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105話 決戦大魔王


 「オオオオ……」


大魔王が呟きながら現れる。


「なんて大きさじゃ……」

「来ますよ皆さん!」


大魔王はその巨体からは裏腹に一瞬で消える。


「ガブリエル!アテナ!」

「はい!【天使の守り】」

「【アイギスの盾】」


2人が叫ぶと周りに円のようなシールドが貼られる。


「うおおおお!」


バキーン!と一瞬で粉々になると全員が吹き飛ばされる。


「そんな!!シールドが効かない!」

「私に任せてくださいませ!」


ネイトが斧を持ち背中から突っ込む。


「【大衝撃】!」


とそのまま思いっきり振り下ろす。


「なんですの!?私の全力ですのよ!」

「全然効いてません!【タイム・アクセラレーション・ボール】!」


フレイヤが時計のドームで大魔王を包み込む


「うおおお!」

「そんな!時間攻撃が効かないなんて……」

「私が行く……【開眼】!」


とユグが猛スピードで突っ込むと背中に剣を刺し込む。

バチーン!!ととてつもない衝撃波が響きわたる。


「うおおお!」

「くっ!」


大魔王もあり得ないほどの速度でユグに剣を振る。


「きゃあ!!」


ユグは剣で受けるも吹き飛ばされミラス星を貫通し隣の星にぶつかって止まった


「ユグちゃん!マリ!」

「分かった!【瞬間移動】」


マリは慌ててユグの元まで飛んでいった。


「なんですの今のは!!?先ほどよりも強くなってません?」

「もしかしてこれが本当の覚醒大魔王……さっきまで覚醒してなかったのかも」


早紀が目を丸くする。


「そんなバカな!あれだと私も勝てないぞ!」

「おおおお!」


大魔王が剣を振る。


「皆避けるのじゃ!!!」


ミカエルが叫んだと同時に斬撃を避けるもヒミエルだけよけきれなかった。


「ヒミエルー!!!」


真理愛の発狂が響き渡った。


「やああ!」


ヒミエルは剣で受けるも……

一瞬で剣ごと破壊される。


「いやあああ!」


真理愛は助けに向かおうとするもセラフに止められる。


「無理です!!間に合いません!」



ヒミエルはそのまま叫ぶ暇なく消えてしまった。


「うそ!ヒミエルが一撃!?」

「ヒミエル……」


皆は目の前の光景に唖然とするしかなかった。


「おおお!」


と大魔王は誰もいないところに軽く剣を振る。


「きゃあああ!」


空間を突き破り出てきたのはゼルエルだった。


「おいゼルエル!!」


ウリエルが慌てて抱き留める。


「【癒しの光】!……」


白く光るもすぐに消える。


「ウリエルさん……無理です……ゼルエルは……もう死んでます……」

「嘘だろ……おい!!」

「何でじゃヒミエルにゼルエルよ!!」

「そんなあり得ません!」


セラフも予想外の出来事だったらしい。


「おお!」


大魔王がさらに剣を振ると今度は星を割る。


「しまった!まだ中にミレイとサリーが……」


樺実奈が慌てて振り返るとそこには2つに割れ破壊される2つの星があった。


「早紀ちゃん……」


そこには天優国のあった場所に大きな亀裂があり天優国は存在してなかった。


「まさかウンディーネさんとシルフさんは!?妖精達の皆さんは!?」


未紀が叫ぶ。

空中には大砲のようなものの破片がたくさん散らばっていた。


「あぁぁ……」


早紀は頭を抱え下にしゃがみ込む。


「早紀ちゃん!ちょっと!落ち着いて!!」

「主……」


マリと朧月が呟く。


[能力創作によりスキル【全員覚醒】を創作しました。この能力は【強制解放】のスキルと重複可能です]


早紀はもう死なせてしまったことの絶望によりスキルの事なんて気にもできなかった。


「おおお!!」


大魔王が早紀達に突っ込んでくる。


「しまったのじゃ!お主ら!早紀を守れ!」

「「「「はい!」」」

「問題ありません、【雷切】!!」


バチバチバチ!!!


と大魔王に電撃が入る。


「雷切ダメージ1%……私での勝利見込みは約1.1%」


目の前にいたのはミレイだった。


「ミレイさん!早紀が!」


マリが泣きながらミレイの顔を見る


「早紀さん、あなたは弱いです」

「ミレイ!」

「樺実奈!?」


真理愛が目を丸くした

そう樺実奈が初めて怒ったのだ

だがミレイは気にせず話し続ける


「早紀さんあなたは優しいです。ですがそのやさしさには限度というものがあります。優しさを追求するあまり守りが広くなりまもりきれなければそれは弱さです!」

「何?ミレイじゃないみたい」

「ええ?どうなってるの??」


樺実奈を含む皆が困惑する。


「早紀!立ち向かいなさい!本当の早紀はここで負けるそんな子じゃありませんよ!!」

「母さん!!」


早紀は飛び起きるも目の前にいたのはミレイだった。


「早紀さん目が覚めましたか?」

「あれ?ミレイ?なんだろう……」

「何があったんだ??」

「知らない……私こんな機能つけてませんよ……」


みんなが何があったのか分かっていないようだった。


「何やら声が聞こえ必勝法を教えてもらいました」


ミレイが話始める。


「今の大魔王に勝つ唯一の方法は……ユグドラシルを最大限に強化して一時的に大魔王を超えることです」


早紀は大魔王の所を見る。


「今は【雷切】により痺れていますなのでしばらくは動きません」

「そっか良かった……」

「早紀だとダメなの?」


マリがミレイに聞く。


「早紀さんは自身の【強制解放】してからバフをしても全然足りません。ですが強制解放した後ユグドラシルさんの【開眼】を上乗せれすることが出来ればバフスキルで大魔王を超えることは可能です」

「なるほど……でも【開眼】は……」

「知っていますせいぜい10分が限界だと。だから10分以内で終わらせるのです。私がもう一度【雷切】を打つのでしびれたところを攻撃してください」


しばらく沈黙がある。


「分かった……やってみる……」

「ユグちゃん!?いいの!?」

「私は早紀や皆を……信じてる」


ユグドラシルが笑った。


「じゃあ……補助は私に任せて!!」


早紀が胸に拳を当てる。


「バフと言えばメタトロン、サンダルフォンか?」


ウリエルが話す


「私もお手伝いします」

「じゃあ私も」


手を挙げたのはセラフとアマテラスだった。


「それだけいてくだされば大丈夫です。それでは急ぎましょう……効果が切れる前に皆さんも周りから攻撃お願いします」

「「「「任せて!!」」」


ミレイの言葉にみんなは笑顔になった。


「早紀ちゃん!」

「あれは……天優国!?」


そう半分になった星の所から出てきたのは無傷の天優国だった。


「私(俺)達も手伝うよ(ぞ)!!」


中から妖精、侵攻軍、アンドロイド、戦機たちが現れた。


「さあ!!最終剣戦だね!」


早紀が叫ぶと全員で大魔王の方を向いた。

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