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鍛冶の検証

で、俺は新たな検証をする為に森まで出かける。

人気の無い場所でCC(キャラチェンジ)した。


CC(キャラチェンジ):ディナフェイル


ディナフェイルは鍛冶キャラである。

他のキャラに無い、製造関係のスキルを持っているキャラだが、割と育て難かったりする。

が、銘を付けられたり、装備に色を付けられたりと、魅力的な部分もあり、外見も少女のようなので、人気キャラだったりする。


鑑定を行う。色々な情報がわかるのだが、ここで必要のない情報まで読む必要は無いな。


修羅の剣・舞 (レプリカ) 耐久9/33

修羅の剣・舞 (レプリカ) 耐久12/28


酷い耐久度だ。修羅の剣は、レベル40だか45から装備できる剣だったと思う。

どうも、装備のレベル制限が消えているようなのだ。

が、ゲームの世界の耐久度を受け継いでいるなら、レベル20以上の武器の耐久度は、装備可能レベルに近い数字だったはずだ。

ちなみにレベル20までの武器は10~20の間でランダムだ。

修羅の剣が仮にレベル40の装備だとすると、耐久度の基礎が40程度無いといけないのに、基礎からだいぶ減っている。

何度も修理して使ったのだろう。


耐久度回復アイテムというのは、どこにでも売っているが、下手に使うと確率で基礎耐久度が下がる。

悪いアイテムほど下がる可能性が高い。

そして、この基礎耐久度というのは、残念ながら回復する術は無い。


この鍛冶キャラなら、耐久度回復アイテムを使う、というだけでも、他のキャラより基礎耐久度が下がる可能性が低い。

耐久度を下げずに回復させるアイテムもあるにはあるが、課金の外れアイテムといった感じで、市場にあまり出回ることはなかったし、出ても高額だった。

大事なアイテムは鍛冶キャラで回復、というのが常識だ。


そして、鍛冶キャラの真骨頂がこれである。


スキル:即席(インスタント)火炉(フォージ)


・・・。


あれ?意外と立派な炉が出たぞ?


からの、鍛錬ハンマリング


・・・あ、これ、ハンマー持ってないとだめだったわ。

ハンマーを持つと手順が思い浮かぶ。なんだこれ。

あ、金床を出さないとね。水も必要なのか。ゲームでは水なんて使わなかったけどな。


スキル:鍛錬ハンマリング


俺は、持っていたナイフ(・・・)にスキルを使う。


ナイフ(+4)がいくつかできた。

なんだろう、ゲームでは一瞬だったけど、ちょっと時間かかるわ。

スキルだから、普通に武器を鍛えるより早いんだろうとは思うけど、使い勝手的なものはどうなんだろう。


鍛錬ハンマリングでできる加工、精錬。武器のランクを上げることができる。

成功率としては、20レベルにつき+1が開放される仕組みで、最大の50%未満の精錬は100%成功したはずだ。

えーと・・このキャラのレベルが155だから、+7まで可能で、+3までが100%成功か。

ちなみに、失敗すると壊れる。壊れると、素材としての価値しかなくなるのだ。

何も考えずに+4にしちゃったけど、よく失敗しなかったな!

あ、槌と金床の効果で成功率上がってたっけ。+4までが安全域って記憶してたもんな。OKOK。

とりあえず、スキルの使い勝手はわかった。


今度は本番である。

あ、大きいタライね。剣が入らないもんね。

水を入れて・・っと。準備完了。


修羅の剣・舞 (レプリカ +3) 耐久33/33

修羅の剣・舞 (レプリカ +3) 耐久28/28


ちょっと時間かかったな・・・。

やっぱ大きさが違うからか。勉強になった。

他人の武器なので、念の為+4まで鍛えるのはやめておいた。

何かあったらまずいし、譲ろうにも俺の双剣キャラの装備はレベルが合ってないからな。


このスキル:鍛錬ハンマリング、+1する度に最大まで耐久を回復させる。

元の耐久度までなら低確率で基礎耐久度も回復するらしいが、俺は成功させたことが無い。

レベル依存と、DEXにも依存してたっけ?

というか、他人のアイテムまで構ってないから利用頻度少なかったし。


まぁ、これでいきなり武器が壊れる危険性は減ったな。

しかし、基礎耐久度が思ったより低かった。40あれば安全域なんだけどな。

こんな事でスタンピートイベントがこなせるんだろうか。


よし、CC(キャラチェンジ):リーフレッド、っと。


CC(キャラチェンジ)しながら立ち上がる。

それにより、ディナフェイルのスキルである即席(インスタント)火炉(フォージ)が何も無かったように消えてなくなった。


そろそろ良い時間だし、宿に戻らないとまずいな。

ささっと済ませるつもりだったが、時間がだいぶかかってしまった。

もう夕飯は期待できないだろう。

だが心配ない。食料は徐々に増えてきている。

持ってて良かった、アイテムボックス!みんな持ってるけどな!


され、ギルディートが武器を持って行かれて心配しているかもしれないし、さっさと返して休むとするか。

そう思い、コランダの方向に振り返る。


「・・・・・。」


「・・・・・・・。」


かち合ったのは、ギルディートだった。

CC(キャラチェンジ)、見られてたのか?

隠れていた、というより、離れたところから覗いてたという感じだ。

逃げ出そうという意思は無いようだし、そもそも悪気があったわけじゃなさそうだ。


「いつからそこにいた?」


何故、若干嬉しそうなんだ?

この空気を感じないのか?俺はほら・・ちょっと不機嫌なんだけど?


「俺の剣を取り出す、ちょっと前から。」


マジか。結構前からいたんだな。

耳がふよふよと揺れる。どういう感情表現なんだ?それは。


「見てたのか?」


俺が腕を組むと、さすがに察したらしい。

耳のふよふよが勢いを失い、ヘタっていく。わかり易いな、こいつ。


「・・・。駄目だったか?」


駄目だから隙を突いて出てきたんだろうが!

駄目だからコランダから離れた場所でコソコソやってるんだろうが!

駄目だから怒ってるんだろうが!


ああもう・・・。俺は、何が悪いのかわかってないコイツに、どう説明したらいいか悩むのだった。

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▽お知らせ▽

◆高頻度で最終ページ《(仮)タイトル》は書き込み中。
加筆・修正により、内容が倍以上増える事があります。
たまに前ページの内容を見て加筆する事もあります。

◆後追い修正の進行状況:現在152ページ。H.30 5/5

◆作者が混乱してきたので、時間がある時にタイトルに日数を入れます。
あとがきに解説も入れていくつもりです。いや、無理かもしれん。
がんばるー(棒読み)

▽ぼやき▽
3月には書き終えるつもりだったのに、5月になってもまだ序盤ってどういう事だ?
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