お義父様、娘さんを僕にください!
こんにちは。黒田龍二です。今回は飛龍が彼女のご両親へ挨拶をしに行くようです。
「ここか…夜桜財閥の本家は…」飛龍は1人、彼女である結衣の両親の元へ来ていた。もちろん、付き合ってる事を報告するためだ。「正装も着たし、脳内シミュレーションもしてきた…行くか。」少し進むと重厚な扉と門番が2人。「「貴様!何者だ!!」」と声を荒らげる門番。「怪しい者じゃないですよ。用が済んだらすぐに退きますので。」強引に突破しようとすると門番に止められた。「「まずは名前を名乗れ!!」」少々ピリピリする門番。「神山財閥の御曹司…とでも言えば分かりますか?」と不敵な笑みを浮かべ、そう言った瞬間に門番の顔が真っ青になり、「「こ…これは申し訳ございませんでした。中へどうぞ。」」と門を開く。「やれやれ…面倒な門番だったな…財閥の家紋も見えないとは…」呆れつつも本殿へと進んでいき、扉をノックすると従者らしき人物が出てきて奥に案内され、和室で待機するように言われたと同時に「当主様!神山財閥の御曹司様がお見えでございます!!」という声が聞こえた。すると襖が勢いよく開き、「本日は此処まで足を運んでくださり有難うございます。」といかにも当主のような男性が現れた。「挨拶はこの辺にして、早速本題に入らせてもらいますよ。」と話を進める飛龍。「話というのは一体…」と首を傾げる当主。「率直に申し上げます…娘さんを僕にください!」その言葉と同時に土下座をした飛龍。「娘はやれんな。」という当主。「チッ…予想通りとはいえムカつくな…」と小声で舌打ちをする飛龍。その瞬間に当主が「いえいえ、ご冗談ですよ。ただ1度だけ言ってみたかっただけですよ。」微笑む当主。「はぁー…面倒な事にならなくて良かった。」と大きなため息をつく飛龍。「ただ…条件として私に勝てたら…の話ですが。」そう言うと同時に体勢を崩した当主。「い、一体何が…」突然の事に戸惑っていると勝ち誇った表情をした飛龍が当主を見下ろしていた。「娘さんの護衛に関してはご心配はいりませんよ。なんせ僕、最強なんで。」と伝える飛龍。「その言葉が聞けて良かった。夜桜財閥の姫を…娘を託します。」当主はそう言って去っていった。「言われずとも…命に替えても守り抜きますよ…」そう残して消えた飛龍であった。
いかがでしたか?ちなみに飛龍の強さについてはまたどこかで書きます。次回は結衣が飛龍の自宅に行くようです。