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ep.4-2 冒険者ギルド長との商売

 でも、がんばれっ。僕ッ!!!!


 ここで共感を誘って売り込むんだっ!!!! 大げさな演技をしろっ!!!!




 あっ、リスのかわいい受付嬢さんが、僕の方を観てる~。


「・・・あの、大丈夫ですか? 私、ギルド長とのお話が終ったら、あなたにお話したいことがあって」



 うわっ。なんの話だろう? もしかして、僕のこと好きになったとか?


 あわわ。こんなこわい張飛みたいなギルド長じゃなくて、


 僕はかわいいリスの獣人の受付嬢さんと話がしたいのにぃいいいいい。


 それはDC扇風機的に、僕の運命だと思うんだけどぉお。


 扇風機。ボォオオオオオオオオオオオオ







 あっ、いかん。いかん!!!! それより今は僕のピンチだ。今は、ギルド長を説得するために、大げさな演技だ!!!!



 やったれ!!!! 気合じゃあ!!!




「キィーーー!!! 剣を振ってるとき、ズボンの長さが合わないせいで、コケたらどうするんですぅっ。大変危険なんでーーーーすっ」


「おうッ。それだぁ。それだッ。実は冒険者でもよーーお。ズボンの長さが合わなくてッッ、色々苦労してる冒険者がいてよッッ」



 お!?


 なんか売り込み成功したかも??? 話にノッて来たッ。



「そりゃそうですよねー。冒険者っていろいろいるし~~~♪」


 さあ、これからだッ。


 僕はツバを飲んであいづちを打って、ギルト長を見つめた~~ッッ♪ 


 ごくりっ、



「さっすが、ギルド長っ。ギルド長って僕なんかの話を聞いてくれるやさしい人ですよね~~~♪」



 ヨイショしてみた。




 そしたら、ギルド長、ものすごい怖い顔で、ギロリと僕を睨んで来た~ッッ♪


「ああンッッ? 何言ってンだぁ。おめえよお!!!」





 やっぱりこわぁあああああ。


 それから、腕を組んだまま、指でイライラした風に、組んだ腕をトントン叩いている。


 口元は引き結んで、むっつりとした顔で、怒ってるようにも見える~ッ♪


 まさか、僕、怒らしちゃったの!?





 この人、ヤバい爆弾みたい~~っ!



 なんかギルド長、むっつりとして考えてこんでる~。



 ひええええええええ。



 どうしよっ。


 ・・・・



 なんかギルド長、むっつりとして考えてこんでる~。


 なんかギルド長、むっつりとして考えてこんでる~。


 なんかギルド長、むっつりとして考えてこんでる~。


 えええええええ。どうしよお。


 身動き取れないよお。



 ドキドキ♪ ハラハラ♪



 ・・・すぐになにか言わないし、さっき失敗したし、僕からまた、声を掛けるのもあれだよね?



 なんか怒らしちゃいそうで怖いぃぃいいい。




 ええい。ドキドキするよぉ。



 ドキドキ♪ ハラハラ♪



 うわあ。でも、とりあえず、今は黙って、ギルド長がなにか言うのを待っていよう~。



 僕からなにか言うのもこわいし。




 ええい。僕は時間潰しに、近くの坊さんの立てカンバンを読んだゾ。





「複数存在するパラレルワールドに、我々は死んだ後に転生する形になっています。魂というのは、消滅せず、複数の世界を行き来して、また、同じ世界に戻って来るようになっています。我々が転生した後に存在する世界には、我々の科学技術よりも進んだ世界があると同時に、資源のない世界も存在します。そのため、我々は、ない資源から、資源を作り出す方法を、恵まれた我々の世界で出来る限り作り出す必要があります。資源化というのは、市場ニーズに敵ったものだけで作られるのでは、我々は複数の世界で貧困に陥ってしまいます。我々は、現在、資源の恵まれた環境にいます。その世界の中から、どんな世界に行くことになっても、恵まれた資源環境を作れるように、宇宙のゴミでも、廃材の石でも、我々の力であらゆるものを資源にする必要があります。それは信仰がしなければならない、信仰活動です。神を信じよ!!!! アーメンズインシュアラー臨在」



 おっ、立てカンバンに書きこみだ~。なに書いてあるんだろ?




