表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
すろら!!  作者: 的菜何華
四日目
31/72

切り札~なんやかんやで活躍してるあの人です~

落雷発生(コールライトニング)!!」


漆黒の宇宙空間を切り裂く電撃を道しるべに――二隻の旗艦の距離がどんどん近づいていく。


隕石落下(メテオストライク)!!」


ウロボロスの旗艦めがけて落下する宇宙塵(スペースデブリ)

しかし、敵旗艦は四方八方から押し寄せるそれを電磁シールドで弾きながら――悠然と佇む。

ダメージが無いわけでない――外装はかなり傷だらけだ。

しかし、決定打に欠ける。


「……あかん、回復入るわ」

「りょーかい。ドーザン主砲発射して」

「承知」


ガゴンッ!!

ポップアップした主砲にエネルギーが集まり――オレンジに輝く。


「――ファイアアアッッ!!」


かけ声とともに発射された主砲――ホーミングミサイルがシールドを突き破って真っ直ぐに旗艦に着弾、爆発。

ここで初めて。

旗艦がぐらりと揺らぐ。


「……効いてるな」

「ドーザン、後何発撃てる?」

「二発、だな」

「――!! 来るっす!」


お返し、とばかりにミサイルが飛んでくる。

五隻の船から発射されたそれは――当たればただでは済まない。


「――全方位障壁(カプセルシールド)


しかし、それは。

突如発生した魔法障壁に阻まれる。


「――マサムネ先輩、ナイスっす!!」

「気抜くな!! 次来るぞ!!」


しかし。


「撃って、来ない、だと……?」


五隻とも――不自然に沈黙したまま隊列を組み直す。

突出した自分たちを取り囲む隊列から――横一列へ。


「どういう事だ……?」

「マサムネ」


口を開いたのは――ノブナガ。


「魔法撃てんで」

「――! 撃て!!」

「りょーかい」


ノブナガは船内に据え付けられたスイカサイズの水晶玉――魔法変換器(マジックチェンジャー)に手を置いて、叫ぶ。


竜巻発生(コールトルネード)!!」


吹き荒れる強風。

だが――そこに敵船は無い。


「!? しまった!!」


その瞬間――俺らの船の背後に五隻の船が出現した。


 * * * 


話は遡って戦闘前――ナティルでの打ち合わせ。


「えーとつまり転移妨害装置の効果範囲は百キロと」

「ええ、実に短くてすいません。なんとかはみ出さないようにお願いします」

「……かなり広いと思いますけどね」

「いえいえ、宇宙ですから。百キロぐらいあっというまですよ」

「あー、そうですねー」


そして、現在。

後方をチェックすれば遙か後方に――転移妨害装置。

どう見ても――行き過ぎだった。


「やっば……!」

「これは、マズい。マズいぞ……!」

「やってもうたね……」


言い訳させて貰えば。

宇宙空間では固定されているものが何もないので――その辺の(デブリ)だろうが惑星だろうが衛星だろうが恒星だろうがとにかく動いている――自身の絶対的な位置と言うのを知るのが不可能に等しいのだ。


おまけに空気抵抗も地面との摩擦も何もないので――動き出したら最後動きっぱなしである。

地上のように減速していかない。

素晴らしきかな等速直線運動である。


そんなこんなで――どうやらぶっちぎってしまったらしい。

言うまでもなく――非常にマズい。


全方位障壁(カプセルシールド)!!」


ドガガガガガガガガッッッッッ!!


――障壁を展開するのがギリギリ間に合ったのは幸いだった。

後方からの集中砲火をかろうじて防ぐ。

しかし、流石に。

このままでは削りきられる。


「ノブナガ!! もう一発竜巻発生(コールトルネード)撃てるか!?」

「回復せんとムリや!!」

「ちっ!! ドーザン!! 弾幕まけ!!」

「了解!!」

「セイメイもレーザーまいとけ!!」

「了解っす!!」


とにかく打てる手は打っておく。

それしかない。


「右翼と左翼!! 転移妨害装置と共に前進してください!!」

『『『了解いたしました!!』』』

「ついでに背後から撃っといてください!!」

『『『了解いたしました!!』』』


幸いにして挟撃が可能な配置。

援護を要請して――そして。


「ドーザン!! 切り札使うぞ!!」

「……しかたないか」

「ツクモ!! マシロちゃん!!」


『みゃ!!』

『にゃ!!』


しゅたっと敬礼した二匹。

これが俺たちの切り札。


「出発してくれ!! 旗艦の側面に回り込むんだ!!」


『みゃん!!』

『にゃん!!』


ツクモとマシロちゃんによる――偵察機発進である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