ギルディート、思うように事は運ばないものだと気付く(仮)
書き途中です。
台風・・やばかった。正直ナメてた。
「はん?25年ぶり??5~6年に1度くらい、そんな事言ってない?」って。
昨日は仕事してたら、駐車場の車が2台転がっててびびった。
シャッターぶっ壊れるし、プレハブが宙を待って別の車に乗ってるし。
うちの車は頭で転がった車を受け止めた程度で済んだけど、転がった車はガラスも割れてたし中の物は産卵してビショビショだし、酷い有様だった。
なんていうか、軽とか普通車とか関係なく、場所とか空気の流れとか、そういう問題だったみたい。
帰り道も普通にトラックが転がってるし、木やら電柱やら、いろんなものが傾いたり倒れたりしてるし。
帰ったら停電だし、今朝には復旧してたと思ったら、近所のほとんどの世帯が復旧してなくて、明かりを点けるのも気まずいレベル。
同僚達の「冷蔵庫の中身が腐っていく・・・」という嘆きを聞いてたから余計になぁ。
今日の帰りも、なんか道が混んでたからって別の道に進んでみたら、あっちもこっちも通行止めだ、規制中だで、家に帰れる気がしなかった。
パソコンが点く喜びを噛み締めつつ、とりあえず少し更新。
胸の痛みについて。
医者に「特に何もありません」って言われたよ。
いいんだか悪いんだか。
早めに宿を出たけど、尾行者に見つかった。
まぁ、不審がらせない為にも、きちんとみつかっておくつもりだったから、予定通りだ。
そいつが、たまたま正面にいたせいで、顔が見えてしまったんだけど・・あからさまに嬉しそうな顔をするなよな。
「あ、いたいた」みたいな顔。知り合いじゃないんだからさ。
妖精は・・物理的に何かできる立場でもなければ力も無いから、話し掛けてくる以外は特に変わった事も無く、俺の担ぐバックパックに納まっている。
瓶の中に何かクッション材になるものでも入れてやろうかと思ったけど、蓋が開かなかった。
こじ開けたら、多分、蓋が壊れる。
逃がしてやるんなら、それでも問題ないんだろけど、そういう訳にもいかないんだ。
昨日の話、俺みたいな個人が聞いただけじゃ証拠にならない。根も葉もない噂・・いや、単独なら狂言として処理されるだろう。
こんな話を通すには証拠が必要だし、信頼のできる相手でないと意味が無い。
話をしたとして、隠蔽ならともかく、俺が始末されたりしたら目も当てられないからな。
まずは、母さんの所に持って行くのが良いだろう。
・・まぁ、今の母さんの耳に入れてどうなるのか、俺には分からないが、俺個人が情報を握っているよりはマシだろう。
退職したっぽいし、病み上がりだし・・・兄さんに相談した方がいいのか?とにかく合流を目指す。
『すきる、だっけ?あれやってよ!』
妖精ってのは、周囲の魔力を取り込んで生きていけるんだそうだ。
スキルを使うと、余剰魔力というのが発散されるとかで、人間で言うところの食事に近い事ができるんだそうだ。
最初、無口に思えたのは、単に空腹で元気が無かっただけだとか。
スキル:疾風
『風の魔力だね!僕、これ好きだよ♪』
つまり、スキルを使うほどコイツが元気になってしまう訳だけど、それは果たして良い事なんだろうか?
俺を発見してホッとしてた追跡者をぐんぐん引き離す。
振り返ってないから分からないが、分かり易い表情をしてた奴だったし、今頃泣きそうな顔でもしてるんじゃないかな?
