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敵の案内(仮)

えっと・・・前のパソコンにスキルとかのデータがあってだね・・

多少、スキル名など変わってしまったかもしれんが、大筋では変わってないので許してね。

今、この小説の前の方から少しづつ修正しながら設定の吸い出ししてるから・・いつか何とかなる・・と思う()。


ちょっと前だけど、大型二輪、卒検受かりました!!

「多少はスッキリしたかしら?」


マリッサが微笑みながら声を掛けて来る。

ああ、そういえば、そんな名目だったな。

途中から真面目に火力検証をしていたので、目的の半分が飛んでた。

何しろ、ナイトメア戦での威力と全然違ったのだ。


あれ、どこからどこまでがそうだったのかは分からないけど、ナイトメアの“悪夢”という専用フィールドの中だったからだと思われる。

だから、威力も何も、すべてが幻だったのだ。

まるで効果が無いスキルや、大剣キャラのステータスにも関わらず、簡単に息切れをする身体。


ゲーム中での専用フィールドでは、暗くなって視野が狭まり、攻撃が通じず、ステータスが大幅に減少する、補助バフの効果が無くなるなどの現象が起きた。

が、それ以外に特にイベントが起こる訳ではなく、暗くおどろおどろしいフィールドに変化するものの、ただ倒しにくいだけという感じだったのだ。

だが、実際の戦闘ではそんな単純なものではなかったのだ。


「うーん、まぁ、な。」


俺が曖昧に笑うと、マリッサは眉を寄せた。

これは・・また、何か読み取られたかな??


「おい、お前・・・魔剣士だったのかよ?それも、かなり高位な・・」


ローグリアムが震え声だ。

うーん、勘違いされているようだが、あえて否定する必要も無いだろう。

むしろ、CC(キャラチェンジ)なんですって打ち明けた方が色々と面倒そうだしな。

だが、何かの弾みで気付かれる可能性を考えると、ローブ無しでもそれらしい事ができた方がいいだろうな。

スキル:疾風も魔法の一種だった筈だし、大剣キャラとは言え魔法の才能が皆無な訳ではないだろう。ない筈だ。ないといいなぁ。

と、言う訳で要練習ということにしておく。

CC(キャラチェンジ)を利用して、魔法を使う感じを掴むことができれば可能な気がする。

うん、とりあえずそう信じる事にしよう。


「下手に魔法を使うと、味方ごと殲滅してしまうからな。剣の方が使い勝手が良い。」


「そうか、それなら普段、使わない方がいいな!」


普段、魔法を使わない事に対する、適当な言い訳だ。

が、効果はあったようで、ローグリアムは頬を引き攣らせて何度も頷いた。

ニードル系ならその心配は無いが、披露したのは雷系だけだったし、細かい事は分からないだろう。


「まぁ、だからと言って、剣の威力に問題がある訳じゃないが。」


もう一度海に向き直り、しっかりした構えから、思いっきり剣を振り下ろす。


スキル:神威断(カマイタチ)


斬撃に鎌を尾に持つ獣の姿をした光を幻視する。

それが空を駆け、ドーンという爆音と共に海を両断した。

その威力と派手さは、確かに魔法には劣らなかった・・・むしろ、今までで一番やばかったが、実は一番ビビったのは俺だったりする。


ちなみにこのスキル、非常に強力ではあるのだが、溜めと硬直が長く、何故かトドメを刺すことができない特性がある為、使いどころが難しい。

雑魚とやりあってもHPが1残る。なぜそんな仕様なのかは知らないし、それが便利だと思うようなクエストは存在しない。

別に捕獲するボールを投げたい訳じゃない(それに、そもそもそんなアイテムは存在しない)から、そんな機能はいらないのだが。


「おし、スッキリした。」


そういう事にしておこう。


「なぁ、実は無手でもヤバイ技とか持ってたりしないよな?」


おずおずと聞いてくるローグリアム。

えーと、実は杖が無くて魔法が無手だったんだが・・・ってそういう意味じゃないよな。


レベル差が酷いとはいえ、あんまりな威力に思わず聞いたんだろうが、格闘技は・・やはりCC(キャラチェンジ)が必要だし、それを披露するには相手がいないと難しい。

その上、相手とは向かい合うことになるから、CC(キャラチェンジ)がバレてしまうというリスクがある。

無手でもステータスでごり押しできるかもしれないが、その興味に応えるには状況も整っていなければ時間も無い。


「何だ、試して欲しいのか?」


俺の返答で、それが伝わったのだろう。ブンブンと首を横に振り、静かになった。


「じゃぁ、行くか。」


「そうね。案内の人はどこに行ったのかしら?」


見回すと、「お前が行けよ」「お前が担当だろ」と譲り合う3人組がいる。

いつまで待っても「じゃぁ俺が」「「どうぞどうぞ」」という展開は見込め無さそうだったので声を掛けた。


「丁度3人いるみたいだし、案内お願いできますか?」


これが一番揉めないと判断したんだ。

担当とか言われてた1人が残りの2人に睨まれてたけど、知ったこっちゃない。


「あ、は、はい!こちらです!」


担当の1人を先頭に、俺、マリッサ、ローグリアムと続き、残る2人が嫌そうに付いてくる。

変な事にはならないよな?

