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7話 城の招待


「どうして王宮に行くんですか?」


マリと早紀は前を歩いている騎士を見る。


「あいつらは国家全体の指名手配者だからな…倒したら王女直々に報酬を渡す決まりになっている」


騎士は笑いながら2人の顔を見た。


(なるほど、指名手配犯だったのか…まぁそりゃそうか)


「だが10人もどうやって倒した?あいつらは元騎士経験者達だ…お前ら2人だけで倒せるとは思わんが」


騎士が呟く


「倒したのはマリで私はバフをかけただけですよ」

「なんだって?1人であいつらを?んな馬鹿な…」


騎士はどうにも信じられないようだった。


「ここが入口だ」


2人は目の前の大きな門を見上げる


「騎士団長様!おかえりなさい!あれ?その2名は?」


門番らしき人が2人を見る


「ギルド潰したちを倒した2名だ」


門番は驚いた目をする


「左様ですか!?あの人たちを…どうぞお通り下さい」


3人はそのまま王宮の中に入っていく


「それにしても凄いなぁ…」


早紀が周りを見る


「この王宮は50年前ほどに作られたんだ」

「50年前ですか…ん?マリ?どうしたの?」


早紀は浮かない顔のマリを見る


「あっ…いや何でもないよ」


マリは両手を振った。


「ここが王女の部屋だ失礼の無いようにな」


と騎士がドアを3回たたく。


「どうぞ」


と中から声がかかる


「ラミ王女様ギルド潰しを倒した2名を連れてきました」


と2人は中に入る。


「あら、マリじゃないの」


目の前にはかわいらしい女の子が白いドレスを着て立っていた


「お知り合いなのですか?」


騎士の人がラミとマリを見る


「えぇ…10年前にちょっとね」


ラミがマリのほうに歩いてくる。


「ギルド潰しが倒されたと聞いてもしかしたらあなたなんじゃないかって思ったのよ。元気そうで何よりだわ」

「いえ…私こそお世話になってます」


(なるほど、そういうことだったのね)


早紀はマリが緊張していた理由が分かりホッとする


「そしてあなたは?」


ラミが早紀の顔を見る


「あっ私は早紀と言います。天優団のギルドマスターをしています」


ラミが首を曲げる


「へぇ…やはりまた…おっと…こほん…聞いたことない名前ね…」

「はい早紀さんは新米冒険者なのでまだAランクなのですが主に支援スキルが強いですね」


マリがまたフォローを入れてくれた。


「あら、そうだったの!マリが言うにはそうなのね…さてと報酬を渡しますね」


ラミが手を挙げると奥から何やらカートを押して歩いてきた。


「こちらが報酬です。1人金貨1枚なので金貨10枚となります」


2人はその場で発狂した。


「金貨10枚ですか!?」


2人は目を見開く。


「はい!どうぞお持ちください」


早紀はお金を受け取ると頭を下げた


「それはそうとマリちゃんたちはこれからどうするの?」


ラミとマリはお互いの顔を見る。


「一応冒険者なので冒険をしたいと思っています」


早紀が話す


「冒険に出るということはこの街から出るのですね…この街から外は魔物や盗賊の住処ですギルド教会での依頼で剣の練習をするのもありだと思いますよ」


ラミが早紀の顔を見る


「それもそっか…2ケ月宿屋とってあるし2ケ月伸ばして私剣と魔法をもっと使えるようにならないと!」


早紀がマリの顔を見る


「ま、まぁ…早紀がいいなら私はいいけど…」


早紀が大きく頷く


「うん!出発は4か月後の5月28だね今日1月28だし…」


早紀がカレンダーを見る


「じゃあその日にまたお会いしましょう」


ラミの言葉に2人は頭を下げ王宮を出て行った。


「ねぇねぇ早紀明日からギルド教会に行くの?」


マリが首を曲げる


「そうだね!魔物討伐依頼かなんか受けて色々強くならなくちゃ」

「じゃあ明日私が剣を教えてあげる!そうしたら楽に依頼こなせるでしょ?」


早紀が手をたたく


「それだ!」

「でも私師匠に教えられてから人に教えたの9年前の1回きりだけど…」


早紀は笑顔になる


「ぜーんぜん!教えてくれるなら何でもいいよ!」


2人は笑いながら宿屋に向かった。


「滞在日時2か月追加ですか?」


受付の女の子が首を曲げる


「はい!2人合わせての銀貨4枚です」


早紀が銀貨を渡す


「はーいごゆっくりー!」


受付の女の子は深く頭を下げた


「そもそも早紀まだこの場所の事知らないでしょ?」「うっ…」

「明日からは剣と常識の勉強だね」


マリが笑顔で話す。


(マリ…顔が笑ってない…)


早紀は怯えながらも布団に入りそのまま寝てしまった。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 索敵した時は20人程なのに倒したのが10人残りの10人どこ行ったんでしょうか?
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