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巣食う魚(仮)

すまん、閑散期に入ってはいるんだが・・全話の流れを思い出せずに、読み込む時間が無い。

よし、書くぞ!って思っても、1個前を読んで手直ししてたら寝てたりする。

そんな事を繰り返してるから、全く進まない。


だいたいの流れは決めてある(と本人は思っている)から、とりあえずそのまま進めます。


細かいところで「あれ?」ってところがあるかもしれません。

最後に直すつもりではいますが、教えてくださると大変ありがたいです!!


誤字報告助かります。いやホント助かってます。感謝!


暗くなってきて視界の悪い海。

薄く霧が立ち込め、それをさらに悪化させている。


現場は・・大して変わっていなかった。

何を思ったのか、船体をわっさわっさと揺らすクラーケン。

まるで、木から木の実を落としたいみたいな素振そぶりだが、される方はたまったもんじゃない。

船体がミシミシと悲鳴を上げているし、乗組員達も悲鳴を上げている。

人間を落として捕まえたいんだろうか?と思ったが、意外にも落ちた人間にはノータッチである。


戦況で動きと言えば、鬼族の商人が果敢に攻めているが、大船に絡む触手に変化はなく、適当にあしらわれている感じだ。

それでも、大質量の触手が相手なので、船は激しく動き、炭を管理していた奴が「火が消える!」と涙目だ。

そりゃ小降りとはいえ雨の中、バッシャバッシャと水飛沫を上げて走る小舟でそんな事をすれば・・あ、七輪が水に落ちたな。

呆然と七輪の落ちたへりから覗き込む男だが、小舟はいい速度で走っており、そんな所に七輪があるはずもない。

あ、男も振り落とされた。


自分の小舟で、あんな操船に並走するような技術は無い。

無理に割って入れば衝突させるか邪魔になるだけだ。

離れた場所に停めてスイバを起動し、ぼんやり浮かんでいる七輪の男を拾い上げて、うまく小舟に飛び乗った。

慣性の法則でちょっとよろめいたが、なんとか持ち堪える。


「状況はどうだ?」


「ああ、これを見ろ。」


「・・・・・。???」


見せてくれたのは、細長い・・ウナギのような魚だった。

見ろと言われても・・・。


「あれを斬るといくらでも出て来る。寄生魚の仲間だな。

他の魚類なんかに取り付いて、内側から身を食らう凶暴な魚だ。

こんなに大型のものは初めて見るが。」


「あ、頭に気を付けろよ。返しが付いていて、もし入り込まれたら肉を切り裂かないと引き抜くことができないんだ。」


寄生魚?!そんなのいるんだ。そして怖っ。

これは確か、あの触手から出て来たやつだ。

これがいるから、討伐に難航しそうだという話なのだろう。海上だけに。


「これが美味いんだ!毒を溜め込んでいる可能性はあるが、ちょっとぐらい当たっても食いたいぐらいにはな!」


俺が乗り込む頃には戦闘を中断していたが、小舟はクラーケンから離れて俺の乗っていた小舟の方に移動。

それと同時に、頭だけ飛ばされていた寄生魚が次々と捌かれてアイテムボックスに仕舞われていく。

七輪を落とした鬼族も切り替えたのか、それに加わっていた。


「七輪・・・。七輪が今、ここにあれば・・・・・。」


ただし立ち直ってはいない。


詳しい話を聞く。

ダメだ、全員が「美味い」「こんな大漁とはツキがある」「軽く炙るだけで良い酒の肴になる」「刺身にしたい」など、食う話しかしてない。

俺が聞いているのは戦況だ。漁獲量や海産物の話じゃない。

まぁ、寄生魚の危険性だけは分かったから目的は達成されたと言ってもいいんだが。


鬼族の商人達は、このまま俺小船の番もしてくれるそうな。

小舟にいかりなど付いていないし、穏やかな海とはいえ天候は荒れ始めている。

加えて巨大なクラーケンが動くだけで周辺の水流に影響を与える。

当然、小舟も勝手にどこぞへ流れ去ってしまってもおかしくない。

使い捨てても良いつもりで用意してあるとはいえ、むやみやたらに小舟を減らすのはもったいないのだ。


鬼族の商人にお礼を言って、クラーケンの方に向かう。

分担はできている。俺達は討伐に来ているので、鬼族の商人達は俺を邪魔するつもりはないのだ。

