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わたし魔王の生まれ変わりなの、と幼馴染みは言った。  作者: 神代創
8章 村人Aは刺客に狙われる
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3:次の目的地は? その1

「で、なんだ、おまえ?」


 俺は変態呼ばわりした女を捕まえて問いただす。


「変態に答えたくない」

「俺は変態じゃない!」

「公衆の面前であんなことを叫ぶ奴が変態でなくて何なんだよ!?」

「俺もそう思うが、それは初代勇者に言ってくれ」

「勇者? それって――」

「ジェイくん、見てくれたー?」


 いきなりファミの声が飛んできた。振り向けば、ファミとセイルとローネが俺の方に駆け寄ってくる。と、元気よく手を振っていたファミの動きが凍りついた。


「ジェイくんの浮気者~っ!」

「短時間でまた女が出来た」

「ジェイト、さすがに見境がないと思うぞ」

「そうじゃねー!」

「ねえ、ジェイくん、不細工なおっさんまで守備範囲だったの?」

「しかも、縛り上げている……」

「男にしてももう少し可愛い男にするべきだと思うぞ」

「どこをどう見てもそうじゃねー! ローネまで乗ってくるな!」

「悪い悪い」


 ローネは男たちを探るように見ていたが、冷たく言う。


「ふん、第2王妃の手の者か」


 言われた瞬間、男たちの顔にかすかな変化があった。あ、図星か。


「殺せ」


 吐き捨てるように言われて、ムカッとする。


「いや、口封じなら自分で死んでよ。殺してもらおうなって了見が甘すぎだろ、刺客のくせに覚悟がなさ過ぎ」

「うむ、確かにな。さすがジェイトだ。いいことを言うな」

「とは言っても、殺すの面倒だしなぁ」

「では、死なぬ程度に記憶をいじってやろうか?」


 ファミが魔王の声で提案する。


「出来るのか?」

「死んだ方がマシと思うかもしれぬがな」

「じゃあ任す」

「いいじゃろう」


 ファミが邪悪な笑いを漏らしながら男たちに手をかざすと、その後、半時間ほど阿鼻叫喚な感じで俺は目をそらして耳を塞いだ。ある程度、慣れていそうなローネまで顔を背けている。


「終わったぞ」

「死んでないの、これ?」


 どうみてもゾンビな状態でフラフラと立っている男たちを示す。


「生きとるぞ。まあ、問題なかろう」


 魔王のお墨付きを得て5人を自由にする。


「第1王女とその協力者はいなかったと報告してこいよ」


 ぼーっとした顔で歩き去る5人を見送り、残された一角族の女の子に注意を向ける。あの騒動の混乱で逃げなかったのは茫然としてたからなのか、なにか用があったからなのか?


「で、おまえ、なんで逃げなかったんだ?」

「へ? は? あ、そっか! じゃあ、そーゆーことで!」


 あ、完全に忘れてたな、こいつ。

 愛想笑いを浮かべて逃げようとしたが、さすがに今さら遅い。

 逃げ切れるわけはないと観念したのか、一角族少女は肩を落として神妙な顔をした。まずは名前でも聞くかと思ったしたところで、魔王が顔をしかめた。


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