幽r??
ハァッー、ハァッー
俺は病院に着いた。病院に着いて急いで菜津奈の元に行った。途中、看護士さんたちが走ったらダメみたいなことなんかも無視して、4階の377号室に向かって
それで、今俺はその部屋の扉の前。
ゆっくり扉を開ける、菜津奈の顔が見えた。
菜津奈は驚くくらいに静かに眠っていて、死んでるんじゃないかと思った。だけど、菜津奈の隣にある心臓が動いてるかわかる名前がよくわからないやつがずっとピコピコ言っている。
それは、あまりにも悲しすぎた。俺はショックのあまりに気付いたら菜津奈の横で泣いていた。シーツがグショグショになるぐらい、顔上げると、なぜか涙が止まった。
なぜか、自分に問いかけた。初めて自問自答というものを味わったかもしれない、それで俺の顔は今目が点というような感じだろうか。俺はそのぐらい驚いていた。
なぜなら、クラスの委員長が蔑んだ目でこっちを見てくるし、そもそも委員長がなぜいるかもわからない。しかし、それより驚いたことは菜津奈が幽霊とでも言うのだろうか、あろうことにそんな姿をして微笑んでいた。正直言って怖い。
「前橋、何であんたがいるの。」
委員長が不意に問いかけてきたもんだから、少し間が入って返事した。
「何でって、そら俺は菜津奈の幼馴染みなんだからよ。それよりお前こそなんでだ?」
「私はこの娘の従姉妹よ、それより前橋なんでずっと私の横をジロジロ見てんの」
もしかして委員長には見えてないのか。
「委員長、ちょっといいか、その外で話さないか」
「わかったわ」
俺と委員長が話している間、菜津奈の幽霊みたいなのは、終始ニコニコしてこっち見てた。もしかして天使かもしれない。