ルール説明~みんなでやってみようぜ!~
いろいろ考えたが結局趣味に走ってしまった……
結論から言えば。
PC五人全員が勝ち残った。
三十人のNPCは二十に一点賭けでマジョリティ。
PC五人がオンリーで勝ち残り。
何故か。
五人が選ばなかったはずの二十五から三十五にーー三つも票が入っていたが。
まあ、この辺はおそらくそういうふうにルーチンが組んであるのだろう。
対戦のスパイスとなりつつ邪魔にならないように。
つまりは。
――これからが本番だと言うことだ。
* * *
「これより第二ゲームを開始します。行うのは『バトルロワイヤル』」
仮面のディーラーはそう言ってトランプの封を切った。
「ここにありますのは五十二枚のトランプ。そしてジョーカーが二枚」
打って変わって狭い部屋だった。
部屋の中央にはブラックジャック用のテーブルが一つ。
「この五十四枚をシャッフルしまして裏向きに伏せます――これがデッキ」
五人のプレイヤーは椅子に腰掛けている――否。
椅子に固定されている。
ほぼ最高レベルの封印具――「グレイプニル」。
身動きはおろかスキル・ペットの使用すら封じられた状態。
完全に――プレイヤースキルのみでの勝負となる。
「そこから各自五枚ずつ引いた手札で戦いってもらいます」
「くっくっく。デッキに手札とは……トレーディングカードゲームのようですな」
「そのとおり。TCGをイメージして貰えばわかりやすいかと」
ディーラーは二枚のカードを抜き出す。
一枚を表向きに――ハートの四
「プレイヤーは自分のターンに表向きのカードを一枚出すことができます。これをユニットといいます。基本的に数字分の攻撃力と防御力を持ちます」
ハートの四が九十度回転する。
「プレイヤーは自分のターンでユニットを使用して攻撃をすることができます。攻撃したユニットは九十度横向きに置かれレスト状態になります。レスト状態は自分の手番がくるまで回復しません。レスト状態のユニットは防御には使えません。また最初の一ターン目は攻撃ができません。また一ターン目以外は自分のターンの最初にデッキから一枚カードをドローできます」
もう一枚を裏向きに置く。
「またカードを裏向きに出すこともできます。これをトラップといい自分の手番に何枚でも出すことができます」
裏向きのカードがひっくり返される――ハートの五。
「トラップの効果はスートによって異なります。ハートは回復ーーダメージを受ける直前に使用することで数字分のHPを回復します」
その横に並べられる――ダイヤの五。
「ダイヤは防壁――ダメージを受ける直前に使用し数字分のダメージを減らします」
その横に並べられる――スペードの五。
「スペードはカウンター――ダメージを受けた直後に使用し数字分のダメージを攻撃してきた相手に与えます。このダメージに対してユニット防御は可能ですがトラップは使用不可です」
三枚のカードは宙に浮かび――砕ける。
「クラブは何もないのですかな?」
「クラブのカードはマジックとして手札から使用できます。効果は『数字の二分の一(端数切り上げ)分ダメージを軽減する』です」
クラブのカードは手札から飛び出して――砕ける。
「防御に使用したユニット、使用したマジック・トラップは墓地へ送られます」
「……重要なことを聞いて良いかにゃ?」
「何でしょう」
「これは何人でやるゲームなのかにゃ?」
「五人です。この場にいる全員で行います」
瞬間。
五人の間に緊張が走る。
「全員参加の一回勝負。それゆえ――バトルロワイヤルというわけでございます」
ディーラーの口元が薄く笑った。
「さて、次は特殊な効果のあるカードをご説明しましょう」
並んだのはーースペードのエース、二、三。
「エース、二、三はユニットとして使用した場合『攻撃終了時にデッキから一枚引く』という効果が付与されます」
ぽこんと浮かび上がるスペードのエース。
「さらにエースには『全トラップ・マジック無効』の効果が付与されます」
エースが砕けてーー浮かび上がる二。
「二には『マジック・ハート、スペード無効』の効果が付与されます」
二が砕けてーー浮かび上がる三。
「三には『ハート、スペード無効』の効果が付与されます」
三が砕けてーー並んだのはスペードの絵札三枚。
「絵札にはトラップとして使用した場合『効果が数字÷2(端数切り上げ)され使用後にデッキから一枚引く』という効果を得ます。マジックとして使用した場合『効果が数字÷3(端数切り上げ)され使用後にデッキから一枚引く』という効果を得ます」
「トラップとマジックの併用、トラップ・マジックの重複使用は可能かな?」
「トラップ・マジック共に一つの攻撃に対して一枚だけ利用できます。マジックとトラップの併用は可能です」
そして――真打ち登場。
二枚のジョーカー。
「ジョーカーはユニットトラップとしては使用できません。自分の手番の任意のタイミングで使用し『手札をすべて墓地に送りデッキから五枚引く』という効果を得ます」
「テフダは0マイでもヨイノカ?」
「構いません」
そして――五人の頭上に輝くデジタル数字。
蛍光グリーンに輝く20。
「HPは20スタート。上限は五十。それではゲームスタートです」




