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109話 世界の異変


 「それでは3人の自己紹介をして頂きましょうか」

「はーい」


と3人はチョークを持ちと黒板に書いていく。


鈴鹿真理すずかまり朧月留美おぼろつきるみ光香みかエル


ええええー!!ほぼまんまじゃん!


私は口をあんぐりと開いている。


「私の事は真理と呼んで!」

「私は朧月だ」

「楽にミカエル!でどうぞよろしくなのじゃ」


皆は拍手をする。


「ミカエルって天使の名前だよね?ハーフなのかな?それにしても3人可愛いね!うらやましいなぁ……私が知らぬうちにあんな3人と仲良くなってたなんて……」

「う……そ……そうだよ!あはは……」


まさかの名前ほとんどそのままなので笑うしかなかった。


「それじゃあ3人は早紀さんの後ろと左右の席でお願いね」


3人はそういうと私の隣に座る。


「そういえば皆さん自身は大丈夫でしたか?最近多くなっていますので……注意してくださいね」


と話した瞬間チャイムが鳴った。


「それでは今日の授業はこれで終わります、今日は特別に臨時休みなので皆さんどうぞ気をつけて帰ってくださいね」

「「「はい!」」」


と身支度をして帰っていく。

そしてマリ、朧月、ミカエル、美見、早紀の5人になった瞬間……


「早紀ぃぃぃ!!!!」


マリが突っ込んでくる。


「がはっ!」


あの時とは違いダイレクトに衝撃が来る。


「マリ!!こっちの世界で突っ込んだらダメじゃ!!」

「全く……どれだけ喜んでるのか……主久しぶりだな」

「こっちの世界???主???どうなってるの???」


美見だけ状況が分かっていないようだった。


「お主は早紀の友達か?」

「はい!3歳からの幼馴染です」


マリ含む3人がガーンとした顔になった。


「おいおい……わしたちよりも昔の人がおるのじゃ……」

「認めたくないですね……」

「主争奪戦だな……」

「んで?説明してくれない?」


早紀がゆっくりと起き上がる。


「そうじゃな……まずは美見とやら、今から話すことはすべて真実じゃ」


ミカエルは早紀が別世界に転生し一緒に暮らしていたことを話す。


「つまり3人はそっちの世界から来たということですか……なるほど……」

「疑わないのか?」

「無理矢理作った変な名前だとは思ったので……」


この言葉にみんなは頭を落とす。


「まあ!まあ!でも救済したのに何で……?」

「それがあの後セラフさんがこっちの世界との繋がりを確認したみたいで……」

「繋がり?」


ガタガタ……。


「また地震だよ早紀ちゃん」

「最近本当に多いね……」

「話を続けるぞ?つまり何かしらの出来事がありこっちの世界と私たちの世界が繋がったということだ」

「そうなんだ……」

「反応薄いのう……」


美見がしばらく考えると手を挙げる。


「もしもその話が本当ならばモンスターとか魔物とか流れて来るんじゃないの?あなたたちが本当にそっちの世界から来たのであれば」

「お主早紀よりも頭がいいのではないのか!?」

「わたしなんて全然ですよ……この学園で2位なので……1位にはかないませんよ……」

「となると……この地震も何か関係が?」

「あると私たちは思うよ」


マリが呟く。


オオオオ!


と外から音が聞こえる。


「何々!!?何の音!?」

「来たのじゃ!」

「ここだと魔力がないからな……」

「とにかく皆を逃がさないと!」


早紀はスマホを取り出す。


「なんじゃそれは」

「この世界の道具です」

「この中に人がいるぞ!?」


早紀はニュースを見る。


「え……ただいま町中に何やら動物が急に現れ人々を襲っているようです!自衛隊が対処に向かっています!皆様は家から出ないでください!緊急事態です!きゃあ!」


とモンスターが入ってくる。


「まずいことになったのじゃ……」


と上空には戦闘機が銃撃をしている様子が映し出されている。


「私の【世界救済】のせい?」


『それは違います』


「今度は誰!?」


美見が叫ぶ


「熾天使セラフ様じゃ!」


『皆さん無事ですか!?今回の事件……そちら側に強力な力を持つものがいます!その人が原因だと判明しました!こちらからも応援を出しています!早く直さないと2つの世界が衝突しお互い消滅してしまいます!あと……どうやら世界線……時間軸を超えて無数の世界ともつながってしまったようです』


「なるほど……つまり緊急事態ってことだね?」


美見が呟く


「美見はわしが家まで送っていく、早紀はマリと朧月で頼む」

「ええ!?私も早紀ちゃんと一緒がいい!」

「無茶言うでないわ!力のない者2人は守り切れん!」

「でも……」


美見が下を向く。


「美見一緒に行こう」


早紀が手を繋ぐと美見は大きく頷いた。


「仕方ないのぅ……早く行くぞ!」


5人は急いで教室を飛び出した。


「はぁ……はぁ……」


美見が立ち止まる。


「大丈夫??」

「こんなに走ったの初めてで……」

「早紀は何故平気なんじゃ?4年寝て復帰したばかりじゃろ?」

「確かに……」


と目の前にモンスターが現れる。


「とにかく話は後じゃ!まずはこいつをなんとかするぞ!マリ!朧月手伝うのじゃ!」


ミカエルの言葉に3人の体が光り前の服装に戻る。


「凄い……剣で斬ってる……」


美見は目の前の光景に唖然としていた。


「あはは……あの3人は特に戦闘好きだもんね……」

「「「これで最後!!」」」


3人は剣で2つに割った。


「はぁ……魔力が少ない分体が重いのじゃ……」

「魔法打てたら一発なのに」

「家ごと壊すつもりか?マリ」


周りからは爆発音や悲鳴が響いていた。


「家もどんどん潰されてる……家の中が安全じゃないの??」


美見が呟く。


「ここの常識はあやつらには通用せぬ……じゃからこそ冒険者という職業があったんじゃ」

「この世界は冒険者もなければ守り抜く壁もない……こんなところで現れたら……」


早紀の言葉に美見は戦慄するのだった

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