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103話 頼もしい助っ人


 災厄の大魔王を倒した皆だが今は堕天使と悪魔達の対処に追われていた。


「なんやこの程度か?威勢がいいなあ」

「っち!バケモノめ」

「ふふふ俺の能力は【世界反転】すべてを反転させる能力やで~。つまり」


明人はマヤの所に突っ込むも後ろに傷が出来る。


「前からきてると思っても実際は後ろなんや、ちなみに上下左右すべて反転する。情報量に頭が破壊されるやろうなぁ」

「ならば俺の能力が適任だな」


刹那が歩きながら剣を抜く。


「今まで何をしていたの?私達の後ろで見てただけだよね?」

「簡単だ戦術を見ていた」

「私の案です」

「奈落、何しに来たんだ?」


マヤが驚いた顔をする


「周りの敵たちは私では瞬殺してしまうのでつまらなくて……私もお手伝いします」

「ずいぶんと余裕ですね?」


ラミが奈落を軽く睨む。


「まぁ奈落が来てくれたならば俺たちの勝ちだろうな」


刹那が剣を収める。


「おい何で剣を収める?」

「お前ら巻き込まれるぞ下がっとけ」

「え?」


刹那はマヤとラミを後ろに下げる。


「奈落行けるか?」

「私を誰だと思っているんですか?災厄者最強かつ昔セラフを瀕死まで追い詰めた女ですよ?」

「そうだったな」


奈落は明人の前に剣を抜く。


「お前ひとりで……何ができる!」

「え?おっと!」


奈落は慌ててしゃがむと上に剣が素通りする


「ほう……たまたま避けたか……だが!」


奈落はぎりぎりで避けることを繰り返している。


「危ないですね!逆ですか!?」


奈落の戦闘にマヤとラミが疑問な顔をする


「あれはわざと……?」

「ふっ……まぁみてろあれが災厄者最強の力だ」


刹那が軽く呟く。


「そろそろいいですかね?」

「なんや?諦めたか?」

「いえ……もしも私があなたと同じ能力を使えるとしたらどうしますか?」

「なんだと?そんなの」


マヤとラミが戦慄する。


「まさか同じ能力って……」

「嘘だろおい……」


奈落は咲人に突っ込んでいく。


「舐めるな!」


と剣で受け止め……られず後ろから傷がついた。


「くっ……まさかこれは俺の能力……」

「ふふふ……不思議かしら?じゃあ別の能力と予想してみてもいいのですよ?例えば大魔王の攻撃とか」


2人は首を曲げる。


「それってあの星を破壊するレーザーだよね?」

「あぁ……」


奈落はチラッと2人を見ると剣を振る。


「嘘だろおい!!」


明人が叫ぶ。


そうそのレーザーはあの時の大魔王そのものだったのだ。


「お前【コピー】能力か!すべてコピーしていたんだな!」

「ふふ……」


奈落が不敵に笑うと今までの人たちが蘇生される。


「【自動蘇生】だと……明人はコピーできないといっていたはず……何故だ!」


2人は刹那の顔を見る。


「何どういうこと??」

「おいあいつはほんとにコピー能力なのか?」

「違うな……奈落の能力は……【相手が思った能力になる】能力だ。だからあいつが言った『すべてをコピーした』つまり今はコピーできない能力をもすべてコピーできるのが奈落だ。この能力に気が付かない限り明人は負ける」

「おいおいなんじゃそりゃ……」


奈落と明人は混戦していた。


「後ろ気を付けた方がいいんじゃないかしら?」

「なんだと……」


奈落は消えそのまま背後に回る


「【瞬間移動】か……くそ!」

「そうそうそれと身体能力もあげられるわよ?」

「なんだと?だが100倍にならない限り勝てる!」

「ふふふ……何処に限界は100倍にならないと?」

「まさか……」

「はあぁ!」


と奈落は一瞬で明人に迫りそのまま切り裂いた。


「左様なら永遠の炎に飲まれなさい」


と先ほど打った大魔王の構えを取る


「クソがあぁ!」


と叫んだ時奈落から大魔王のレーザーが放出された。


「奈落お疲れだな」

「ふう……助かったわあなた2人の想像のおかげよ」

「まさか相手って……」

「ええ……敵味方関係ないですよ?だからあなたたちがマリさんの能力を想像したら……」

「え?」


奈落から黒い炎が生まれる


「はぁ!」


と周りの雑魚たちを飲み込み消し飛ばした。


「コピーと何が違うの?」

「ラミ……つまり俺たちが想像した最強の能力も奈落が使えるということだ」

「ただし具体的な能力を想像してもらわないと無理ですよ」

「なかなか難しい能力ですね」

「奈落は頭がずば抜けていい……奈落だからこその強い能力だ」


刹那は笑った。


またそのころ早紀達は……


「おらおらどうした?3人がかりでこの程度か?」

「なんという力……ただの人間ではないよね?」

「君だけは倒すよ!」


ユグが咲人に突っ込んでいく。


「ユグちゃん気を付けて!」


早紀はユグに向かって叫ぶ。


「ほう【能力消滅】持ちとはな……だが俺と美崎には【消滅無効】を持っている……残念だったな」

「なっ!」


ガキーン!!とユグに振り下ろされている剣を早紀が慌てて止める。


「ユグちゃんで倒してもダメっぽい!」

「ならどうすれば……」

「ふははは!これで終わりだああ!」


咲人が突っ込んでくる。


「「絶対に倒します!!」」


2人の剣で受け止める


「あの明人がやられたか……」

「明人……」


咲人と美崎が小さく呟く。


「後はあなた達だけだよ」


早紀は明人に剣を向ける。


「ははっ!出来るもんなら……」


と明人の腹に剣が突き出た。


「明人……様……」


早紀が隣を見ると美崎も背中から刺されていた。


「何が……起こった……」

「【天刺胞】!」

「【灼熱太陽】!」


と2人はそのまま大爆発を起こし消えてしまった。


「アマテラスさん!セラフさん!」

「お待たせしました早紀さん!無事繋がりました!」

「終わったみたいですね……間に合ってよかったです……」


空間の穴の中からセラフとアマテラスが現れる。


「なんだよ私たちの出番はなしか?」

「カマエルさんまだあると思いますよ?周りにほら」

「メタトロンお姉ちゃん私達で倒そう」

「あなた達本気出さないでよ世界が滅んでしまう」

「そういうイザナミさんもやる気満々じゃないですか」

「お前もな天使」

「ゼルエルと呼んでくださいよ~頑張って修復したんですから」

「皆さん!来てくれたんですね!」


早紀が笑顔になる。


「お待たせしました!さぁ!残りを倒しましょう!」


セラフの言葉に皆はそれぞれ飛び立っていった。

ここからはあっという間に悪魔達と堕天使は瞬殺されていったのだった……

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