すぐに、似た作りの船の中、奥の一室のドアに案内される。


「こここここちらでおまつきゅださい!!」


噛んだ。そして訂正さえせずに脱兎のごとく逃げた。残りの2人も続いた。

こいつらに襲われるんじゃないかと心配したが、杞憂だったようだ。

そして、俺達は取り残された。


ドアを開いて中を覗いたが、誰も居ない。


「・・・・・とりあえず、入るか。」


「そうね。」


「・・・(コクリ)。」


応接室のような場所で、俺達はそれぞれ、ソファや椅子に腰をかけて誰かが来るのを待った。


待った。


しばらく待った。


かなり待ったと思う。


相当待った筈だ。


しかし、誰かが来る気配はない。


「・・・・・。何か面白い話でもないかしら?!」


「何故、俺?!いや分からなくも無いけど!」


いい加減、しびれを切らしたらしいマリッサがローグリアムに絡みだす。


「リフレは空気を読めないし、ここでするべき話題じゃない事を話しだすかもしれないわ。

それに、何が地雷か分からないから、この場面で話を振るのは不適切なのよ。」


「解説するなよ!分からなくも無いって言っただろう!」


何だかとても失礼な事を言われた気がするが、気のせいだろうか?


空気を読めない訳ではない、と思う。得意ではないが。

ただ、この異世界での自分の立場に馴染んでいないだけで。

馴染んだら読めるような事を言っている時点で、現在は空気を読めないという事を認めたようなもんか??

そして地雷って何だ?例えか?どういう意味だ???


「そうだな。そう、俺が甘味の探究を始めたばかりの頃・・・。」


俺が悩んでいる間にも、ローグリアムが話し出す。

そういえば、以前にも高級な飯屋で甘味のフルコースとやらを頼んでいたな。


「それにしても、待たせるわね・・早く来ないかしら?」


「おい、俺が話し始めたところだろうが?」


話を振ったマリッサが速攻で遮るような真似をした為、さすがにローグリアムが不愉快そうにする。


「なんか、ろくでもない話の予感がしたのよ。」


そうか?俺はちょっと興味あったぞ。

まぁ、打ち解けているようで何よりだ。


雑談が始まって緊張が解け始めた頃、頑丈な木製のドアがノックされた。

シン、と静まり返る部屋。

そりゃそうだ。問答無用で攻撃を仕掛けて来た敵の、新たな動きだ。

視線を送り合って警戒する。多分、この視線で意思の疎通は図れていないが、まぁ大丈夫だろう。

示威行為がどの程度の効果を上げたのかは分からないが、向こうがあくまで敵対するなら、こちらにも考えがある。

と、言っても強行突破以外に方法は思いつかない訳だが、最悪の場合はこの船を沈める。

こっちだって命が掛かってるんだ、積極的に殺して回るほど憎い訳でも無いが、向こうがその気ならば死者がでるのも致し方なしと腹は括った。


再びノックされる。


「どうぞ。」


さて、鬼が出るか、蛇が出るか。

ピリリと張り詰めた空気の中、ゆっくりと開くドアを全員が注視したのだった。

12時からの卒検。順番は2番。

「2時ごろ結果発表です」

3時半まで待った・・・・・・・・・・・


周辺を探索したけど、やばいくらい何も無かった。

てか店が閉まってた。何もしないで3時間。

本気できつかった。スマホ買おう。って思った。(買ったとは言ってない)


そして、係のオッサン

「本当は1時間の講習を行わなければいけないのですが、10分にしますね」


いいのかそれでwwwwwwwwwwwwwww

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▽お知らせ▽

◆高頻度で最終ページ《(仮)タイトル》は書き込み中。
加筆・修正により、内容が倍以上増える事があります。
たまに前ページの内容を見て加筆する事もあります。

◆後追い修正の進行状況:現在152ページ。H.30 5/5

◆作者が混乱してきたので、時間がある時にタイトルに日数を入れます。
あとがきに解説も入れていくつもりです。いや、無理かもしれん。
がんばるー(棒読み)

▽ぼやき▽
3月には書き終えるつもりだったのに、5月になってもまだ序盤ってどういう事だ?
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