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すろら!!  作者: 的菜何華
四日目~不壊城編~
63/72

第七ラウンド~22/7と円の真理~

そろそろ一ラウンドが短くなってきました。

さてさてさて。

俺のターンですよ。

いや、もうこれはモーリスを攻撃するしかなくね?


アーサーの手札が事故っている以上、ここで9点削りきられるってことはないだろう。

ならばもうモーリスを倒してデッキを増やした方がいい。

なんだかんだ言ってもあの鬼ドローは痛すぎる。


「俺のターン。ワンドロー」


クローバーの4。

さて、こっからどうするかね。


「ハートとクローバーの2とダイヤの3でモーリスを攻撃」

「ダイヤの10とクローバーのキングを使って……エンドですな」


うん、こいつ絶対悪足掻きすると思ったよ。

何にせよこれでHP0。

モーリス敗退である。


「はははは。これもまた一興――というところですかな」


そんな高笑いと共に――モーリスは去っていった。


「あー、スペードの7をユニットに。三枚トラップを配置してターンエンドだ」

「オレのターン……一枚トラップをハイチしてターンエンド」


すげえな。一行で終わるよアーサーのターン。

これは……勝てるか?

アーサーはゲンナリである。


「2とかスキなスウジなんだがな……」

「俺は七分の二十一が好きだけどね」

「…………………3.142857でジュンカンだな」

「おお」


暗算したのか。すげえな。


「エンシュウリツ……のキンジチか」

「こっちの方が3.14よりも近いんだよ。微差だがな」


理系なんてそんなもんだと初めて俺に突きつけた数字。


3ではなく3.14でなければならない理由が精度なら――22/7であっちゃいけない理由はなんなのか。

正しさなんて誰も求めてなくて――精度なんて誰も求めてなくて。

円の真理など誰も求めていなくて――全ては慣習と歴史が支配する。


全ては上の世代に追従するために。

全ては上の世代に従属するために。

全ては上の世代に隷属するために


真理などいらない――上の世代が信じた事を継承せよ。


小学生の俺が感じた違和感は結局年を重ねても消えなかった。

教授に嫌われれば何も出来ない。

上司に嫌われれば何も出来ない。


真理などどうでもよくて――結果などどうでもよくて。


だから――研究者も大企業も蹴ってworksworksworksに転がり込んだ。

まだ、新しい技術――VR技術に夢を見たのだ。




「さて、俺のターン行かせてもらうぜ」


軽く頭を振って意識を切り替える。

まだゲームは終わってない。

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