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ギルディート、屑篭の存在に気付く(仮)

書き途中です。


すんません、体調不良です。

熱とかじゃないし、怪我でもないんですが胸が痛いんです。

これが・・・恋?!


とかいう寒いボケは置いておいて。

まぁ肩凝りの酷いやつみたいな痛みなんで、そんなに酷い事はないです。

ネットで調べてみたけど、該当しそうな病気は無いんだよなぁ。

だから、気が付いたら作者が異世界に転生してたなんて事は無いから大丈夫(何が?)。


来週から土日が休みになるらしいので、そしたら元気になれる気がするけど、週の初め頃から続いているので、ちょっと耐えるのが辛くなってきました・・・。

日曜日は病院に行ってみようかと思います。・・病院って日曜日やってたっけ?


休み休みやっていきます。更新が遅れまくってすまんです。

とんでも無い話を聞いてしまった。

これが本当だとすれば・・いや、可能性は十分あると思う。

少なくとも、この妖精の話が全くの嘘には思えない事情が、俺にはあったから。


それでも信じるには難しい。

妖精を捕まえ、人を憎ませ、生きたまま呪いを振り撒く魔道具の材料として組み込もうとしているだなんて。

いや、それは精神的な・・そうであって欲しくないという思いが、受け入れることを拒否しているからなのだろう。


「どうしてそんな事を?」


という俺の問いに対しては、


『そんな事を僕が知る訳ないじゃなーい。』


としか返って来なかったので、深い事情までは知らないようだが。

母さんを、この国をむしばむ呪病の元凶が、何者かによってもたらされた魔道具である、という手がかり。

それを、偶然にもこの手に掴んでしまった事に、寒気すら感じる。


原因不明。・・・これが、この国が手をこまねいている理由だった筈だ。


その国も、上層部が倒れて、機能が麻痺しているような状況だって話だった。

それが数年も前で、そこから状況が変わってないのだから、今でも解明した奴はいないって事になる。


聞けば後には戻れなくなる、そんな妖精の言葉もあながち間違いではないなと、苦く感じる空気を呑む。


おそらく、これに関わった冒険者は、その多くが行方不明(・・・・)になったか、この仕事を入り口にしてズルズルと裏家業に引きずり込まれたか、そのどちらかだろう。

断った時点でアウト、口封じに殺される。

あの時に感じた不穏な空気は、そういう事に違いない。


でも、どうしてこんな所に手がかりが転がっているんだろうか?

冒険者を取り込みたいからか?それだと弱い気がするな。

冒険者ってのは、その多くが“そんなに口が堅くない”し、“おつむが軽装備”なものだ。

こんな風に仕事を出していれば、どこからか漏れる。リスクが高すぎると思うんだが。


だとすると・・・


「わざと漏らした?何の為に??」


もしかしたら、自分が全く見当違いの所で、どうでもいい事で悩んでいるのかもしれなかったが、妙に引っかかった。


『漏らさないよ!着替えも無いのに!』


「いや、見当違いだし、どうでもいいわ!!」


この妖精、俺の幻想を打ち砕きに来たのか?

今、俺は真面目な考え事をしてるんだけど!?


仮に、わざと情報を漏らしているにしても、深いところまで知ればアウトの可能性がある。

呪病は初期段階は大した症状ではないように思えるが、れっきとした死病だ。

こんなものを平気で振り撒く連中の、理性や良心なんて信じられるもんじゃない。

俺が運び屋を終えた時に、役目は終えたとばかりに片付けられる(・・・・・・)可能性は十分あった。


「最善の選択は・・・・・。」


『洗濯する前に着替えが欲しいなぁ。』


この羽虫、うざいんだけど・・・?


部屋を見渡すと、屑篭くずかごがあったので、そこに瓶を入れてみる。

目隠しにもなって、瓶が倒れても転がらない。・・良い場所があったもんだ。


さて、これから俺はどうすべきだろうか?

どの道を選ぶにしても、このままトンズラが正解だろう。

断言するけど、素直に妖精を渡して、報酬を貰って帰れるというのは有り得ない。


「え?これただの夜光虫だよね?」


と惚けても、十中八九、口封じに遭うだろう。

何故かって?どう見ても夜光虫じゃないだろ、これ。

本当に夜光虫だと思い込んでいる、阿呆だと思って見逃してくれるという目はない。

わざととぼけて報酬をもらう、ずる賢いだけの馬鹿はここで切られる。


逆に、事なかれ主義の奴は、ここで取り込まれる。

運び屋をやらされ、すでに関わってしまった自覚がある以上、そこからじわじわと引き込んでいけば、いつか引き返せない深みまでどっぷりという訳だ。

そして、そうやって取り込んだ冒険者は、おそらく使い捨てにされる事だろう。


そこに、サクッと死ぬか、ゆったりと死ぬかの違いしかない。


さて、逃げるという手段をとった場合だが、こっちも普通なら目は無い。

どうやら、監視が出ているようで、依頼を受けた直後から、俺を見張る奴が増えた。

逃げ出せば、荷物を抱えているこちらが不利。

俺が妖精を乱暴に扱ったり、苛めたりする分には、向こうの目的もあって放置してくれるだろうけど、それ以外の不審な行動を取ればどうなるか不明だ。


とはいえ、俺は既に別口で追われてるっぽいし、ここ数日でスキルレベルが上がったらしく、より速く走れるようになった。

何度か追跡者を置き去りにしているし、その気になれば引き離せる。

俺にあるのは、逃げるの一択のみだった。


問題は、どうやって自然に姿を消すかだ。

そのプランの鍵は、次の町にあるんだが、うまくいくといいけど・・・。


『ねぇ、思ったんだけど、これゴミ箱じゃない?この扱いって、ちょっと酷くないかな?』


バレたか。


「いや、そういうオブジェだ。また瓶を倒して壊すなよ。弁償だからな。」


『えっ。これ、そんなに簡単に壊れるの?僕、お金持ってないんだけど。』


壊すのが前提なあたりが、さすが悪戯好きと言われる妖精だと思った。

とりあえず、嘘がバレるまではその屑篭はオブジェという事にしておこう。

今でも十分煩いが、バレたらとても煩そうだからな。

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▽お知らせ▽

◆高頻度で最終ページ《(仮)タイトル》は書き込み中。
加筆・修正により、内容が倍以上増える事があります。
たまに前ページの内容を見て加筆する事もあります。

◆後追い修正の進行状況:現在152ページ。H.30 5/5

◆作者が混乱してきたので、時間がある時にタイトルに日数を入れます。
あとがきに解説も入れていくつもりです。いや、無理かもしれん。
がんばるー(棒読み)

▽ぼやき▽
3月には書き終えるつもりだったのに、5月になってもまだ序盤ってどういう事だ?
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