 ↑↑↑この坊主は資源を自分たちの信仰で独占しようとしています。資源は国際共同で、その国際共同も、資源の富による、軍族化や、貴族化や、王族化しないように、国際選挙により、システム管理で、資源管理できるようにしましょう。


 ↑↑↑利得を得られない名誉だけの選挙で、誰が世界の軍事的な圧力から資源を国際的に共同で守る意志を持てるんだ。


 ↑↑↑けど、資源は共同化しないと、環境の劣りの上下で、世界でいつまでも争いを続ける状態が続く。


 ↑↑↑共同化とは関係なく、治政が荒れれば、普通に人は暴れるゾ。


 ↑↑そんなときは、血ぬられたロボコップだろ!!!!! ぼぇええええええ。






 ↑↑↑問題を切り離して考えなければならない。資源を共同して、我々人類すべてが幸福になるような世界を作るのは、治政の問題とは別問題で大切なことだ。


 ↑↑↑そんな意識を民衆は持たないゾ。


 ↑↑↑大抵の人類は自分たちが資源を占有することしか考えない。資源の占有を止めよというのは、単に資源のない貧乏人だけだ。


 ↑↑↑そんなときは、ヒロイン好きのタイタニックだろ。ぼぇええええええ。





 ↑↑↑これを坊主にやらせてもいいと思う。世界の軍事圧力を坊主が戦って、資源を守りぬくんだ!!!! 武器は信仰の力とモラルだけだ!!!!


 ↑↑↑wwwww


 ↑↑↑国際的な軍事共同による圧力だと、力を持った国の資源発言権が強くなる。仕掛けとしては、資源共同にした上で、環境紙幣を使って、資源国や、武装国にある程度の資金供与をする形になるんだ。


 ↑↑↑そんなときは、赤毛のプリティ・ウーマンだろ。ぼぇええええええ。




 ↑↑↑武力と切り離した状態で、国際環境紙幣の動きでの資源コントロールとなる。


 ↑↑↑資源官僚をやるのは環境官僚。環境官僚は、国際センター試験で、環境試験を通った人間の、5年任期となり、上は国際選挙となる。60歳定年。5年ごとの環境試験あり。環境試験をパスしないと、環境官僚を続けられず、5年ごとに各国を移動。


 ↑↑↑5年任期を終えた環境官僚は、各国で移動し、各国の環境官僚として、5年任期となる。


 ↑↑↑そんなときは、G戦場に掛ける橋だろ。ぼぇええええええ。




 ↑↑↑同時に各国の環境官僚は、5年任期を終えた後、外国の環境官僚となる。自国の環境官僚は他国の一部の官僚を入れる必要がある。環境官僚は、国際語、クリンゴン語を理解してなければならない。



 ↑↑↑とにかく、なんでも資源化はたいせつだ。宇宙の捨てられる石が資源になると、我々はほぼ、鉄資源にほぼ無限に困らなくなる。


 ↑↑↑後は、水と食料。ガソリンと鉄は宇宙のゴミで作れるはずだ。


 ↑↑↑そんなときは、鉄板上のスターウォーズだろう? ぼぇええええええ。




 ↑↑↑宇宙のゴミを成分分解して、石で、食糧と水を作れ。我々は極楽浄土に行ける。


 ↑↑↑それはやめろ!!!! 石しか貧困が食べられなくなる!!!


