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※本編で語られなかったQ&A

 ただの設定語りです。

 もし続いた場合、唐突に変更される可能性も高い部分なので、話半分に読んでもらえたらと思ってます。

 他何か説明が必要なこととか思いだしたら、そのうち追記/修正するかもです。




Q1:昔アーシャが助けられた、“憧れ”のノーブルって誰?

A1

 プロローグ時点で死んでる蒼いノブリス乗りのアイツ。たぶんムジカ・アーシャが5~7歳くらいの時。

 全島連盟会議が開かれると、ラウルのお付きとして大概アイツが付き合わされていた。

 加えて当人はすこぶる運が悪いので、何故かよくメタルやら空賊やらに襲われたり事件に巻き込まれたりしていた。

 この不運は息子にも引き継がれており、ラウルが3章幕間で愚痴った“そういう星の下に生まれた”というのはこの辺の話。

 親子そろっていろんなところでやらかしてきたので、たぶんこの後も脳を焼かれた連中が出てくる、かも。

(特にこの後は考えてないです。ただ3年も旅してれば旅先で何かしらやらかしてるはず)



Q2:レティシアとムジカの最初の出会いって?

A2

 作中時間から6年前、全島連盟会議の会場となった浮島グレンデルでばったり出会った。

 グレンデルへ移動中のレティシアがトラブルに見舞われ、それをたまたまムジカが助けたのが最初。

 その後、全島連盟会議中はラウルからの命令で、ムジカがレティシアの案内人兼付き人として彼女に付き合った。

 “私の小さな騎士様”の由来はこれ。小さいのに立派なナイトぶりだった模様。

 ちなみにムジカはこの頃のことをすっかり忘れているが、原因は単にこの頃が一番ムジカのメンタルが荒れてた頃だから。

 取り憑かれたように毎日ノブリスの訓練に明け暮れる生活を送っている間に、すっかり記憶から抜け落ちた。

 たぶんこの後も思い出さないので、そのうちレティシアに詰められる。



Q3:7-3章、7-4章でアルマはどこでムジカたちの話聞いてたの?

A3

 リムが使っていた<サーヴァント>は、元々アルマのもの。

 なので、リム視点で見聞きしたものは全部アルマにも中継されていた。

(これはリムも承知済み。一応アルマも襲撃を他人事とは思っていなかったので、情報収集をお願いしていた)

 なおフライトシップ・バルムンクのロックはハッキングで突破した。

 呼ばれたらすぐにでも<ダンゼル>を届けてやろうという気遣いで。いわゆる「こんなこともあろうかと」。

 状況が状況だったので誰も気にしなかったが、よくよく考えてみたら強盗みたいなもんである。

(ちなみにもし仮にラウルの命令通りにセイリオス脱出の準備を進めてたら、フライトシップがなくて「あれ?」ってなってた可能性が……)



Q4:アーシャとクロエは一緒の家に住んでるらしいけど、サジは?

A4

 一人だけ学生寮。

 アーシャのお目付け役その1担当だが、あくまで担当はノブリス周り。生活面の補助はクロエの担当。

 ただ行動は基本的に三人一緒。登校前の朝、ドタバタしているアーシャとクロエをサジが迎えに行くのがいつもの流れ。

 なので自称“二人より大人”なクロエだが、サジ視点だと実はアーシャとどっこいどっこいの困ったさん認定されてたりする。

 後が怖いので、サジは決してそれを口にはしないが。女傑二人に振り回されてる彼がある意味一番大人かもしれない。



Q5:ムジカたち3人出奔後のグレンデルってどうなったの?

A5

 端的に言うと、ひどいことになった。

 流れを追うと、ノブリス“ジークフリート”を破壊した罪で、当時十二歳だったムジカは追放刑になる。

 決闘で起きた全ては罪に問わないのが通例だが、セイリオスの守護者である英雄機を破壊したことをグレンデルのお偉方は見逃せず(ラウルは反対した

)、子供と言えど重い処分が下った。

 ラウルとリムはそんな恩人への扱いも込みでとうとうキレて、出奔を決意。行く当てもなく独り旅立つ予定だったムジカを拉致ると、ラウル所有の個人用フライトシップで夜逃げした。

