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表立った敵対(仮)

そろそろ期限がやばいので、教習を頑張らねばならないんだが、仕事が繁忙期ィーーー!!!

昨日はシフト的には休日の筈だったんだが、休日出勤だったよ^p^

いいんだ、有給取ってシュミレータ(教習の一環で曜日が決まっている)入れるんだ。

・・・・・間に合うかなぁ。

一瞬の思考停止後、視線を同行者2人に走らせる。

2人は、この展開に驚いた顔で硬直していた。いや、硬直なんかじゃなかった。

それは一瞬の事であっただろうけれども、こんな時に俺の高AGIが仕事をしてくれていた。


それまでの威嚇とは違う、明らかに攻撃の意図を持ったそれは、ひのたまでありながら、面に近い攻撃であった。

つまり逃げ場がない。


急発進したところで避け切れないくらいには進路を塞がれているし、水中に逃れれば小舟の大破で済むだろうけど、ローグリアムに水中装備が無い為、その後の動きに問題がある。

正式な使者を攻撃する筈は無い、という大勢の予想を大きく覆す結果であった。

「それはそうかもしれない。」などと考えていた俺にも油断はあったのだろう。


そう、油断であった。あれほど、するまいと思っていたのに。

俺は、バリスタの後ろ・・小舟の先頭に立ち、迎え撃つ。


CC(キャラチェンジ)補助キャラ(クランベール)


からの


スキル:氷礫嵐(アイスストーム)!!


ちなみに、大きめのローブを取り出し、直前に“装備”にならない程度に身を隠している。

ただ、計算外があった。装備品が手元に無いのだ。

なので、驚きはしたが、他に良い対抗手段も無く、破れかぶれでの範囲攻撃である。


結果としてはスキルは問題なく発動し、周辺の火の球を全て相殺した。

直後、おかわりの火弾やら何やらが届いたが、これも撃退。

何度かの応酬で、どんどん相手の攻撃が精彩を欠き、威力も速度も繰り出すタイミングもバラバラになっていったが、むしろ、そっちの方がやりにくかった。

なので、合間を見て味方の2人に補助魔法をかけておく。


杖が無い分、威力が落ちたのだが、火弾(バスケットボール)くらいなら余裕で対処できるし、問題があれば連続でスキルを唱えればいい。

むしろ、ナイトメア戦のような寒々とした空気にならないのでガンガン撃てる。

できるだけ効果の持続するスキルを使い、次のスキルまでの空白を作らないように気を付けた。


そして、しばらくの後、攻撃が途絶えた。

・・・えーと・・・これは、こっちから何か仕掛けた方がいいのか??

えーと・・・何系にしようか??ビビらせた方がいいよな?

こう・・「今のはメテオではない、火弾(ファイアボール)だ。」的な感じで。


と、思ったっていたら、声が届いた。


「使者を受け入れる準備がある。船を、寄せろ。」


俺は、CC(キャラチェンジ)してリーフレッドに戻ると、マリッサとローグリアムに意見を聞くべく振り返った。

その時の2人の表情は対照的で面白かった。

マリッサは瞼が丁度半分くらいまで降りている、所謂いわゆる、半眼というやつだ。

何に対してか知らないが呆れを通り越して物も言えない、というような顔をしている。

一方のローグリアムはこれでもかと目を見開いていた。

口を半開きにするとか、そういう失態は犯していないが、普段から無表情の彼からすれば、逆に目が点とも取れるような、大きな表情の変化であった。

だが、俺が振り返った瞬間に、2人ともが脅威の取り繕いを見せる。

軽く話し合った結果、進むか退くかで言ったら進む、という結論が出た。

戻っても仕方ないんだよな。話が進まない。


「・・何が起こるか分からないわ。充分、注意するのよ。」


「さぁ、船を寄せようか。・・・何事も起こらなければいいが。」


「それを起きた後で言うのは滑稽こっけいと言うやつなのよ。」


何事も無かったように振舞うが、2人がものすごい表情かおしてたの、俺は見ていたからな?


油断させておいて追撃があってはシャレにならないので、警戒しながらゆっくりと警備隊の大船に近づく。

マリッサさんに先ほどのスキルは何度も使えるのか聞かれたから、条件があると話した。

あんまり大船に近いところでは、できるだけ使いたくないと話すと難しい顔をされた。

・・・わかるけど。でも、さすがに補助キャラ(クランベール)がバレるのは嫌なんだよなぁ。

最悪の場合はもちろんCC(キャラチェンジ)をするさ。

だけど、敵が多すぎる場合、レベルだスキルだでごり押ししても、マリッサまでは守れないんだよ・・。

俺の予備のマントでも羽織ってもらうか。ローグリアムの分は無いが、戦闘員として来ているので自分で何とかして欲しい。

もうかなりの距離まで近づいたが、大船からの動きは無い。

近ければ近いほど、敵の攻撃がこちらに到達するまでの時間は短くなるし、狙いも正確になる。

先ほど狙い撃ちにされたばかりなので、危機感が強いマリッサさんは船を蛇行させたり、何度もストップさせて様子を見た。


そして、ついに警備隊の船に迫った時、上からロープと木の筒のようなものでできた梯子が投げ降ろされた。

その際、船に当たって少々けたたましい音が鳴り、3人ともビクッとしたが、相談するように顔を見合わせる。


「1人づつ行くとしよう。リフレが最初に行って安全を確認したところでマリッサ、最後に俺が登るというのはどうだ?」


というのがローグリアムの提案だ。

最初に登るのは危険だが、俺がリーダーでレベルも一番高い以上、当然だと思う。

真ん中のマリッサは一番安全なはずだし、取り残されるという意味で、2番目に危険なポジションをローグリアムが引き受けているので、妥当だろうな。

マリッサからも異論は無い。


俺は頷き、縄梯子に手を掛けて強度と固定がしっかりしているかを確認すると、慎重に登り始めたのだった。

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▽お知らせ▽

◆高頻度で最終ページ《(仮)タイトル》は書き込み中。
加筆・修正により、内容が倍以上増える事があります。
たまに前ページの内容を見て加筆する事もあります。

◆後追い修正の進行状況:現在152ページ。H.30 5/5

◆作者が混乱してきたので、時間がある時にタイトルに日数を入れます。
あとがきに解説も入れていくつもりです。いや、無理かもしれん。
がんばるー(棒読み)

▽ぼやき▽
3月には書き終えるつもりだったのに、5月になってもまだ序盤ってどういう事だ?
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