昼を待たずして、次の宿場町に着く事ができた。
ここで、依頼のミーアカンクを引き渡す。
とにかく嵩張ったので、荷を降ろせるのは本当にありがたい。
「早かったですね。ミーアカンクの状態は・・・ちょっと興奮しているようですが、問題ないでしょう。」
依頼主に、ギルド発行の受領書を渡される。
これどギルドに届けて、ようやく報酬がもらえる訳だが、その前にちょっとやることがある。
こんな昼間・・いや朝からでも開いている、ガラガラの酒場に座り、ハーブカクテルを頼む。
そして、符丁を使って奥の個室へ。
ここで、「古の賢者」の情報をもらい、地底湖の遺跡へ行くのだ。
俺が、そうした行動も情報として蓄積され、俺の事を調べた奴は、“俺がここに来て、地底湖の遺跡にの情報を聞いた”と知るだろう。
そこから、“地底湖に向かった”と推測してもらうのが狙いだ。
俺が地底湖の遺跡で探索している、という痕跡を残して別の場所に行く為の行動だ。
まぁ、向かってない事、明らかに誰も通ってないってバレたらまずいから、一度はそこまで行くから、完全な嘘ではないけど。
だからこそ印象を残して、情報操作をしておく必要がある。
古の賢者の目撃情報は無し。
元々、存在自体が怪しい、物語の住人なんだよな。
地底湖の遺跡にいるって話だけど、実際に会って話をしたなんて話は聞いた事がない。
「元々いないか、移動していない。」
そんな微々たる情報をもらい、少し粘って周辺の情報ももらう。
モンスターにも変化はなし、と。
心ばかりの金を払って、地底湖の遺跡へと向かう。
「古の賢者」。母の死体を持っているという事になっているから、自然な行き先と言えるかもしれない。
人を蘇生させたりできるかは不明だけど、豊富な知識を持っていて、あらゆる奇跡を起こせるって話だからな。
まぁ、あくまで物語の中での事だけど。
早めの食事を済ませ、保存食を含む食料を買い込む。
町を出る時、どこかで見た顔がようやく追い付いて来たようだ。
俺が町を出ると知って、絶望の表情を浮かべてたな。
もう会う事も無いだろうが、まぁ達者でな。
『すきるぅ♪すきるぅ♪』
全力で地底湖の遺跡に向かう。
途中、いい感じに目撃されたので、遺跡の安全な場所で変装をしないとな。
地底湖の遺跡は、観光ダンジョンと呼ばれる種類のダンジョンで、安全・・と言うわけではないが、ギルドで冒険者を護衛に雇って観光するのが定番だ。
現地にも簡易的な宿泊施設があるので、そこまでの護衛の依頼を受ける算段でいたんだけど・・ギルドはガラガラで依頼も無かった。
観光客はほとんど無く、宿もスカスカらしい。
時折、冒険者が以来のついでに観光もして行く、という事はあるかもしれないが、つまりは護衛が必要無い奴しか行かないという事だ。
どこへ行っても活気が無いとは思っていたが、ここは顕著だな。
不景気だって時には、衣食住以外のところから切り捨てられるって話だ。
レジャーなんかはその最たるもんだろう。仕事がある筈も無い。
現地に到着してみたが、人っ子一人見当たらなかった。
いや、簡易宿泊施設と、特殊宿泊施設を管理しているオッサンが1人居ただけだった。
「お、お客さんだね。いやーおじさん退屈しててさー。
テントにする?コテージにする?それとも、お・や・ど?」
「いや、泊まらないんで。」
くっそ濃いオヤジだった。
ここいらは、自分でテントを張る場合でも、管理をしているおっさんに金を払わないといけない。
あとコテージっつって、小さな一軒家を借りて別荘気分を味わう事のできる場所もある。
あとは、大部屋に雑魚寝になるが、男女別に別れた簡単な宿泊施設。
普通の宿が無いのが何故かは知らない。
たった1人の管理人がやっているから、細やかなサービスはできないんだそうだ。
もしかして、ここってオッサンの私有地ってやつなのか?
「泊まらないの?ふーん、何しに来たの?」
「古の賢者を探しにだよ。聞きたい事があってね。」
とりあえず、目撃情報と証言をしてくれる人を確保だ。
ここで「古の賢者を探してる男に会った」という情報をオッサンが握っている事になる。
そして、「遺跡に入ったっきり出て来ない」と認識してくれれば、証言的にとてもありがたい。
「何々?どんな事?悩みの相談?」
何これ。とてもうざったいんだけど・・。
作者「転がった車はガラスも割れてたし中の物は産卵してビショビショだし、酷い有様だった。」
ああ、確かにこれは酷い。
産卵て・・・正しくは散乱。
車って、こうやって増えるんですね!生まれてたまるか。
酷すぎて逆に面白かったから、(仮)が取れるまでそのままにしておく事にした。
今週から土曜日が休みだって聞いてたのに、無くなったよ。
今日は、欠勤の人が多過ぎてマトモに会社が動いてなかった。うちの会社はまだマシな方。
動けたせいで、逆に仕事がめっちゃ駆け込んできた。
子会社の横の繋がりで、別のとこの仕事分をやった感じ。
逆に、そのせいで自社の仕事が進まなかったんだって。
はいはい、台風のせい台風のせい。
大丈夫・・もうすぐ閑散期だから・・・・・。