 その際ラウルは出奔直前に、ドリス・ジークフリートの悪行を過去も含めて全部暴露。

 ムジカがジークフリート家の正統継承者だったことや“ジークフリートの悲劇”、クリムヒルトの婚約をめぐる決闘の真実などが全部バラされたことで、島民は阿鼻叫喚。改めて自分たちが“裏切り者”だった事実を突き付けられた形になった。

(この際壊れた“ジークフリート”から証拠となるログを吸い出して全体に公開したりした)

 罪を償おうにも三人は既に出奔済み。ドリスに加担したノーブルの突き上げや出奔した三人の捜索などが行われたが、結局3人はグレンデルには一度も戻っていない。

 ちなみにこの件で一番割を食ったのは、ラウルの後を無理矢理継がされる羽目になったラウルの弟。

 ナンバーツーだったジークフリート家が使い物にならなくなったり、悪事に加担したドリスのシンパが結構いたりで、尻拭いに大変奔走させられた。



Q6:グレンデル時代のムジカって何してたの?

A6

 ラウルの小姓として拾われ、リムの付き人や(緊急時には)グレンデル家のノーブルとして働いていた。

 ただし自殺したことになっているムジカの存在がバレないよう、髪は染め、重度の呼吸器アレルギーを理由に顔を隠していた。

 この頃に時間があれば行っていたノブリスの操縦訓練が、現在の学生基準で見たら異常な戦闘能力の基礎となった。

 ちなみにラウルはこの頃ドリスを排除しようとしていたが、証拠不十分でとん挫。

 ラウルの痛恨の失敗の一つであり、ムジカへの負い目の一つとなった。

(ムジカはこの件ではラウルを一切恨んでいないが、ドリスへの恨みと憎しみをより強める一因にはなった)



Q7:戦闘科のノーブルはみんな爵位持ちノブリスを持ってる?

A7

 そんなことはなく、実家が太い学生だけが爵位持ちノブリスをセイリオスに持ち込んでいる。

 この辺は当主の後継者をよく見せるための見栄だったり、他の浮島の学生たちに負けんじゃねえぞ的な政治的アレコレだったりが理由。

 本来ならノーブルの家名≒ノブリスの機体名なので、家名と違うノブリスを使ってるノーブルは、概ね故郷ではいいとこのボンボンである。

(爵位持ちノブリスは基本的に配下の貴族から借りてる。別に余っているわけではない)

 他の(実家が太くない)学生たちは<ナイト>をカスタムして使っているが、これは実家のノブリスは故郷で当主たちが使っているため。


 ちなみにレティシアは実家の<マーカス>級ではなく、普通の<ナイト>でランク戦を勝ち抜いた。

 <マーカス>級を使ったのは最後の最後、当時の生徒会長との戦いだけ。相手の<カウント>級を、等級差の暴力で叩き潰して生徒会長の座を奪った。



Q8:浮島やノブリスの名前の由来は?

A8

 当時の貴族や魔術師たちが、神話や星の名など勇壮なイメージのものにあやかってつけたものが多い。

 ただし空に逃げ出した当時に文明や歴史の大半を失伝。言葉の意味や由来が失われたものも多く、現代では「なんか昔から使ってるかっこよさげな名前」扱いのものが多い。

 文明を失った際に言葉の意味とかも滅茶苦茶になっている。、“ノーブル”と“ノブリス”って本来意味一緒じゃね? っていうのもその辺が原因。



Q9:“リ”マーセナルや“リ”バリアントみたいに、苗字につく“リ”ってなにが由来?

A9

 由来自体はメールに返信するときについてくるあの「Re:」(~に関する、というラテン語の前置詞だそうで)。

 リ・バリアントの場合、バリアントに関連づいた(≒バリアントを出身とする)という意味合い



Q10:リムが学校生活を楽しみそうにしていた割に、5-2では「こんな場所に用なんてない」と否定的だったのは何故?

A10

 リムが楽しみにしていたのは、あくまで「ムジカとの学園生活」。

 リムの行動原理は基本的に「ムジカと一緒にいること」が前提なので、ムジカが苦痛を感じるような環境なら用はない、と言う流れの発言。

 なのでもし仮にアレ以降もムジカがノーブルに苦労させられるようだったら、さっさと出奔することも視野に入れていた。

 これはラウルも同じ考え。そのことにはレティシアも気づいており、だから6-3、6-4の会話に繋がった。

 ちなみにレティシアがムジカを怒らせたのは本当にただのミス。基本的に仕事以外は口下手なのが原因。



Q11:「浮島の管理者のノブリスは<デューク>級」という話だが、レティシアのノブリスは<マーカス>級だったのは何故?

