【第4話】温もりに包まれて
【注意】
・こちらの作品は上海アリス幻樂団様の『東方Project』を原作とした二次創作小説です。
・東方Projectのキャラが登場しますが、その設定やキャライメージについては作者の独自解釈が含まれており、原作にないものが多く含まれます。ご注意下さい。
・誤字や脱字がありましたら、作者にお伝え頂けると嬉しいです。報告を受け次第訂正するようにしております。
いつからだろう、私はあなたのことが好きになった。
あなたはいつもあたたかくて、ずっと一緒にいたい、そうとまで思えた。
ある日、私はいつもの場所に行かなかった。
次の日あなたと会うなり、あなたは私の事を心配してくれた。
私は少し体調を崩して、彼に会いに行けなかったのだ。そんなの自分の勝手だし、約束を破る理由になんかならない。
それなのにあなたは、怒る素振りなんて一切見せずに、私の心配をし、あの日とは逆に、私の住処まで送り届けてくれた。
別の日、私は酷く落ち込んでいた。
誰も驚いてくれなくてひもじい思いをしてた。
そんな時もあなたは私の悩みを、嫌な顔1つせずに聞いてくれたよね。
一緒に驚かせ方も考えてくれて。
私がお礼を言うとあなたははにかむ。
少し赤らんだ横顔がとても輝いて見えて。
私はあなたに惹かれる運命だったのかな。
そんなこんなで、私はあなたのことを知れば知るほど好きになっていった。
…そろそろ、私の想い、伝えてもいいかな、なんて。
【作者の一言】
棄てられた記憶を持つ彼女が、彼に惹かれるには十分すぎる優しさであった。
最後の一言は、次のパートへつなぐため結構考えました。
次のパートからが物語の肝で、一瞬のうちに終わります。