47話 大天使VS堕天使ルシファー
「ルシファー様!かき集めてきました!総勢5万です!」男が叫ぶ「本当に行くつもりか?ルシファー」後ろから低めの声が聞こえる「ハデス兄さん……あぁ……私に喧嘩を打った報いを受けさせてやる」「まぁ……せいぜい気を付けるんだな」と歩いて行った「皆行くぞ!」『おう!』とルシファーを先頭に5万の堕天使たちが空を飛んでいった。
「ふぁぁ……」早紀はゆっくりと外に出る「それにしても空の上ってなんか新鮮」そのまま屋上に上る。高さ的にはビル100階以上あるので周りが良く見やすいのだ「早紀よ、ここにいたのか」朧月が魔法陣から現れる「うん、いろいろとね……」「そうか……まぁ……だがそこまで気にする必要は無いと思うが?」「そうかな……ふふっ……朧月ありがとう」早紀が笑った。
しばらく涼んでいると突然の警報音が鳴り響く「朧月!」「おう!2人は下にいる」早紀と朧月はマリとミリのいるところに向かう。
[敵襲です!200キマイター先、堕天使ルシファーを先頭に総勢5万の堕天国軍勢です!]
(皆聞こえますか!?)
(あぁ……ついに来たようじゃの)
(私たちの本領発揮ですわ!)
(ミカエル、ネイトありがとう!これから戦闘を開始します!戦闘準備!)
(はっ!)
全員が返事をすると早紀たちは空に飛ぶ「あれ?ミリも飛べるの?」「はい、私は空気のを自在に操ることが出来るので空気を圧縮させて足場を作っています」ミリが笑っている。
(天使達準備完了しました)
(女神も完了ですわ)
(妖精たちもやる気満々です)
[砲撃準備整いました]
(よし……みんなよく聞いて、相手の狙いは恐らく女神と妖精たちの奪還です。なので私たちが狙いなのは明確です。大変な争いになるかもしれませんが……絶対に勝ちましょう!)
(はい!)
早紀達はとりあえず国から離れる「サキエル!先制攻撃!対空ミサイル用意!」叫ぶと地面にある扉が開いていく「後はサキエルに任せる!」早紀は前を向いた
[かしこまりました!ミサイル発射3秒前!3、2,1,発射!]
と100発を超える無数のミサイルが前方へとどんどん打ち出していった。
「ルシファー様!敵の攻撃です!」「なんだと!?」と目お前には100発を超えるほどのミサイルが飛んでくる「避けろ!」とみんなが避けていく「ダメです!追いかけてきます!」「だったら撃ち落とせ!」と天使たちはどんどん魔法で撃ち落としていく「どういうことだ……」と目の前に見えてきた光景にルシファーが止まる「飛んでる……土地?」周りには無数の妖精や女神たちが飛んでいた。
(来たのじゃ!戦闘態勢に入れ!)
皆の目の前には堕天使たちが現れた「サキエル!」
[魔力3連砲発射!]
とレーザーのような魔力が堕天使達を次々と打ち抜いていく。
(行くぞ!)
朧月の言葉にみんなは堕天使の方に突っ込んでいく「久しぶりじゃのう堕天使ルシファー」ミカエルが堕天使ルシファーの前に立つ「ちっ……お前ら!ここは任せろ!」と堕天使たちは両側に分かれる「おっと!私達も忘れないでよな!」と隣から爆炎が襲い掛かる「カマエルわしに当たるじゃろうが!」「ミカエルよそ見するな!」とウリエルがルシファーに突っ込む「ペネトレーションヒール!」天使たちに緑色の光がまとわれる「こざかしい!」ルシファーはウリエルを蹴飛ばす「くっ……」「次はわしじゃ!」ミカエルは銃を撃ち続ける「そんなもんか!」とすべてはじき返す「エンジェルシールド!」ガブリエルの言葉にルシファーが結界に閉じ込められる「堕天封印!」とそのまま鎖が結界周りに纏われ閉じ込めてしまった「皆さん!お疲れ様です!」ラファエルが水を渡す「いや……」ウリエルが前の結界を見るとガンガン音が鳴っている「まさか……堕天使の為に作った堕天結界を……」と結界が破壊される「ふふふ!こんなもので私を止められると思ったとはな」「行くぞ!」ウリエルの言葉に四大天使は動く、戦術的には主にウリエルで近接戦闘しミカエルで遠距離攻撃、ガブリエルで結界足止め、そしてラファエルで魔力補填の戦闘をしていた。
「天使たち苦戦してるな……」「私たちのところに来るまでみんなが抑えてくれていますからね……」マリと朧月が呟く。周りからも無数な爆発音が聞こえる。
[魔力、対空ミサイル全砲撃開始!]
とサキエルの言葉に船の両側面から万程のレーザーが堕天使に襲い掛かった。
「はぁ……はぁ……」ウリエルが息を上げている「なんだよ、四大天使ってのはこんなもんか?」ルシファーは剣を方に乗せている「ウリエルさん!気を付けてください!」ラファエルが叫んでいる「おいおい!私にも戦わせろ!」とカマエルがルシファーに突っ込む「さすがは暴拳の炎カマエルだな」「ほめてくれるのか?だが残念だな、私は自分が好きになった人しか喜ばないんだ」剣と拳の激しい戦闘がおこる「堕天使ルシファーに死の契約を……」とメタトロンが紙に文字を書く……もすぐに消えてしまう「契約による支配なんて俺には効かねえよ!」ルシファーが剣をカマエルに振り下ろす「うお!あぶねえ……かすったか……」カマエルは左腕を見る「ヒール!」ラファエルも着実に消耗している「いいのか?俺だけにこんなに天使を集めて」ルシファーが軽くにやける「あぁ……私たちは皆を信じているからな」ウリエルたちはまたルシファーに突っ込んでいった。




