オレオレ詐欺がかかって来た時の対処法!これであなたもオレオレ詐欺から身を守れます!?
「もしもし?オレオレ。事故っちゃってさあ、3万振り込んでくれないかな?」
電話をかけた詐欺師は「もしもし?」と言う相手からの応答にそう伝えた。これはよくあるオレオレ詐欺という奴だ。この詐欺師はお金を騙し取ろうとしているのだ。だがその
相手の応答は少し変わっているものだった。
「なぜ..それを?」
「は?息子が事故ったんだぞ?当然だろう?」
「いやそうではなくて...」
「とにかくさー必要なんだよ」
とりあえず話があまり噛み合っていないようなのだがとりあえず振り込む所まで持っていければこちたものだ。相手に怪しまれないように少しずつ慎重に振込むとことまで誘導しないといけない。少しでも怪しまれたら切られてしまうからだ。こういうのは老人にやるものだがアホそうな奴だし大丈夫だろう。
「なるほどとりあえずは分かった。で、どこに持ってけばいいのだ?」
「そりゃあ口座に...」
「何っ」
その言葉で男の声色が変わった。何かまずい事言ったか..と詐欺師は考えたが言ってる事は特に普通だ。
「まさかお前...敵対勢力の」
「はあ?」
唐突に敵対勢力と言われて詐欺師はキョトンとする。何を言っているんだこの人は。敵対勢力だとかそんなよく分からない事を言われて詐欺師はどう反応していいかわからない。
「えーっと、ただ事故起こしちゃって、お金を振り込んで欲しいのだが...」
「そのぐらいなのだ?」
「3万!3万だと??」
「いや事故ったらそれぐらいはするだろうよ。そんな驚く事じゃないと思うけどな」
「そうか...それで何を要求しているんだ」
「だから金だって金!!!何でわからないかなあ?外人さんか何か?」
詐欺師は声をつい荒げ「いけないいけない」と言いながら深呼吸をした。ここでダメになったらせっかくのカモが台無しだ。ここは落ち着いて行かなければ。だが先ほどから何やら奇妙な事ばかり言っている。だが詐欺師の方もその程度で負けるわけにはいかずなんとか話をこちら側に持ち込もうと進める。
「弁護士を呼んでくれってうんだ」
「弁護士....」
「早急に必要なんだよ!頼むよ!!」
「分かった」
その瞬間詐欺師の男はニヤリと笑う。これでまた1人良いカモになる。詐欺師の男は「頼んだよー」と言いながら電話を切る。そして切り終わると静かに馬鹿め、と呟いた。
✴︎
「どうだった?」
電話相手の男の仲間がそう尋ねると、「おそらく間違いないだろう」と電話をした男は言った。それを聞いて仲間も「マジかよ!?」と驚いたような顔をする。
「アイツはコウザという言葉を口にした。あれは我々の敵対勢力の名前だ。それを知っている奴らは知らないだろう。しかも相手は3万らしい
「3万?そんな兵力で何を?」
「おそらく3万も兵がいるから投降しろという脅しだろう。だがそんなものには屈しないからな」
「ああ」
そして電話の男は思い出したように詐欺師の男が言っていた言葉を思い出し口にする。
「ガイジンという言葉も言っていた」
「それは何だ?」
「さあ?よくわからんな」
「ガイジンと言ったりベンゴシと言ったりよくわからない事ばかりをいう奴だった。だがとりあえず場所は特定できたから実際に会って消すしかないな」
「そこまでするのか???」
「ああ、アイツは最初に『オレオレ』と言っていた。俺たちが人間に化けたオレオレ星人だと見抜いていた。早く抹殺しなければ、この地球という星に侵略しに来たと勘付かれてしまったら、意味が無くなってしまう...」