鏡の世界
私は彼氏の家を出て走って家に帰った。
本当は帰りたい場所なんかないのに、結局家なんだ。
母「お帰りなさい。どこいってたの」
私「どこでもいいでしょ」
また相手の顔が見れない。母の顔さえも。
私と部屋に入って布団の中に潜る。涙が落ちた。不意に彼氏のことを思い出してまた涙が落ちる。
ちょうどそのとき、私は見覚えのなに世界が広がった。
私「...どこなのここ。私は部屋にいたはず」
謎の人物「ねえねえ」
私は心臓が破れるぐらい驚いた。謎の人物はわたしそっくりだった。
謎の人物「どうしてあの男の人から逃げたの」
私「それは...」
謎の人物「怖くなったんでしょう。愛され続けるのが、いつかあの日みたいになるのが嫌だったんでしょう。だから...」
私は頭がものすごく痛くなった。その言葉で
私「黙って、私はそんなんで別れたんじゃない。お互いなにかかなわないものを願って愛してまったのよ。そう、例えば世界旅行とかね...。だからやめなくてはいけなかったのよ。愛するのを」
謎の人物「嘘つき。ただの言い訳だよ。」
私「嘘なんかじゃない!!」
謎の人「きみはだいじなことを...」
私が目覚めたときには朝になっていて、あの世界はどこにもなかった。
ゆめだったのか、、とも思う。