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響く雨音、ココロの雫  作者: Tachi
6/7

【第6話】言いたい、言えない

【注意】


・こちらの作品は上海アリス幻樂団様の『東方Project』を原作とした二次創作小説です。


・東方Projectのキャラが登場しますが、その設定やキャライメージについては作者の独自解釈が含まれており、原作にないものが多く含まれます。ご注意下さい。


・誤字や脱字がありましたら、作者にお伝え頂けると嬉しいです。報告を受け次第訂正するようにしております。

言えずじまいの恋心。


でも仕方ない。私には、彼に気持ちを伝える資格なんてないのだから。


きっとあなたも、私となんかより、他の人と過ごした方が幸せになれる。

だから、だから。私はそれでいいんだ。気持ちはしまったままで。


でも。それでも私は。

ここにはもう二度と来ないかもしれないあなたを待ち続ける。


俯いて歩く帰り道。

ふと肩に触られた感覚。

私は思わず振り返る。


どれほど静かな時が流れただろう。

その直後、私はあなたの胸に飛び込んで、泣きに泣いた。

そしてこれまでのこと全部。あなたを待ち焦がれたこと、私の愚かさも全部、彼に伝えた。疑ったことも泣きじゃくって謝った。


病を克服し、一回り逞しくなったあなた。

でも、優しさは会った時のまま、変わらなかった。


私の愚かさを、あなたは受け入れ、許してくれた。

許されるはずのないことをしたのに。それなのに。

あなたは変わらず、あたたかくてあたたかくて。


ああ、神様。もう一度私にチャンスを下さい。


胸にしまったあの気持ちを、あなたへの気持ちを。

あなたへ伝えたくて仕方の無いこの気持ちを。


私には、あなたへ想いを伝える資格はあるのでしょうか。

【作者の一言】


予想もしない形で「あなた」と再会し、思いが溢れる小傘。


言いたいのに、言う資格があるのか分からない。

でも、でも。


次回、最終話。

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