 ↑↑↑技術進化で一気に普通のメシより、宇宙の石がうまいようにするんだよ。


 ↑↑↑そんなとき、やっぱり大切なのは、ちびっこホームアローンだろう。ぼぇええええええ。






 おっ! 坊さん、がんばってるなぁーー。


 資源を共有化したら、人類の生活環境の底上げってある程度できるんだよな~。


 ただし、資源には限りがあるから、無限に増やす運動をしつつ、


 資源を消費する環境の効率化をやって、資源消費を少なくした上で、


 ザクザク資源を増やす必要がありそうだな~。


 でも、宇宙の石をグルメに食べることできたら、確かにすごいスケールで人類助かりそうだ。


 ただ、人権のない国家とか、やたらに怖いかも。


 グルメ化してない普通の石を粉にして、無理矢理それだけを食料とかにしたりして。



 貧困の前に、富裕に石のグルメを食べさせるのが先かも。



 後は無駄に数増やさなきゃ、酸素だけの問題になるよな~。



 人間って一日20キロ酸素消費するんだよな~。酸素ってどれだけなくなるんだろ?


 人口が増えすぎたら、ものすごくこわいよね?





 おっ、そろそろ、ギルド長、なにか言ってくれるかなぁ?









 僕はギルド長をうかがうように観た!!!!




 チラリ~~~っ♪



 怒ってないよね?



 1分。


 ・・・まだギルド長は考えてこんでる。鬼みたいで怖いなぁ。


 2分。



 ・・・まだギルド長は考えてこんでる。張飛みたいで怖いなぁ。



 長いなぁ・・・。一体ギルド長なに考えてるんだろ?



 あっ、ブツブツなにか言い始めた。



「・・・ああン。めんどくせえっ。俺頭使うのは得意じゃねえんだが、ただ、今考えどころだよなぁ。ああンっ。あれよぉ。考えてみたが、冒険者は危険な冒険でズボンを使いまくってるよなぁ。この状況はまじいし、ただ、それなら、どうすっか? 店開かせるためにも、店の予算ギルドで出さねえとならねえよな。こんなしょぼい貧乏そうなおくりびとに、店出すための金出せって言ってもムリだろうしよお。てええと、うーーーん。このズボン屋ゴリゴリ使ってなにか手はあるかぁ。ギルドで金出すにしたら、店出すのは金かかるし、そんな無駄銭使いたくねえがよぉ。街の防衛費だって、素材買い取り補助予算だってあるしよお。俺の裁量で使う金だとして、うーーーん」



 うわっ。ギルド長。なにか僕を使おうとしてない?


 何に使われるんだろ?


 こわっ!!!



 そしたら、ついにギルド長が唐突に言った!!!!






「!!!!ッ・・・おっと俺ぁ考えついたぞ!!!! ・・・おうっ!!!! おめえよぉ。冒険者にその商品を売りやがれッッ」


「はいッッ♪!?」


「おうおうっ!!!! 俺の考えだ!!! で、ああン。お前、商品どのくらいまで用意できるッッ?」






「はいぃーーー????」





 Oh♪ あれ~~? これは、怒らないで、ショーバイの話をしてくれてるの????



 えっ?



 でも、なんか、僕のこと睨んでるけどッッ♪



 うーーん。これはギルド長に売り込み成功したかもだけど、


 いちいち睨んで来て、笑顔もないし、怖いなぁ~~~♪ わお!


 変なこと言ったら、殴られないかなッッ♪?






 いくら、用意できると言われて、僕はちょっと困ったッッ♪


 ええと、いくらでも用意できるって答えちゃっていいんだろうか?


 素手で殴り殺されないよね~~~♪ッ?


 いいや。言っちゃえッッ。勢いだっ~~~ッッ♪♪♪






 わーーーお♪ 明るく行こう!!!!



 気分はお祭りショーバイ~♪ ワッショイ~! ワッショイ~♪


「いくらでもご用意できますよぉー!!! 買いたい人がいるならばぁ!!! いくらでも用意しますッ。絶対でぇーすっ♪♪♪♪」


「おう!!! マジかッッ?」





 僕は思い切りぶっ放してやったのだッッ


 さあ、どうなるッ?

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異世界で通販スキルってのはありがちだけど、テンポよく進む展開で、サクッと読めるから個人的に好き。
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