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すろら!!  作者: 的菜何華
四日目~不壊城編~
54/72

五面ダイス~五面体……作れるか?~


30人のNPCは手を組んでくるだろうというのがエリオットの見立てだった。


「マジョリティねらいってことにゃ?」

「多分ね。……五人、かな。多分五人がこっちに張り付いてオンリーを妨害。残りの25人は一点賭けってところかな」

「……アリエナイとはイイキレンな」

「くっくっく。野良ネズミが彷徨いているようですなあ?」


そう言ったモーリスの足下を本当に子ネズミが駆けていく。

人数外(アウトナンバー)

日常系モンスターの持つ特性は不壊城アンブレイカルキャッスルのVIPルームの中ですら威力を発揮する。


「まあマウぐらいはフツーにゃ。イイ子を育てるまでが駆け引きの一環にゃ」


そう言ったキティの懐から三毛猫が飛び出した。

真っ白な子ネズミを蹴散らしていく。


「まあ、相談して数字がかぶらないようにするってのはこの手のゲームじゃ必勝法だけど」

「くっくっく。インターバルからスタートするというルール自体、相談してくれと言ってるようなものですからな。くっくっく」

「モンダイはオマエがウラギラナイかトイウコトだ!!」


モーリスのステッキとアーサーの剣がエリオットに突きつけられる。

キティは無言ですべての指に黒猫を象った指輪をはめる。


騙し騙されしてきた間柄、ね……。


「まあ、心配はごもっとも。――そこでこんなものを用意した」


じゃらりと。

エリオットが取り出したのは六面ダイス。


「新春ビンゴ大会の景品のダイスセットにゃ?」

「そ。その中の五面ダイスセット」

「くっくっく。六面ダイスの一面が塗りつぶされている……。なるほど。これを振って決めようと言うわけですか」


一から五。六から十。十一から十五……。

五刻みで刻まれた七個のダイス。


「乗る気があるなら一人一個とってくれ。入力する直前に見えないように振れば問題ないだろう」

「選ぶ数字が自分にすら分からなければ……不正のしようがないということにゃ?」

「このダイスにシカケがナケレバのハナシだがな!!」

「鑑定スキルは好きに使ってくれ。それで騙されたとしても――自己責任、だろ?」


その瞬間。

四人全員が無言で鑑定スキルを起動する。


真相看破(インサイト)罠探査(トラップサーチ)罠撤去(リムーブトラップ)物品鑑定アイテムジャッジメント偽装消去カモフラージュキャンセル真実探求トゥルースディテクション……。

無数の鑑定スキルが乱舞する。


「……じゃあ、俺六から十」

「……私、十一から十五にゃ」

「くっくっく。我輩は一から五ですな」

「ニジュウイチからニジュウゴだな!」


最後にエリオットが一つのダイスをつまみ上げた時――インターバルは終了のブザーが鳴る。


五人の運命は五つのダイスに託された。

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