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わたし魔王の生まれ変わりなの、と幼馴染みは言った。  作者: 神代創
7章 村人Aは婚姻の儀に乱入する
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4:王女の死 その2

 ローネはなぜか顔を赤くして、慌てた様子で否定すると、脱ぎ捨てた血染めのドレスを示す。


「ところで、このドレスはどうしようか?」

「処女の血に染まったドレスなら呪物として使い道もあるが、豚の血では低俗な魔物を召喚するくらいにしかならんな」


 魔王が物騒なことを言う。


「へえ、召喚出来るんだ。ちなみにどんなヤツが召喚出来るんだ?」

「グレムリンとかそのレベルだな」

「うるさそうな魔物だな。まあいいか。処分しとこう。捨てるわけにもいかないし、燃やしとくか」


 ドレスが入った篭を一旦脇に置くと、ローネが俺に向かって頭を下げた。


「ジェイト、礼を言う。綺麗に殺してくれたな」

「本当に上手くいったかどうかはもうちょっと様子を見ないとな」

「そうだな。詐欺師として手配状が出回るかもしれんな」


 ローネは冗談のように笑う。ただまあ、バレたら冗談どころでは済まないんだろうけど。


「本当に王女の身分がなくなって後悔してないのか?」

「身分より命の方が大事だ。国のために命を賭けるなら本望だが、つまらぬ権力争いの犠牲になるつもりはさらさらない」

「そうだよなぁ。で、これからどうするんだ?」

「さあ? しばらく好きに町を回ってから考えてもいいし、冒険者っていうのもいいな」

「冒険者ねえ。偶然、俺も冒険者の登録してるんだよな」

「ほう」

「パーティに空きもあるな」

「なるほど」

「ただ、問題があって、他のメンツがわけありなんで、事情がわかってるヤツしか入れられないんだよな」

「問題ね」

「それと、無茶苦茶な連中なんで、何もすることなく戦いが終わってしまうかもしれない」

「初心者にはちょうどよさそうだ。それに、自由を満喫するのにもよさそうだな」

「どうする?」

「厄介になってもよいのか?」

「歓迎するよ。なあ?」

「ジェイくんの浮気者ー!」

「ジェイト、股間で物を考えてる」

「まさか、私をハーレム要員にしようと考えていたのか?」

「今の流れでなんでそうなる!?」

「まあ、それでもかまわないがな」

「え?」

「かまわないと言ったのだ」

「マジですか?」

「なんだ、口だけだったのか? がっかりだな」

「いや、浮気とかハーレムとか言ったのは俺じゃないぞ」

「じゃあ、ローネちゃんは背後担当ねー」

「は?」

「ファミが右担当でー、セイルちゃんが左担当なのー」

「なんの左右だ?」

「ジェイくんのだよ? 決まってるじゃない」

「決まってたのか」

「決定事項」

「それでは、私はジェイトの後ろにいればよいのだな」

「うん。たまには代わったげてもいいよー」

「貸し借りするな!」

「出来ないのなら、私はジェイトを一生背後から抱きかかえているまでだ」

「えー、なんか重いな……」

「それだけのことをしたのだから責任を取ってもらう」

「俺はおまえからの依頼をこなしただけだぞ」

「罠か? これは罠だったんだな!?」

「だいじょーぶだよー、誰もジェイくんに酷いコトしないからー」

「ジェイトの方が酷いから問題なし」

「なんだよ、体張ってやったのに」

「感謝しているぞ。体のお返しには体で払ってもいいぞ?」


 ローネが俺の背後から抱きつき、首に腕を回してきた。胸が背中に当たる感触がファミより弾力を感じる。


「どうする?」


 耳元でローネが囁く。予想外に色っぽい声だ。


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