元からそのつもりだ」「私もです」マヤとラミの言葉に未紀も頷く「私も戦わせてください!早紀さん!」早紀は動揺する。まさか早紀から早紀へお願いされるとは思わなかったのだ「分かった、とりあえずここからは災厄者奈落さんに任せる。私は自由に動くでいいかな?」奈落は軽く笑う「分かりました。指揮はお任せを」との言葉に皆は出ていった「私達も行こうか……未紀頑張って」早紀は応援することしかできなかった。

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