第十話 大好き
彼女がICUに入って一か月経とうとした。
僕は、まだどうしたらいいのかわからないままでいた。
トワノ「健君、君は医者じゃないんだ、僕らじゃどうしようもできない」
健「わかってます!!でも、何か出来る事があるんじゃないかって思って・・・」
トワノ「君も諦めが悪いな」
僕は、彼女に出来る事考えるんだ!!
トワノ「今日は遅いから帰りなさい」
健「ほんとだ、じゃあまた明日来ます!!」
トワノ「君も自分の事を大事ね」
トワノ「・・・・・・」
先生「彼に伝えなくていいのかい?」
トワノ「何を」
先生「もう、彼女は目覚めることがないということ」
トワノ「そんなこと言ったら彼が可哀想じゃないか」
ーーーーーー次の日ーーーーーーーー
悠木「エリナちゃんまだICUに?」
健「あぁ、まだICUだよ」
悠木「俺も見舞いに行こうかな」
健「もう顔忘れられてるんじゃない?」
悠木「まぁ、そうだとしたら悲しいから行くの辞める」
そして、学校が終わりエリナの所へ向かう途中
トワノ「健君」
健「トワノさん」
トワノ「ちょっと話したいことがあるんだ」
健「何ですか?」
トワノ「エリナの件についてだが」
健「何かあったんですか!?」
トワノ「落ち着いて聞いて欲しい」
トワノ「実はエリナはもしかしたら目覚めないかもしれないんだ」
健「えっ」
トワノ「状態が良くないらしくて目覚めないまま亡くなるかもしれないんだ」
健「・・・・・・・」
トワノ「健君?」
健「そんなの信じられないよ」
健「僕は、エリナの元へ向かいます」
エリナが目覚めない?そんなの有り得ない
そして、エリナがいるICUへ
どうか目覚めてください、神様どうかお願いします。エリナを助けてやってください
看護師「先生!!」
先生「どうした」
何かICUが騒がしくなった
先生「健君、朗報だ。エリナちゃんが奇跡的に目覚めたらしい」
健「ほんとですか!?」
先生「健君彼女の元へ行ってあげなさい」
タタタっ
健「エリナ?」
エリナ「た・・け・・る」
健「僕だよ、健だよわかるかい?」
エリナ「わ・・・か・・・る・・・よ」
健「よかった」
僕は涙を流した
エリナは力を振り絞ってこう言った
エリナ「だ・・い・・す・・き・・だ・・よ」
健「僕も・・・エリナのこと大好きだよ」
奇跡的に起こったエリナの目覚め、僕はとっても嬉しかったんだ。
涙が止まらない、僕は病院内で大泣きをした。
そして、彼女との最後のクライマックスを迎えようとしていることをまだ僕は知らなかった。
そして、12月に入り余命宣告だと思われるクリスマスが一向に迫っていた。




