第六ラウンド~コミュ力ってどこで売ってますか?~
さて、俺のターンだ。
……。
…………。
……アーサーに謝った方が良いんだろうか?
いや、あれはあくまでもエリオットを沈めるための方策であってアーサーのHPが削れたのは副産物というか。
いや、狙わなかった訳じゃねえけど!!
だって、アーサーHP20まるまる残ってたし!!
タイミング的にガードも出来ないだろうし!!
ここで狙わないものただのバカだし――狙わないと多分俺が沈むし。
けど、裏切ったのは裏切ったわけだし――謝った方がいいのだろうか?
……コミュ力! お客様の中にコミュ力をお持ちの方はいらっしゃいませんか!?
「……アヤマロウとかバカなコトカンガエテルじゃないダロウナ?」
不敵な笑みと共にアーサーが言った。
「現状、イチバン有利なのはオレダゾ?」
「……そいつはどうだろうね?」
「……ナニ?」
ちらりと。
モーリスの方を見る。
「……キサマ、マサカ!?」
「さあ、どうだろうね?」
とか、それらしくやってはいるけど。
ぶっちゃけノープランなのは秘密だ。
SEなんてそんなもんだ。……全国のSEの皆様すいません。
「ま、とりあえず、ワンドロー」
ダイヤの3。
さて、どうするかね?
んー、ここで使うか。
「ダイヤの3をユニットに。トラップを二枚配置。そして――手札を全て破棄してジョーカーを使用するぜ」
残りの手札三枚を破棄。ジョーカーの効果で五枚ドロー。
クラブとスペードのジャック、ハートの8と3、スペードの6。
……まずまずって所か?
まあ、ここでのジョーカーの使用は手札の交換というよりジョーカーを墓地に戻すのが目的だからいいっちゃいい。
デッキが少ないときのジョーカーはお荷物以外の何物でもないからな。
デッキに余裕がある時に使っておくに限る。
さて。
ここからがーー問題なわけだが。
手札考えたら誰か攻撃したい訳なんだが――どっちにするか。
アーサーを削るか――モーリスを倒すか。
残りHPは俺が13、モーリスが4、アーサーが14。
俺のユニットが2、2、3だからモーリスは倒せそうな気がする。
ただ、手札もトラップも多いんだよなモーリス。
削れるだけ削るって考えもあるが……うーん。
「――ユニット2、2、3でモーリスを攻撃」
「ダイヤの4とクラブの4使用。2だけ受けましょう」
「ういー、で、三枚ドロー」
で、引いたのは――スペードの7、クラブの3、そして――ジョーカー。
…………………戻って来やがったよ。
いや、墓地のカードがデッキに戻ってない以上これはエリオットが持っていたジョーカーなのだろうが……。
無理してジョーカー使ったばっかなのに……おいおいどうすんだよ。
「えー……………ターンエンド」
「ふむ……んー」
モーリスは考え込む。
「どうやら……我輩ここまでのようですなあ」
……。
まあ、HP2だからな。
ここから逆転するのは難しい。
「しかして、我輩には3枚のエースがある……。我輩に攻撃された方がかなり不利になるとみました」
…………。
そのとおりだよ畜生!!
マジックもトラップも使えない3点攻撃だと!?
考えてみりゃとんでもねえキングメーカーだよ!!
「ならば――やることは決まってますな」
モーリスはデッキに手をかける。
「赤ならアーサー、黒ならマサムネ。恨みっこなし、ですぞ」
そして引かれたカードは――スペードの4。
「そして謝っておきましょう――我輩ここでユニットを一枚配置するんですなあ」
にんまりと――モーリスが笑う。
置かれたユニットはーースペードのエース。
トラップもマジックもきかない四点攻撃――!!
「さて四枚のエースとスペードの2でマサムネ殿を攻撃――しかる後にダイヤのクイーンでアーサー殿を攻撃ですぞ」
「……………2にだけダイヤの7を使用!!」
「ハートのキングをシヨウ。ワンドロー」
これで――俺のHPが9、アーサーのHPが15。
一気に俺が不利になった。
「さて、我輩は5枚ドローですな」
うおお……とんでもない鬼ドローだ。
てか、このヤロウしれっとアーサーを回復しやがって……!
「この期に及んで悪足掻きもないでしょう。ターンエンドで」
「オレのターン。ドロー……トラップを2枚ハイチしてターンエンド」
そしてアーサーとことん引き悪いな!!
もう大惨事だよ!!
そんな感じで――第六ラウンド終了




