浮上
母親衰弱するも、なんらかの力を発揮して入院スルー、にっちもさっちもいかず、明日はどっちだ?……
【7日目】
三日間なにも食べなかった母が、うどんを一本食べました。そして刺々しかった態度が一変、向こうから話しかけてきました。
これぞ認知症、なのかな? 昨日のことを大半忘れていました。
「あんたもコロナなん?」
と何度も聞いてきます。
何か食べるならよし、でもバイタルは拒否、薬も拒否し続けていますが、なんとかカステラなどを少量食べ、希望が持てました。
なにより、母に精神的な余裕が出たせいか、態度が軟化、話ができるようになり、一気にやりやすくなりました。
あと、こちらから何かする、話しかけるのでは無く、母が何かするのを少し手伝う、話しかけてくるまで待つ、というスタンスが取れ出したのも大きかったかもしれません。
それでも鬱陶しいからとカーテンを開けていると、「外から見えるやろ」「私パジャマやで」
と、鬱女子ムーヴを見せてきます。
『誰が見んねんババアのパジャマ(失礼)』
という言葉をグッと飲み込み、
「換気してたからね〜」
と無難にスルーしつつ、カーテンをして、父親とのリハビリ体操を続けました。
福岡県の「みんなでよかトレ」って動画と、テレビ体操を座りながら繰り返しました。
父は外に出ないせいか、衰えがひどく、足踏みが上手くいかなくなってきました。
右手と右足を一緒に上げる、難波歩きみたいなんをしていましたよ。
もう少し頻回なリハビリと、脳トレも必要な感じです。
【8日目】
朝から母親が起き出して、パンを食べました。久しぶりに親子三人で食事が出来ました。
冬季オリンピックの話もして、みんなで下肢筋力体操をしました。
もう山場は超えた事がわかりました。
母親の熱も解熱剤を飲んでるとはいえ、37℃台に落ち着き、晩御飯は豚鍋をしました。
母親も一切れだけですが肉を食べられました。暖かく、とても美味しい鍋でした。
一週間ぶりに父を風呂に入れました。歌を歌い出したので、スマホを持ってきて調べました。
「いいじゃないの幸せならば」
「世界は二人のために」
「ビューティフルサンデー」
を一緒に歌いました。
私の子供の頃に、父親がレコードで良く聴いていた曲で、特に佐良直美さんの姿も懐かしく、声が震えました。安堵感もあり、なんかすごく感動しながら、二人でリピートして歌いました。
歌っていいですね、高齢者の流行歌ってご存知って感じで、歌詞も素直で心に沁みます。
元気な時は聴かないけどね。たまには良いかも。
一人で風呂を洗ってる時は、レッチリの「Around the World」流しました。
俺の子供はレッチリ一緒に歌ってくれるかな?
あと、私のストレス予防のためには、適宜の体操しています。なんせこの状況でも在宅ワークしてますからね。ブラック企業かっちゅうの。いや、そうなんか? 何もしないより気分転換になるけど。ほとんど仕事になりませんけどね……運動に使ってるのはアプリのWEBGIMとYouTube 動画〝【矢作あかり】自宅でラジオ体操第1〟乳揺れ神動画、あざます!




