2話 ドラウン
~貯蔵庫~
ドラウン
「貯蔵庫はこれで終わりかなぁ」
ドラウンは自分の口から火炎放射を放ってそれを燃やし尽くす
ライル
「おいやめろ!」
ドラウン
「あ?君だれ?この国の住人?いや、違うな
この国の奴らはそんな気力持ってないもんね」
ドラウンは少年だった
ライルよりも年下の金髪ショタ
ライル
「この国は自国だけで成り立っている
お前らの庇護は受けていない!立ち去れ!」
ドラウンは笑った
牙のような歯を見せびらかして笑った
ドラウン
「それは知らないよ
だって僕らは奪うだけ 武力を持って占領すれば
それが僕たちリングランド国の住処さ
その住処を広げる事こそが
僕らの祈願という訳だ」
ドラウンは火炎放射を放つ
ライルは回避した
ドラウン
「君はレジスタンスだろ?
でも君は強くなさそうだ
僕の火炎放射で直ぐに楽にしてやるからじっとしてろ」
火炎放射を放ち続ける
ライルは回避しながら向かうが
ドラウン
「僕のかぎづめでも食らえ」
かぎづめによってライルは軽傷を負う
ドラウン
「僕の攻撃を受けた傷は、どんどんと傷が広がっていく能力だ
だから君はもうすぐ傷が広がり、重体となるよ」
ライルは言われたまま傷が広がる
ライル
(こんな…こんな所で俺は…!
それでも俺は…!まだ戦いてぇよ…!)
ライルは何かを感じた
魂に覚醒が宿ったような気がした
ドラウン
「あ?何で君は傷が治っているんだ…?」
ドラウンの疑問に対して
ライルは剣で一閃を放つ
すると、その一閃は遠くまで破壊した
ドラウン
「僕も本気を出そうかな」
ドラウンは火炎放射を大きく出した
それをクインツが飛び込んで来て
蜘蛛の糸を放って
火炎放射を包み込みながら
ライルを抱いて屋上へと逃げた
クインツ
「ほお…驚いたな そういう事か」
クインツ
「ライルは、トランスレイドを起動しているのだ
起動し続けている それがライルの能力だ
それをライルは感じたからこそ、能力が意識し始めたんだ」
ライルの能力は内部能力だった
トランスレイドを続けた状態だ
ドラウンの力もトランスレイドを使っている状態だ
弱状態と強状態がある 強状態で戦うのが覚醒零度者のやり方である
ドラウンは弱状態だった