14話 等価交換マグニ
フェアラン
「ステージが変わったな 厄介な能力だよそれは
洗脳マグニだから、人形も洗脳される」
フェアランの周りを人形が囲った
人形に攻撃されるが攻撃力皆無なので無意味
しかしそれは囮であり、本当の攻撃はフェアランの頭上からだった
人形の攻撃ではなく、人形が呪われしアイテムを持っていた
フェアラン
「等価交換マグニか」
【等価交換マグニ】
等価交換をする事で、願いをかなえるマグニ
フェアラン
「何を犠牲にするんだ?」
人形たちは一斉に合体してそれは巨大人形となった
フェアラン
「これだと死んでしまうな」
フェアランは攻撃を回避する
攻撃は地面を掘っていた
ライル
「等価交換マグニの情報が暗黒生涯日記に綴られていく
元々あったマップ情報を駆使して、リアルのストーリーを書き綴るみたいだ」
ライルの望んだとおりの情報が暗黒生涯日記へと綴られていく
ライル
「フェアラン お前もマグニ攻撃していくようだ」
フェアラン
「あ?まあ人形に対して俺の呪い能力で攻撃していくさ」
呪われしアイテムの五寸釘で巨大人形へ対象を変更した
そして巨大人形へと他の人形を持って、そのまま釘を刺し込み続ける
巨大人形はそれでも攻撃を続ける
フェアラン
「等価交換マグニは願いをかなえる代わりに何を望むのか?
それはその代償と魂だ 魂を売り渡してしまったのだ住人は」
巨大人形となった住人の魂は二度と戻らない
等価交換によって消失しているからだ
フェアラン
「だからこそ呪われしアイテムには細心の注意を払わなければならないんだよ」
フェアランは五寸釘を何度か人形を使い捨てながら釘を打ち込み続けた
巨大人形は動きを止めた
ライル
「お前も魂を奪われたのか?」
フェアラン
「俺は奪われてなどいない」
ライル
「本当にそうなのか?」
ライルは暗黒生涯日記に描かれている事を読んでいた
そこにはフェアランが魂を売り渡している事が書き込まれていた
ライル
「とある崇拝マグニ者がやってきた
そしてこの国はその教祖へと崇拝していた
フェアランはその時誓ったのだろう?」
フェアラン
「このステージは…」
フェアランには記憶が無かった
ライル
「教祖が来ていた時の世界だ
崇拝マグニ者ドライ
お前の国を虐殺した張本人だ」
ドライがそこで演説していた
そしてそれを受け入れる住人
誰もが崇拝していた
≪フェアランは
ロール国へと戻ってきていた
そして住人の変わりように気付いた
ロール国の中でも忌み嫌われていた住人の家へと出向いていた
そこでは崇拝していない住人が住んでいた
そこでは暗黒生涯日記という洗脳マグニが完成されていた
フェアランは誓ったのだ≫
フェアラン
「俺は、何も、思い出せない」
フェアランは後ずさりする
そして演説をしているドライへと攻撃を向ける
人形へと五寸釘を打ち込む
しかしそれは崇拝者へと攻撃が映る
【崇拝マグニ能力】
崇拝している対象へと自分への攻撃が入っていく
魂を売り渡して消失していたフェアランの記憶が微かに脳裏で戦っていた
フェアラン
「俺は…!」
フェアランは住人を使って一斉に攻撃を続ける
全ての住人が破壊されていく
教祖を狙う為に、全ての住人が犠牲となっていく
そしてフェアランは止めに入る
ドライ
「教祖への崇拝はカバー力にある」
攻撃をカバー出来る
そして攻撃を繰り出す事も可能だ
ドライ
「教祖への崇拝を糧に俺の力はてめぇを上回る」
ドライは攻撃を繰り出す
自分へと攻撃していた
しかしそれはフェアランの五寸釘を打ち込む動作へとタイミングよく攻撃していた
フェアラン
「打ち込むと、攻撃が瞬間的に発動する
その攻撃へと反動させて、攻撃を跳ね返したと言うのか」
フェアランは五寸釘とドライの教祖としての崇拝力の攻撃を同時に受ける
ドライ
「崇拝マグニ 俺ってやっぱ最高だわ」
ドライが勝利して暗黒生涯日記は幕を閉じる
その光景を昔のフェアランだけが睨み付けて見ていた
暗黒生涯日記はこれにて完結した
そして暗黒生涯日記は終わりを遂げた
ライル
「フェアラン…あんたは…」
著作者
「どうやら呪われしアイテムを使用していたフェアランが死んだことで
俺だけは生き返ったようだ」
著作者レルは生き返った
人形から、人間へと
レル
「フェアランは人形マグニとなった
等価交換マグニを使って魂を売り渡した
しかし記憶も失うから、ドライへの復讐も忘れていた
全ての住人が人形となった
その等価交換もフェアラン自身が死んだから解除されたという訳だ」
暗黒生涯日記を持ってそれに火をつけて燃やすレル
レル
「リルリル国まで行ったことがあってね
クラリが興味ありそうに見てしまったんだな
僕が作っていた呪われしアイテムを
クラリは暗黒生涯日記で
自分の望んだとおりの事が起きた
その時には既にマグニ者だったんだクラリは
自分の境遇であぁいう風にしてしまったんだろうね」
呪われしアイテムを作成する国ロール国
そしてその代償は自分達に降りかかったのだ
ライル
「フェアラン
お前もこの国を守る為に戦ったのか」
レル
「そうだろうね 僕は、僕だけは彼女を優しく弔うよ」
レルが全ての人形を燃やし尽くしている中
ライルは、レルに聞いた国ガーゼス国というドライが次の崇拝を企んでいる国へと向かった




