我が愛する嫁へ
4年前、現在の嫁と出会いました。
1年半前、籍を入れて一緒に暮らし始めました。
半年前、嫁が妊娠3ヶ月と判明しました。
そして現在、来月には初めての娘が産まれる予定です。
ぼくは口下手で、嫁に普段から「好き」「愛してる」と、言われたらきっと喜ぶであろう言葉をなかなか言えません。
でも、毎朝起きると「おはよう」と言ってくれ、帰ると美味しいご飯と共に「おかえり」と迎えてくれる嫁。
そして、「元気すぎて内蔵‥!内蔵が‥!」と笑いながらずっと娘をお腹の中で守ってくれている、たくましくて優しい嫁。
そんな彼女への想い、思い出を、とりとめもなく綴っていきたいと思います。
退屈だとは思いますがどうぞお付き合い下さい。
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嫁と出会うきっかけは、高校の同級生でした。
同じ部活で汗を流した彼の、いとこが嫁だったのです。
当時は彼にいとこが居た事すら知りませんでした、つまり彼が居なければぼくは永遠に嫁と出会う事は無かった可能性が高いです。
そういう意味では彼には感謝しなければならないのですが、一度そう言ったら「お礼は俺を老後まで面倒見てくれればいいよ」と実に笑えない冗談を言いやがりましたので素直に感謝できないでいるのが実情です。
彼はぼくより数年早く結婚し、もうすぐ1歳になる男の子がいます。
お互いの子供が30過ぎても独身だったら見合いをさせようと密かに思っています。
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娘は嫁のお腹の中に居ますが、とても元気でポコポコお腹を蹴ります。
お腹の中にいるうちから読み聞かせが有効との事で、練習も兼ねてお話をしてみました。
「むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんと3匹のこぶたがいました」
「なんか混ざってるよね?」
「おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯にいくと見せかけて鬼退治に向かいました」
「おばあさんなんなの、桃太郎なの」
「3匹のこぶたはお菓子の家を見つけるとぺろりとたいらげてしまいました」
「脈絡とは」
「お菓子の家から魔女が出てきてこぶたを食べようとしますが、そこにおばあさんがあらわれて」
「おばあさん鬼退治に行ったのにどっから湧いて出た」
「おばあさんは魔女をぺろりと食べてしまいました」
「猟奇的かよ」
「ついでに3匹のこぶたもぺろりとたいらげてしまいました」
「はいストップーこの話終了ー」
娘になにかお話をとせがまれたら、本を読み聞かせようと思いました。
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嫁はよく「働いて稼いできてくれてありがとう」と言います。
正直ぼくは拘束時間が長い割に給料は安く、嫁には迷惑をかけていると思っていますが、「ありがとう」と言ってくれます。
これがどれだけぼくの力になるか、彼女は知らないでしょう。
ぼくも、いつも思っています。
結婚してくれて、一緒に過ごしてくれて、お腹の中で赤ちゃんを守ってくれて。
生まれてきてくれて、ありがとう。
これからもよろしくお願いします。