店を冷やかす(仮)
書き途中です。
思ったよりも早く帰れました。
明日から仕事です^p^
まじでさーもう・・・早く夏終わんねーかな!(もう終わってるけれども!)
エディとは軽い雑談をした後に別れた。
スイバ-シリーズについての話は、使用者ではあるが俺には分からん。
素材の話くらいなら何となく、道具になるとサッパリ、構造に関してはもう何が何だか。
俺に理解できたのは、呼吸の為の空気を魔道具に詰める作業をする時に、どうせならおいしい空気を詰めようとフィールドに繰り出してモンスターに襲われた話くらいだ。
いや、発想は評価したいが、それぐらい予想が付いたろう?!
後は、廉価版を開発している話。これにより、海上での活動が飛躍的にしやすくなると期待されているようだ。
構造も一新されており・・・ここからは俺には付いて行ける話題じゃなかった。
その間、ひたすら2匹のペットとの親睦を深めていた訳だが、何故か恐縮されてしまったようだ。
俺としては、2匹の相性が悪い訳では無さそうだと知れて、一安心したところである。
会話に加われなくて悔しいとか・・ちょっと思わなくも無いが、そこまで気になる程じゃないし、妬くような関係でもない。
そんな恐縮されるような事は、してもされてもいないんだが。
ああ、もしかしてスザクと一緒に地面を突いていたのがいけなかったのか?
別にのの字を書いてた訳じゃないんだが、拗ねているように見えなくも無いか。
「さて、次は何処へ行くのかしら?」
うーむ・・別に予定は無いんだけどな。用も無いのに色々な店を覗いて回った。
良い感じのアクセサリーを見付けたの購入。
マリッサの身に付けている物を見るに、アクセサリー枠には何も無いっぽいんだよな。
ステンドグラス風で、抜きの部分などが上手く使われているデザインの良い髪留めだが、おそらくは邪魔にならないだろう。
蝶なのか花なのかは不明・・イラスト的な技巧がセンスに追いついていない感じだが、それも含めて味があると思うので購入した。
補正は乗ってないと思われるので、後でどうにかしようと思うよ。
ブリジットの分も購入。
この2人にはステータス差があるのに無理をさせていると思う。
AGIを上げる装備が作れればと思う。
最悪、壊れてもデザインをパク・・・参考にさせてもらおうと思っている。
野郎共?根性で何とかしろ。だいたい、男にアクセサリーを買ってやるとか無いわ。
ちなみに、俺の耳には開けたこともないピアス穴が開いており、イヤーカフスが装備されている。
ピアスを装備した事の無いキャラには開いていないので、ゲーム時代の経験がそのまま反映されているのだろう。
あとは指輪とネックレスで3つのアクセサリー装備枠を埋めている。
ちなみにイヤーカフス以外は他の装備のせいで普段は見えない。
このイヤーカフス、装備しているせいか、耳に引っかかってるだけのくせして外れないんだよな。
町では靴以外の装備が外れるので、アクセサリーについて言及された事は無いが、250レベルの装備ともなれば、低レベル時代の鎧系防具の性能をも易々と超えてしまったりする。
外すのも簡単なので、今のところ、アクセサリーの案件ではドワーフに絡まれずに済んでいる。
人が多い時間帯なので、時折マリッサとの距離が近くなり、カップルと間違えられたりした。
ちなみにマリッサはアクセサリーや花、宝石になど興味を示さなかった。
いや、アクセサリーについては構造の変わったものにだけ興味を示したが、
「オモチャね。」
と斬って捨てていた。アクセサリーに対してオモチャも何も無いと思うんだが。
刃物の店に入ったほうが輝いている。さすがはマリッサさんである。
あと、市場に寄った帰りに、市場の外側に布だけ引いた、簡素な店(?)があった。
市場以外の露店は無いって聞いていたが、こうしてたまに何か売ってたりするんだ。
「おや。いつぞやの。」
大道芸をする羽目になった時に、場所を譲ってくれたお爺さんだ。
今日もまた微妙な重量物を、ごちゃごちゃと並べている。
だが、こういう店も割りと好きだったりする。
「これは、魔除けの首飾りといってだね、モンスターに出会いにくくなり…――」
「偽物ね。」
「これは異世界の鏡といってだね。覗くと異世界が…――」
「ただの鏡ね。」
バッサリである。
しかし、奇跡の実とか言って団栗を売るのは、さすがにどうかと思うぞ。
マリッサにバッサバッサと切り捨てられても笑顔のじいさん。商魂逞し過ぎる。
せめて何か目ぼしい物があれば、お詫びに買ってもいいんだが・・・。
「そして、これが人を呪い殺す魔道具じゃよ。」
「!!?!」
爺さんが魔道具を使った瞬間、そこから黒いガスのような腕が現れた。
一瞬、品定めでもするかのように揺らめいた後、不気味な手がマリッサへと突き出される。
俺は、咄嗟にマリッサを押しのけたが、代わりに腕は俺の心臓へと掴み掛かった。
やばい感覚・・・体温と共に、体の感覚が引き抜かれるような、寒気に似た死の感触。
初めて体感したそれは、陰気で寂しく、凍て付く感覚とはまた違う冷たさを持ったものであった。
渦巻くほどに強烈な炎が俺の体を包む。
そして・・・。
「いや、店の品物を貶されて腹が立ったのは分かるけどさ!?いきなり殺しに掛かるとか物騒過ぎるだろう!」
「・・・・・??!?・・何故、生きとるんじゃ?!?」
立ち上がった爺さんのその仕草は、とても老人のものとは思えないほど身軽で力強さを感じるものであった。
それまでの身のこなしからすると違和感を感じたが、こうして動いているあたり、老人とはいえ現役なのだろう。
これは・・・あれだな。
「すごい若々しいですね!」
「・・・呪術師。」
あ、そっちか。・・・・・よく考えてみたら、そうなりますよね。




