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15話 崇拝者とドライ

~ガーゼス国~


ライルはやけに静まり返ったこの国を歩き回っていた


ライル

「誰一人いやしねぇな

あの宮殿にだけ人々がいるようだ」




~共鳴宮殿~


燃え盛る青い炎が辺りを照らしていた


ライル

「炎ではないのか?」


青い炎に触れるが、熱くない事に気付く


ライル

「青い炎がずっと続いている」


そしてその先で待っていたのは

人々とドライだった




ドライは儀式をしていた

そこでは、口移しで女へと誓いを交わしていた姿があった


ドライ

「おやおや、俺と対談を希望する方がこられましたか」


笑顔でそう言って、女をどける

よろめいた女は嬉しそうに教祖であるドライへ賛美を始める


皆、同じように賛美していた




ドライ

「何用ですか?」


ライルはそのまま衝撃斬でドライの後ろの壁を壊す

壊した先は外


ドライ

「無作法だなぁ」


ライル

「しかし、あの時やった行いは忘れないぞ」


ドライ

「ははは、何のことですか?」


ドライに暗黒生涯日記でやっていた行為を問う


ライル

「日記での出来事は、記憶へと上書きされているはずだ

経験した事へとなっているはずだ」


ドライは一頻り息を吐くと


ドライ

「だが 俺を殺せるかな」


青い炎へと手を触れる


ドライ

「この青い炎は何だと思う?」





ライルは熱くなかったことを思い出す


ライル

「これは冷たくも熱くも無い 物質の無い何かだ」


ドライ

「そうだ そして私は誰といると思う?」


青い炎は魂だった

誓いをした女から青い炎が出ていた


ドライ

「私の共鳴宮殿は、皆様の崇拝で成り立っているのです」





ライル

「マグニナンバーズ自己紹介の時とは

全くちげぇ性格だが…


本性をとっとと見せやがれ!」


ライルは共鳴宮殿の柱を壊していく

しかし、青い炎が修復を始めていく


ドライ

「共鳴宮殿は崇拝者の魂で成立しています

ですから、忠義を忘れないうちは自動修復です


ここにいる内は俺は死にませんよ」





ライルはそれでも壊した


ライル

「無駄だと思うだろう?」


しかしそれは宮殿内の人間を壊した柱の亀裂によって

崇拝者を逃すため


ライル

「魂を逃すなら、柱の修復作業の前にふるい落とせばいい!」


宮殿内の隅で崇拝者は居たので

宮殿内の左右を破壊して逃した


そしてライルはドライへと剣を交える


ドライは青い炎によって防御する

しかしその隙間で宮殿内にいた崇拝者たちは壊れた宮殿から出て行った




ライル

「共鳴宮殿にいくらの崇拝者がいるんだ?}


ドライ

「それは、この時のためにとっておいたからな」


ドライは青い炎から剣を繰り出す


ドライ

「お前と同じレジスタンスソードで交えてやろう」


ライルはドライへと斬りかかる

しかしドライの方が攻撃力が高い事に気付く


ライル

「ドライが余裕だったのは、崇拝者が大量にいたからか

いなくなってもこの攻撃力だったとはな」


ドライ

「そうそう 俺の手加減に感謝しておけよ


崇拝させるのは簡単だ

ありったけの絶望ある国で、ありったけの崇拝をさせればいい

そうしてこの宮殿内を構築していった」


ドライは共鳴宮殿を動かした

共鳴宮殿は戦艦へと形を変えていた

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