A11

 <デューク>級ノブリス“セイリオス”が、現在レティシアの父親と共にセイリオスから離れているため。

 ちなみにレティシアの<マーカス>級ノブリスの名称は“アダラ”。

 レティシアの従姉、ヤクトの<カウント>級ノブリス“ウェズン”と合わせて、おおいぬ座を構成する星の名が由来。



Q12:メタルの“巣”の襲撃頻度って高いの?

A12

 本来ならまったく。頻度的には10年に一度、あるかないか程度。

 加えて今回セイリオスがメタルの“巣”と遭遇したが、これも本来ならあり得ない事象のはずだった。

 というのも、学園都市が未熟な子供たちの集まりであることは他の浮島も承知しており、複数の浮島がセイリオスの進路上をあらかじめ露払いしているため。

 小型メタルの多少の取りこぼしはあれど、あれほどの大型を見逃すというのは本来ならあり得ないはずだった。

(この辺、もし続き書くならネタとして使おうかと考えてます)



Q13:学園都市ってどんな科があるの?

A13

 戦闘科、錬金科、建築科、医療科、農業科、一般教養科などなど。メタい話すると、現実世界の大学的なことは一通りカバーしてる。

 特殊なのは一般教養科で、“一般”と言いつつ年次が進むと中身が細分化される。

 クロエが志望していた芸能専攻は、人類が地上から空へと逃げる過程で失ったとされる古典芸能など文化の研究がメイン。

 間違ってもアイドル路線とかではない。



Q14:ムジカにケンカ売ったノーブル、ダンデスはどうなった?

A14

 ノブリス“ロア”は裏取引で没収の上、故郷へ送り返されることが決定している。

 ただしメタル襲撃のごたごたがあったため、まだセイリオスにはいる。

 ちなみにノブリス“ロア”は魔道機関を取り外されたうえで、各部モジュール単位に分解されて倉庫の肥やしになっている。

 一応はアルマの所有物扱いだが、相手を追い、装甲で受けながら削りあうノブリスはアルマとムジカの好みに合わないので二度と出番はない。

 おおむねラノベ一巻分、ここで一区切りとなります。

 ロボもの・パワードスーツものやりたいなーってところから始まって、学園ものとガッチャンコしてみた本作でしたが、いかがだったでしょうか?


 設定的にはいくらでも続きが書けそうだとは思っていますが、本作は区切りの意味も込めて、一旦ここで完結です。

 続きを書くか、それとも次回に向けて新作書くかはまだ未定です。もっと続きを読みたい! と思ってくださる方がもしいるなら、それは作者としてとても嬉しいことだと思っております。

(と同時に、期待に応えられるかわからないため、もしそんな方がおられたら申し訳ないとも思っております)



「面白かった!」「続きが気になる!」などと思っていただけたなら、ブクマやいいね、★★★★★や感想・レビューなどで応援していただけると作者としても励みになります。


2024/3/17追記

 続きの投稿始めました。

ただ書溜めなどは一切ないため、投稿頻度は不定期的なものとなります、ご了承ください。

(できれば週1投稿したいと思っていますが、続けられるかはまだわかりません。ごめんなさい。

 また書置きがない都合上、投稿済みの箇所を大きく改稿することもあると思っています)

そんなのでもよろしければ、またお付き合いいただけたらと思います。


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25/5/31
6月17日発売予定の書籍版ノブリス・レプリカ、書影が公開されました。
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書籍版の詳細はこちら▼
https://dengekibunko.jp/product/322410001327.html
― 新着の感想 ―
[気になる点] 専用機(仮)の完成形。 右腕と魔剣はおそらく確定だが、足回りとか背中のバーニア回りは突貫でつけてる予感。 あと構造上、たとえば大破したジークフリートの足とか移植して組み直しできるはず。…
[良い点] 一気に読みました!最高に面白かったです!! とくにアーシャのキャラクターが秀逸だと思いました!! めちゃくちゃうざったいのに精神は紳士の中の紳士みたいなやつで ノブリス嫌いなハズのムジカや…
[一言] 完結おつでした。まだ先が気になるので、もし続くのなら嬉しいです
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