ep.56-2 富豪となったけど、あいかわらずな僕
宝石屋の居ぬき物件を見つけて、僕はそこに、5人の雇った孤児の少女たち、ロデリー・マムマ・ファニ・クラリス・テーゼを移動して、そこで急ピッチで他の孤児たち100人を集めて、店を1日できれいにした。
そこから、ようやく、冒険者ギルドに借りていた倉庫から、人工ダイヤの移動が出来て、そこから来る客の移動も可能になって、ようやく伊佐木商会の宝石店が開店することになった☆彡
あっ、坊さんの立てカンバンがある。観てみよう~。
初級ダンジョンに野鳥のインヤンという、陰陽術を使うだけのモンスターがいる。
普段は1ギルを渡すと、占いをするだけのモンスターだが、午後6時にそのモンスターと出会うと、
なぜか、ジャンケンに勝つと、野鳥のジンギという、ツボを渡してくれる。そのツボのコレクターが王都にいるために、
私はそのツボを、1万ギルで買い取りたい。すべては初級冒険者の生活安定のために。信仰の力を。
坊さん、冒険者のためにツボを売ったりするんだね。
がんばってるな~。
おっ、またまた、ビッグ・ドワーフ合衆国と、竜人連邦の戦争を止めるための手立てが掲示板に載ってる。
僕は嘘で、戦争を止める手を考えたら、10憶ギル王様が払うって掲示板に書きこんだんだよね~。
その効果、けっこうあるみたいだ~。観てみよ~。
王様。私の案こそ、10憶ギルを得るにふさわしいアイディアだと思います。私の案を使えば、かならず戦争が止まります。私に10憶ギルを。聞いてください。龍人連邦で戦争を仕切っているのは大統領ですが、大統領はその実、戦争をすることを取りまとめているだけで、有力者が多量に戦争を煽っている状態が発生しています。そこで、有力者になんらかの手を使って、戦争を止めるような働きかけを行ってください。それはビッグ・ドワーフ合衆国でも同じこととなるので、紙幣発行等の手を使って、思い切り両陣営の戦争を煽っている人間たちの意識を刷新してください。紙幣発行の手で、かなり高確率で戦争が止まるはずです。いや、絶対です。私に10憶ギルください。
【マイ質問】戦争止めに紙幣発行する際の資金配分手順について。
うおおおおおおお。
なにかスケールの大きそうな手だな?
紙幣発行して戦争を止めちゃう手ってどんな手だろう? 王国だけじゃなく、他の国も合同で紙幣発行したりするのかな?
なにかおもしろそうな手だ。
こういう手も王様に伝わると、戦争止まっちゃったりするかな?
それより、今は僕のことだ。
「ギルド長。短い間でしたがご迷惑を掛けました。冒険者ギルドが一時停止になるような事態になってしまって。大変申し訳ありません」
冒険者ギルド長は言った。
「まあ、いいってことよ。誰もこんな不測の事態があるなんてこと思ってなかったんだからよお。ただ、申し訳ねえと思うなら、今度、酒でも俺に奢れや。約束なっ!」
「はいっ」
それから、店が移動しても、人工ダイヤを求める人の動きは変わらないッッ☆彡
「いらっしゃいませー。人工ダイヤのネックレスをお求めですか?」
「奥様なら、このネックレスがお似合いになると思いますが、つけてみませんか?」
「カラーは色々あるんですが、輝度の違いで、人工ダイヤのつけ方が変わってきます。どういった場面につけるか、御判断いただいて、ダイヤをお選びいただけるとよいと思います」
5人の売り子たちは、冒険者ギルドでの接客で慣れて来たみたいで、今は普通に接客している。
みんな、優秀だなぁー。
これで一安心と思っていたら!!!! そこに女冒険者のナタリーさんが、やって来た。
「おう!!!! 伊佐木ィ。そろそろお前も冒険したくなったろうがっ」
「ええええっ」
「アタシに付き合って、また、冒険しようぜっ。アタシにもなんとかして欲しいことがあってさっ。それに答えてくれて、気が向いたら、エッチしてやるよっ。アッハン♪」
ええぇ。また、冒険っ!?
僕はちょっと身構えてしまった。でも、無理矢理、ナタリーさんに冒険に連れて行かれるっ。とほほ。
ただ、ナタリーさんに連れられて冒険に行く途中、マリナさんに会って、すごく褒められたよ~☆彡 それはうれしかったな~★
「伊佐木さーーーん。ダイヤモンドのお店探すのとかすごくがんばってたね~♪」
「ありがとうございます。マリナさん」
「なんていうか、たいへんなときに、すぐ動ける人ってソンケーしちゃうわ。伊佐木さんって、ほんと頼りになってカッコイイって思うの。素敵よ~♪」
うわあ。カッコイイって言われたのはじめてだ。なんていうか、自分ががんばって働いてるとこ、観てくれる人がいるのってすごくうれしい。今、すごく、楽しい。異世界生活。さいっこうだよ~っ。




