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響く雨音、ココロの雫  作者: Tachi
3/7

【第3話】指切りげんまん

【注意】


・こちらの作品は上海アリス幻樂団様の『東方Project』を原作とした二次創作小説です。


・東方Projectのキャラが登場しますが、その設定やキャライメージについては作者の独自解釈が含まれており、原作にないものが多く含まれます。ご注意下さい。


・誤字や脱字がありましたら、作者にお伝え頂けると嬉しいです。報告を受け次第訂正するようにしております。

次の日も、彼は同じ道を通って家に帰ろうとしていた。

今日は驚かせないようにしなきゃ。

それと、昨日のこと謝らなきゃ。


彼に声をかけようとする。

その刹那、逆に彼から声をかけられる。

名前を聞かれた。

私は小傘、そう答えた。


それからまた謝ろうとしたその途端に彼は言う。

小傘ちゃん、昨日は送り届けてくれてありがとうって。

違うよ、私がそうしなきゃならないきっかけを作ったのに。当たり前なのに。彼が立ち去る前に言わなきゃ。


「昨日は驚かせてごめんなさいね。」


言えた、やっと言えた。

彼は気にしないで、と優しく私に声をかける。

久しぶりに他の人と触れ合えて楽しかった、なんて言う。

なんだろう、この気持ち。

あなたは優しすぎる。ああ、あなたが元の私の持ち主だったら。


あなたが行く前にもう一言だけ。と思ったらまた、あなたが先に言葉を紡ぐ。


僕には友達がいないんだ、もし良かったら僕の友達になってくれないかって。


もちろん。

優しいあなたのことをもっと知りたい。

二つ返事で私は彼の提案を受け入れた。


小指と小指が交差する。

宵の空に、指切りげんまん1つ。

【作者の一言】


謝りたいのに謝りにくい、そんなことってよくありますよね。


このくらい相手がいつも寛容だといいんですけどね…


「あなた」が「私」の持ち主だったら。

徐々に小傘ちゃんは、優しさに包み込まれ…

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