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再び遺跡へ

翌朝。身を清めて支度をする。

本当は夜に身を清めたいんだが、何やかんやで遅くなってしまうし、髭も朝起きてから剃った方が良いので、どうしても朝になってしまう。

ちなみに、この髭を放置して髭が深くなると、女性キャラの体毛も濃くなるので注意が必要だ。

どんな仕様だよ!この世界で仕様も糞もないのかもしれないが。


朝食の前に、ちょっと散歩だ。

ついでに準備も整えられたらと思う。



お?町中に鶏?

放し飼いは珍しくないが、畑の方の柵の範囲内だ。

町中でも飼われてたのか。


そいつは、俺を見るなりトトトトトッと足音を立てて駆け寄ってくる。

なんだ?人懐っこいな。

どこかで見たと思ったら・・・


[丸焼き]


やめろ。



引篭もって以来、人と関わるのを避けていたが、今日は魔道具の店に行った。

この間、ちらっと話しに聞いた乾燥の魔道具とやらについてだが、売ってないそうだ。

村の備品なので、借りることはできるらしいが。


SPポットは品切れのままだった。

どれだけ仕入れ遅いんだよ!

以前に勧められたトーチの燃料も品切れだ。


置いている魔道具を全て見せてもらったが、トーチ、帰還の札、魔法使い用の杖が数種類と、呪術などに使える媒介など・・・持っている物か、買っても意味のないものばかりだった。

お薦めも聞いてみたが、芳しくない。

回復アイテムはどれも回復量の高くないものばかりだし、数も少ない。

・・・買ったけどね。

前回のように買占めはせず、少し残す。

他に買いたい人がいるかもしれないと学んだからな。



[丸焼き]が着いて来ている。

うん、マシな名前を考えるよ。



教会に行き、寄付もしてみるとしよう。どれくらい渡せばいいんだ?

聖水?呪い系状態異常も万能薬で治るからいらないけど・・まぁ買っておくか。

子供たちが作ったかご?買わざるを得ないな。

子供たちが集めた薬草?買おう。彫った木の皿?スプーンにフォーク?どんと来い。

壷?・・・じゃぁ残りの蜂蜜入れるのに使おうかな?町の人に配らなきゃいけないし。


で、寄付は?充分してもらった?

アイテム買っただけなんだけど。


いいのか。


じゃぁ子供達の為に食材を置いていこう。

モチトンの肉・・・俺も食べてみたいし、端数(7つ)だけな。



何の準備もできなかった気はするけど、内容のある朝だった。



「コッコッコッコッ・・・・コケーッ。」


うん。お前がいたな。グリルなんてどうだ、名前。


[グリル]


そんなに意味は変わってないんだが。いいのかこれで。

いや、そんな満足そうに胸を張られても。お前がいいんならそれでいいんだが。



宿に戻ると、女将おかみさんが忙しく働いており、ギルディートが飯を食っていた。

席について直ぐに俺の分の飯も運ばれてくる。

ホットミルクとサラダのサンドイッチだ。


いつものように昼食を作ってもらい、今日の分の宿泊代を渡す。


「・・・連泊じゃないのか?」


とギルディート。

滞在しているのに、毎回お金を払ってるっぽいのが気になっていたという。。

昨日も、ギルディートを宿に突っ込んだ後に支払ったのだが、見ていたらしい。

そういえば、毎日料金を払ってるな。先に一括して払うのも手か。


「連泊の手続きってどうするんですか?」


女将おかみさんに聞くと、女将おかみさんは笑顔で説明してくれた。

あと、俺が毎回1日分を支払うのを見て、この町に長く滞在する予定が無いのだろうと考えていたという。


そして、連泊には思いも寄らないオプションが付いていた。


「じゃぁ洗濯物を出しておきな。洗濯物は夜に返すからね。」


なん・・・だと・・・?

詳しく聞くと、連泊1日につき、2着まで洗濯してくれるのだという。


早く言ってよ。俺は2着の洗濯物を渡した。

アイテムボックスは時間経過がないので、多少、汗臭いかもしれないが腐ってはいないと思う。



そして、マリッサと合流。遺跡を目指す。



昨日と比べて、ギルディートの張り切りがハンパなかった。

遠くのモンスターを見つけ、先陣を切って突撃していく。なるほど、試し斬りか。

しかし、レベルを上げたいマリッサは迷惑そうだ。

マリッサの武器はクロスボウなのだが、ギルディートが飛び出すので同士討ち(フレンドリーファイア)しかねず、撃つことができないのだ。


「あなた、このあたりのモンスターでは、経験値も多くないんでしょう?私に譲りなさいよ。」


二度の突撃で、我慢できなくなったマリッサに咎められていた。

ギルディートはばつの悪そうな顔をしている。

が、耳がピンと立っているのを見るに、反省はしていまい。


「あまり張り切ると、後できつくなるぞ。本番はこの後だからな。」


俺が言うと、耳が下がった。


「宿の分と…の分の働きはしないとな。」


なるほど、俺がおごったせいもあるみたいだ。その「…」には間違いなく「剣」が入るんだろう。

ちゃんと空気を読んで濁せるようになったな。大きな進歩だ。


遺跡に着くまでにもう1度だけモンスターと遭遇したが、ちゃんとマリッサに譲っていた。

ちゃんと節度を持って行動できる奴なんだよな。


前半に飛ばしたおかげで、昨日よりも早く遺跡に着いた。


さぁ掘るぞ。


一部、少々崩れている場所もあったが、遺跡は昨日のままの状態だった。

岩をアイテムボックスに放り込む。

作業再開。お昼頃に作業を終えて、お昼ご飯を食べたら遺跡に突入という感じで進めたいと思うよ。

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▽お知らせ▽

◆高頻度で最終ページ《(仮)タイトル》は書き込み中。
加筆・修正により、内容が倍以上増える事があります。
たまに前ページの内容を見て加筆する事もあります。

◆後追い修正の進行状況:現在152ページ。H.30 5/5

◆作者が混乱してきたので、時間がある時にタイトルに日数を入れます。
あとがきに解説も入れていくつもりです。いや、無理かもしれん。
がんばるー(棒読み)

▽ぼやき▽
3月には書き終えるつもりだったのに、5月になってもまだ序盤ってどういう事だ?
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