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わたし魔王の生まれ変わりなの、と幼馴染みは言った。  作者: 神代創
7章 村人Aは婚姻の儀に乱入する
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1:前日の仕込み その1

再開です! いきなり少なくて済みませんm(_ _)m

ちょうどいい区切りがここしかなかったんです。

「明日だ……」


 ローネが緊張した顔で俺を見る。

 場所はローネの部屋だ。すでに明日の式典に備えて、花嫁のドレスが運び込まれている。ドレスだけ見てもおもしろくないので、明日のお楽しみだ。と思っていたら、ファミが歓声を上げた。


「ドレス、見せて見せて!」

「本番のお楽しみだろ」

「えー? 見たいよ」

「そんなもん、自分の時に取っとけ」

「じゃあ、ジェイくん買ってくれるの?」

「なんで俺がおまえのドレスを買わなけりゃいけないんだ?」

「ジェイトはケチだから」

「ファミ、一生ドレス着られないよー」

「諦めた方がいい」


 セイルまで加わってまったくわからないことを言いだした。

 こんなことでこいつらの将来は大丈夫なんだろうか。

 相変わらず脱線する話に呆れ気味のローネが尋ねる。


「明日、きちんと私を殺してくれるのだな?」

「いーよ!」

「ファミル、もう少し緊張感というか緊迫感のある答えはないのか?」

「こいつに訊いたのが間違いだろ」

「そうだな」


 ローネは苦笑を浮かべると、俺を見た。軽口を言おうとしたけど、あんまり必死そうな目だったので、安心させてやろう。


「まあ、色々仕込んでおいたから何とかなるだろ」

「で、具体的に私はどうすればよいのだ?」

「ん? 別に普通にしててくれたらいいよ?」

「いや、口裏を合わすとか何か必要だろう?」

「まあ、その場のノリにあわせておけばいいんじゃないかな? 芝居みたいな感じで」

「芝居だと?」

「うん。見たことあるだろ?」

「まあ、何度かは。運命に引き裂かれる男女の悲恋が多かったが」

「ローネちゃん、乙女だねー」

「わ、私だって、その、女だったから……」

「今だって充分女だよー」

「必要以上に女」


 セイルの目が殺意を持ってローネの胸を見る。

 いや、殺すな、セイル。その前にファミルの方がでかいぞ。


「じゃ、でかい船に乗ったと思って安心してろ」

「ファミが造った泥の船だけど」

「丈夫に作っても氷山で沈む」

「おまえら、不安になるようなことばかり言うな!」


 俺はふたりに言うと、魔王が開けてくれたゲートにふたりを追いやり、最後に飛び込む。


「……待ってるから」


 ローネの声が最後にか細く聞こえた。


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