俺がクラーケンに近付くほど、俺の戦闘の邪魔にならぬように、離れていく。

ただ、俺が戻ったら嬉々としてまた漁業を始めるのだろう。


さて、始めるか。

俺は、バリスタに積んであった粗末な槍を構える。

アイテムボックスにも突っ込んであるので、万が一折れても安心だ。


・・・・・。


クラーケンの反応は劇的だった。

明らかに俺を認識している。


鬼族の商人をあしらっていたのとは程遠い数の・・束が俺に向かってきた。


「嘘だろう?!」


その足の数・・不明。

言えるのは、イカとタコを合わせても、とてもじゃないけど足りない数だって事ぐらいだ。


俺は、スイバをオフモードにして水中に潜る。

相手のフィールドに飛び込むのは愚策かもしれないが、こっちだって水中で呼吸ができるのだから、そこまで酷い劣勢では無い筈だ。

それに、相手の正体を知りたい。

イカなのか、タコなのか、それとも未確認生物(UMA)なのか。モンスターなのだから充分あり得る話だな。

寄生魚だって聞いた事ないし。いや、俺が知らないだけで、地球にもいたのかもしれないが。


ゴボリ・・気泡が立ち上る音を追うように、水面を叩く音が響く。

それで終わりならばいいのだが、そのまま触手が俺を捕まえようと追って来る。

早くも問題が発生した。暗くて何も見えねぇ!!


地上・・もとい、水上でさえ暗くなってきているんだから、当然ではあるが、何もできないレベルというのは想定の範囲外だった。

鈍い衝撃。そのまま触手が叩きつけられた模様。

ただし、水上ほどの打撃は無い。水の抵抗を受けているようだ。


だが、それは俺にも言える事で、俺の動きだって鈍い。

あっという間に捕まった。


暴れるが、粗末な槍はボッキリと折られた。

折れたんではなく、折られた。

ポイ、と刃が捨てられて水底に沈んでいく。


直ぐに新しい物を出したが、結果は同じであった。

何度も同じように取り出し、そのたびに絡みつかれ、折られる。

しかも、なんとか突き立てる事に成功しも、あのズバッと切れる感じがしない。

・・・刺さった?・・のかな? くらいの微妙な攻撃力だ。貫通どころか、突き刺さっていかない。

これ本当に刃が付いてるの?って感じだ。

そういえば、俺が刺された時もそんな感じだったが、その時は使い手が低レベルだったせいだと思う。

武器がしょぼくても、俺のレベルがあれば・・・ああ、相手も高レベルだから、そのせいか。

さすがにこの見てくれで、低レベルって事は無いだろう。

海にだって様々なモンスターがいるのだから、この巨体で低レベルだったらあっという間に餌になっているだろう。

そもそも俺の持つ攻撃力が全く武器に乗らない感じがする。力の込め方によっては柄がひしゃげるから、振るうにも気を使うんだよ。

全力で振るったら水圧だけで折れるんじゃないか?

それにしても、ここまで酷い切れ味というのは想定外だ。ダメージは大事だよ。


武器はまだアイテムボックスに残っているが、同じものなので役に立たないと見ていいだろう。


とすると、俺が取れる選択肢は狭まって来る。

CC(キャラチェンジ)しますか?それともCC(キャラチェンジ)しますか?

そしてさらにCCしますか?そんなところである。

(途中)


あ、免許取れました(遅)。


---

寄生魚:ピラニアより怖い?カンディルが有名ですね。グロい話しか出てこないので検索注意です。

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▽お知らせ▽

◆高頻度で最終ページ《(仮)タイトル》は書き込み中。
加筆・修正により、内容が倍以上増える事があります。
たまに前ページの内容を見て加筆する事もあります。

◆後追い修正の進行状況:現在152ページ。H.30 5/5

◆作者が混乱してきたので、時間がある時にタイトルに日数を入れます。
あとがきに解説も入れていくつもりです。いや、無理かもしれん。
がんばるー(棒読み)

▽ぼやき▽
3月には書き終えるつもりだったのに、5月になってもまだ序盤ってどういう事だ?
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