人の醜さと神の理屈
ここは、神界。神とその眷属のみが入る事を許される場所…の筈であった。が、異世界の勇者にはその理は、通用せず神界に侵入を許してしまった。
《神座の間》
そこには、50メートル程の男が寝転びながらゲームをしていた。
「あぁ、やっぱドラ◯エは初代だよなぁ。あ!ヤベ べホ◯ミ!!…ふぅ、お!レベルアップ!」
神がゲームを楽しんでいるところに勇者が乗り込んできた。
「お前が神だな!」
神は…無視して、そのままゲームを続けた。
※ここからセリフと例えばっかりです。
「クッ、無視をするなァ!!!」
「ハァ、ウルセェなぁ。何だよ、俺に何か用か?」(ユーチ◯ーブの広告的な30秒別の事しといてもいいけど、まぁ5秒見てスキップするかぐらいの感覚)
「ああ、そうだ!お前は天使に命令をして、沢山の人達を殺した!!その報いを受けて貰うぞ!!!」
「…報い?何で?」
「何故って…お前は!!尊い人の命を奪った!!
罰を受けて当然…いや、受ける義務がある!!!」
「え?…そういえばお前って地球人だよな?」
「…ああ、そうだが 話をはぐらかしても無駄だ!」
「じゃあ、お前ゲームしたことあるよな?
それで敵倒してレベリングするだろ?
それに、罪悪感 感じるか?」
「俺たちは、キャラクターじゃない!!!
一緒にするな!!」
「いや?キャラクターだけど?お前ら3次元の存在が2次元で遊んでいるように俺たち4次元の存在は3次元で遊んでるんだ。それだけだろ?
ちなみに今お前がいるゲーム
神のお遊戯~世界を創造しよう!!~
は、なかなか人気でなぁ手に入れるのに苦労したよ」
「クッ!……百歩譲って俺たちがキャラクターだとしよう。だが!それでも酷い死に方をさせる必要は無い筈だ!お前が天使に命令したんだろ!
生きたまま捌いたり、生きたまま食ったり、生きたまま沸油に入れたり、生きたまま内臓を引っ張り出したり、生きたまま皮を剥いだり、死なないギリギリの痛みを与え続けたり…
死んでからもだ!!
内臓を取り出して氷漬けにしたり、体をバラしたり、実験に使ったり…あ、あとは…」
「それって全部、人間がやってる事だよなぁ?
それを返されてるだけだよな?」
「う、うるさい!!!人間は…人間は尊いんだ!!動物がそうなるのは確かに可愛そうかもしれない。
だが、何故俺たちにするんだ?必要無いだろ!!!」
「…ウンウン。お前らにやられた動物達もそう思っていたよ。
あ、そうだ!お前ここまで来れたって事は、だいぶレベル上げたんだろ?で、その為に魔物を殺した筈だ。どう思った?何故そんな事が出来た?」
「そ、それは…魔王を…そして、お前を殺す為だ!
…仕方が、無かったんだ」
「ハーン、じゃあ別に俺が人間殺しても良いじゃん?いやぁ、正直言ってこのゲーム、俺のゲーム機の容量結構食うんだわ。で、何でかって言うと生物が、勝手に増えるから何だよ。だから、天使っつーチートを使って間引いてる。仕方がないんだ」
「…お前と喋っていても、ラチがあかない。こうなったら、お前を殺すしか無い!ウオォォオ、聖剣よ!俺に力をォォ!!!死ね!!神ぃぃいいいい!!!」
「そうやって、喋る事を放棄するのは負けましたって言ってるのと一緒だぜ?てか、3次元が4次元に干渉できる訳ねぇだろ、馬鹿じゃねぇの?」
「く、何だこの壁は!?聖剣のフルパワーだぞ?」
「それ、次元の壁。ほら3◯sとかで画面にぶつかるってあるだろ?あんな感じ。いくら2次元で最強になったって、3次元には傷1つ負わせることはできない。それと一緒。分かった?」
「み、認めない!!俺は、認めないぞ!」
「ハァ、そろそろ黙ろっか。」
「…!?……?…………!!」(一時停止ボタン押した感じ。ただ、人間って言うか3次元には体の動きを完全に止められたかの様に感じられる)
「言いたい事は言い切ったな?じゃあ削除」(ゲームの機能としての削除だが、3次元には回避不可能の魂ごと消滅させられる最強の攻撃)
「ハァ、勿体ない時間過ごしたなぁ。さっさと続きするか」
この神に反論してみたい方はぜひぜひ感想にお書き下さい。また、筆者は他にも作品を書いているのでそちらもよろしくお願いします。