登場人物紹介
ホラーコメディーなので、非常に残酷な描写もあります。苦手な方は注意して下さい。
この小説は今から20年以上前にとある少年誌で連載していた漫画の設定を踏襲しています。二次創作ではないので、ストーリーやキャラ名はまったく違います。何でこんなことをわざわざ書くのかと言うと、その漫画が今でも本当に好きだからです。当時は何度も雑誌でその漫画だけを読み返したものです。
こんな事を書くと、パクリ小説か?と思われるでしょうが、そこは微妙なところです。その漫画は様々なキャラがいて、設定がしっかりしていたのですが、主人公以外のキャラが出る前に10話ほどで打ち切りになってしまったという経緯があるからです。よって主人公以外のキャラは、きっとこうだろうなと想像する事しか出来ません。それが非常にもどかしいところで、あのキャラが出てきたらどんな話になったのかと想像したりして、悶々としたものが未だに残っています。詰まるところ、そういったものを払拭する為に、この小説を書こうと思い立ったわけです。完全なる自己満足小説です。
もし別の少年誌で掲載していたのなら、史上最初の萌え漫画の地位を築く事が出来たかもしれない作品です。本当に残念な事です。
もしこの作品の元ネタが分かる方がいたら、是非とも教えて頂きたい。そんな貴方はもはや心の友と言えます。恐らく本当に好きな人なら、登場人物のキャラ名を見ただけで分かると思います。
天野神 那々 (あまのがみなな)
巫女見習いの少女で、霊力だけは異常に高く、霊能力者からすると、彼女はどこにいても分かるので非常に目立つ。見た目は長い黒髪の日本人形を思わせる清楚感のある少女で、性格は明るく和やかである。その反面、天然ボケが激しく、生まれた頃から見えていた魑魅魍魎を、この世の住人だと思い込んでいた事は、妖命社の社員一同を絶句させた。
二葉 杷月 (ふたばはづき)
妖命社の社長で、経営面を一手に担っている。眼鏡をかけ、長い黒髪の知的美人で、22才の若さで会社を経営する。仕事の段取りからクレーム対応まで彼女一人で引き受けているので、ほとんど外に出ることはないが、一流の霊能力者である。召喚や降霊術を得意とし、子供の頃に瀕死の子狐を助けたことから、強力な稲荷の加護を受けていて、多種多様の飯綱を使ったり、九尾の狐を召喚して戦わせる事まで出来る。余程危険な仕事でない限り、彼女が除霊に出向く事はない。
五樹 霞 (いつきかすみ)
那々と同じ高校に通っていて、二年生の先輩である。那々の存在に最初に気付いたのは彼女で、それを杷月に言ったことが事の起こり。
赤みのある髪をツインテールにした強気で快活な少女で、あらゆる対心霊武具を使いこなす。しかもその心霊武具はほとんどがお手製で、自分で普通の武器を改造して対霊用にしている。武器を持つと性格が凶暴になり、さらに暴走すると所構わず重火器をぶっ放すという困った少女で、それが杷月の悩みの一つにもなっている。だが、霊能力者としての実力は高い。
マリエット・シース
フランス人の少女で、年は那々と同じ16歳。小柄でショートの金髪に緑の瞳をした非常に可愛らしい容姿で、那々はお人形さんみたいと言っている。
タロットカードに眠る力を発言させる能力があり、使用するタロットの種類により力は異なる。魑魅魍魎の退治はもちろん、罠を仕掛けたり、結界を張ったり、仲間の支援を行ったりと、オールマイティーな霊能力少女である。性格は大人しく無口だが、たまに口を開いては鋭い突込みを入れたりする。
クーちゃん
いつもマリエットの頭の上に止まっている霊能力インコ。悪霊妖怪の類の位置を正確に把握でき、それを喋って教えてくれる。現場では高性能の対霊レーダーとして活躍するが、危険が迫ると主人を置いてさっさと逃げてしまう。レーダーにしかならないから戦いでは役に立たないが、忠誠心はあまり高くないようだ。
無口なマリエットの代わりによく喋り、杷月の腹黒さをばらして激怒させたり、霞にいらん突込みを入れて怒鳴られたり、鳩時計の真似をして那々を焦らせたりと、ある意味存在感がある
四鬼蓉子 (しきようこ)
生まれた時からその身に鬼神を宿す四鬼家の娘。ファントム・アサシンの異名を持ち、死霊を自由に操ってターゲットを暗殺する。18歳の少女で、黒髪のショートボブに可愛らしい顔立ちをして、少年のような口調で話す。絶対の自信に加え、女子高生とは思えない冷徹さを持ち合わせている。死霊を操る他に、その身に宿る鬼神の力を得る事が出来る。その破壊力も凄まじいが、それ以上に超越した素早さを持つ。鬼神疾走により足で時速100キロで走行している車にも軽く追いつき、ごく短い距離なら音速で移動する事も出来る。