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100話 迫る脅威

ついに100話到達しました!!今まで見てくだった皆さん、そしてブックマークをくださった皆さんありがとうございます!!これからもよろしくお願いいたします。




 「マダ……アバレ……タリヌワアア!!」


と大魔王が叫んだ時その声の衝撃波により周りの星が破壊される。


「なんや暴れてはりますなあ」

「仕方ないだろ……咲人……何億年と眠っていたのだからな」

「お兄様その通りでございます」

「天界を破壊したんやって?なかなかすごいやんな?」

「ふっ……俺たち御目的はただ破壊するのみにあることを忘れるなよ?」

「分かってる分かってるって~」


3人も大魔王の後を飛んでいった。ちなみにこの3人は大魔王の事を閻魔大王だと思っていた。それはこの後に自分たちが負けるということに気が付くはずもなかった。


「ただいま戻りました……マスター」

「クリセラか何か報告は?」

「はい~遠くにあたしたちに匹敵するほどの戦力が固まっていましたぁー分身達がやられてしまいましたからね~。にしても何でしょうね?あれは……って感じでしたよ。人間じゃないような鋼鉄だらけでした」

「そうか……報告ご苦労」

「はーい!私は地獄に帰って寝まーす」


とクリセラがそのまま消えていった。


「なるほど戦機か……となると異世界人……」

「異世界人は基本厄介な存在ですよ?逃がした天優国との合流ともなれば余計です」

「あんな奴ら敵ではなかっただろう?追いかけるのも面倒だっただけだ」

「まぁ~俺はなんでもいいけどな~」


咲人はあいかわらず面倒臭そうだった。

その後も大魔王含む4人は確実に星の破壊を進めていったのだった。



一方その頃。


「はぁぁ!」

「やああ!」

「負けるかぁ!」

「まだ遅いですよ」


3人はまたミレイと戦っていた。


「ちょっと早紀!何してるの!?」


マリが走ってくる。


「あ―いやあ……ミレイさんにちょっと稽古をつけてもらっていて……」

「頼まれたのでお相手いたしました」

「……全然勝てない……」

「くそ!あともう少しなのに!」

「へぇ……そんなに強いんだ……」

「あなたも試してみますか?」

「え?私はいいだって樺実奈さんが作ったんでしょ?私の【黒炎】で破壊するわけにもいかないし」

「そうですか」

「え?」


ミレイは一瞬でマリの首に剣を振った。


「1戦どうですか?」

「ふっ……舐めてるね?私も一応強いよ?」

「それは楽しみです」


2人は向かい合い……突進した。


「かはっ……」

「さすがですね、マリさん、やはり天優国の皆さんは全員強いということが分かりました」

「どうして……どうして【黒炎】が効かないのよ!!」

「マリさんその技は炎ではありません。そもそもとして黒い炎は出ません」

「何を……」

「マリさんのその【黒炎】はいわゆる【破壊】の力です」

「それは知ってるよ、触れたものを一瞬で即死させる」

「では【破壊】の反対【再生】があることもご存じでしょう」

「そんな!ミレイはあの時剣しか……」

「私の魔力は無限そして使える魔法の属性は全属性です。その中でも破壊魔法と再生魔法は無属性に分類されます」

「そんなの聞いたことがないわ……」

「良いですか?無属性魔法はお互いが対等になっている存在です。つまりお互いがお互いを無属性魔法で殺すことは出来ないんです」

「じゃあ……私が勝てないのって……」

「単純な剣技・スピード、情報処理能力が私よりも低いということです」


とミレイが4人の前に歩く。


「私たちアンドロイドは樺実奈様によって作られました。アンドロイドは成長をすることがないため初めの初期設定にすべてかかっています。樺実奈様が言うには「あなたは私の思う限りのめちゃくちゃな設定にしたからね!子古代兵器みたいなのもあるみたいだけどそれよりも強くしちゃった!おかげで魔力補充にずいぶんと時間かかったよ……」とおっしゃっています」

「?」


マリはいまいちわかっていないようだ。


「つまり、こういうのだと倒せないだろうなというボスとか考えたことあるだろ?」

「うん考えたことあるよ!こんな魔法とか強すぎるよねーとか、スピード早いとか……」

「それを完全に理解し、あり得ないほどに強くして生み出したのが樺実奈さんってことだね」

「そういうことです。私のマスターはより強く、私の求める最強をモットーに私を生み出してくれました。」

「なるほど……」

「」


マリはまだどうやらわかっていなかったようだが首を縦に振った。

と同時に後ろが何やら光り輝いた。


「強力な魔力を検知しました」

「まさかもう!?」

「勝てそう?」

「恐らく5分でしょう」

「分かった。じゃあやるか会議!」


早紀の言葉にみんなを巨大なホールに集めた。


「なんだと!?もう見えるところまで?」


灯里が叫ぶ。


「うんあの光はまさしく星が破壊された時の光だった……かなりの速度で破壊が進んでいるんだと思う」

「くそ!なんとかして早く止めないと……」

「今神界と天界に情報を伝えました。恐らく協力してくれると思いますが……すぐには無理だと思います」

「おい、一ついいか?」


今まで黙っていた刹那が手を挙げる。


「今俺たちは逃げているがこの先はどこまで逃げれるんだ?」

「先って?」

未紀が首を曲げる


「もしかして、逃げ続けたらどこか壁に当たるかもしれないってこと?」


ミリが呟く。


「はい、壁はありますがまだ大丈夫です」


ミレイが説明をしてくれる。


「とにかくもう時間がないからもう覚悟を決めないといけない……」

「私は覚悟などとっくにできていますわ!」

「私もです」


女神の皆が答える。


「わしたちもじゃ、早紀が決めたことに反論はせん」

「ふっ……わが主にいつまでもついていきますぞ!」

「皆さんやるきっ満々ですね……では私もやる気を出しましょうか……これでも元災厄者最強者なんですから」

「謙遜はしなくていいだろ奈落」

「あら?そうですか?私と同レベルが目の前にいますのに」

「光栄です。ですが私には私があなたに勝てる未来が見えません」

「うふふ……嬉しいこと言ってくれますね」


2人は軽く笑う。


「んで?私から向かうの?」


樺実奈が歩いてくる。


「そうするしかないか……」


皆の顔が暗くなる。


「分かったじゃあ私の戦闘アンドロイド全員出撃させるそれでいいね?」


早紀の顔に笑顔が生まれる。


「ほんとうに!?ありがとう!」

「へへーん!世界を守るのも私たちの役目!ってね!じゃあ行こう!」


そういって星の軌道を反転させる。


「いよいよだ」

「うん……皆!必ず勝つよ!」

「「「「おー!!!」」」」


皆はこれから起こる大戦争に備えるのだった。

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