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分かっている、気のせいだ(仮)

書き途中です。


毎日更新が厳しくなってきているので、キーワードから外しました。

できるかぎり毎日更新は続けていきます!心意気だけかもしれませんけど!(黙れ)

ワイワイと話しているうちに町が見えてきた。

日は落ちているものの、思ったよりも暗くなる前に着くことができたな。

ギルドに行く途中、何度か視線を感じた。


この、視線について解説しておこう。

そもそも、視線とは感じられるものじゃないと俺は思う。


小さい頃・・・そうだな、保育園・小学校あたりの頃の事だ。

心霊でも宇宙人でもいい。そういったものを無邪気に信じ込んでしまう時代がきっとあっただろう。

そして、時々、そんなものを演出する番組が組まれたりする。特に夏。心霊特番とかな。

その直後にトイレに行くのが怖かったりしなかっただろうか?

風呂に入る時、トイレに行く途中、個室で一人になる時に、視線を感じなかっただろうか?

うん、それは気のせいである。

もしそれが気のせいでないならば、心霊特番が組まれる度に、全国で視線を送るだけの謎の悪霊が大量発生しているという事になる。

それは無い。


だが、そんな視線現象と似たものを、大人になった今、怖い番組も見ていないければ、一人にもなっていない時に感じるのだ。

もちろん気のせいかもと思ったのだが、気のせいにしては、なんというか・・濃厚というか、強いというか・・。

物理的にさえ感じてしまう、そんな感覚を確かに感じたのだ。


この世界では、それを[呪い]という。


「・・・・・おい・・。」


「分かってる。が、大丈夫だ。」


忠告してくれようとしたらしいローグリアムに、先んじて返事をしておく。

ここで光に包まれるのは勘弁してもらいたい。

何しろ、暗いのでよく目立つだろうし、ちょっと素材を売って帰るだけだから、聖水の効果時間は宿に帰るまでは続くだろう。

スキルを使うよりも少し、持続時間が短い気はするが、それでもそこそこの時間は光り続けるのだ。


そもそも、俺のMPはそれなりにある。

せせこましく呪いを重ね掛けしたところで、削れるMPなど微々たる物だろう。

MPポットもいいものを持っているし、半分まで減ったところですぐに回復できる。

仮にHPまで減り始めても、こっちだってそれなりにあるし、回復薬もある。

さらには万能薬もある。

確かに、無料でできる聖水で代用できるならば、それに越したことは無いが、ケチって使わないというのも本末転倒であると思う。

RPGにおけるエリクサー問題みたいなもんだ。そこまで希少じゃなくて、そこそこ数もあるしな。


俺の持つ万能薬とMPポットって、どっちが希少だろうか?という疑問があるが、それは置いておくとして、多少の呪いで俺がどうにかなると思ったら大間違いである。

まぁ、俺のMEN(メンタル)(精神力)は装備条件分しか無いので、せいぜい100レベル前後の魔法職と同じくらいだとは思うが、それでもそこそこある筈である。

MEN(メンタル)(精神力)はMPと耐性にも影響している数値だからな。

ちなみに、DEF(ディフェンス)(防御力)も同じく装備条件分でHPと耐性に影響していて、そこそこである。


うん、耐性は一応ある。が、何が問題なのかというと、だ。

何度か言ったが、俺はダメージを減らす防御型ではなく、攻撃をかわす敏捷型なのだ。

どんなに素早かろうとも、足を止めていれば意味が無い。

そしてゲームなら確率で勝手にかわしていた[呪い]。これのかわし方が分からない。

つまり、敵は呪いを当て放題な訳で、耐性が何パーセントか向上したところで、俺が100%受け止めていれば意味が無いのである。


「なぁ・・・。」


わかってるって。宿でちゃんと回復するから!


何ぞ言いたげなローグリアムを放置し、ギルドで買取をお願いする。

ナイトメアは、本来なら高額で売れるのだが、俺が刻んでしまった為に保留・・値段が付くのを待つ事になった。

ダークホースも希少だが状態が悪く、同じように処理される事に。

だが、ナイトメア及びダークホースに殺された人が多く、未消化クエストという形で何重にも賞金が掛かっていた為、それを受け取る事になった。


「こんなにもらっていいものなのか?なんだか、ちょっと悪い気がするな。」


「・・・一時は、賞金が掛かる度に討伐に人が出ては行方不明、もしくは発狂して戻り、更に遺族や家族から賞金が掛かるという悪循環に陥ったことがあったのだ。

『命惜しくば暮れる前に出よ、夜は帰らずの森となる』と言われていて、誰も挑戦などしない、所謂いわゆる塩漬けの依頼ってやつになっていたな。

受け取ってやってくれ。それが供養にもなる。」


そう言われては受け取らない訳にもいくまい。って、悪いとか言いつつも受け取らないつもりは無かったけどな!

ありがたくいただき、アイテムボックスにしまう。

アーディが羨ましそうな顔で見ていた。

・・・さすがに分配はしないよ?解体をしてもらった分くらいは奢るけれども。


ローグリアムも一緒に宿で飯を食うことになった。さっさと宿へ戻ろう。


「なぁ・・。」


なんだよ。呪いの事はもう分かったってば。


「ハイランドウルフを従魔登録しないとまずいんじゃないのか?」


「・・・・・あ。」


ギルドは生け捕り依頼などがあるから別として、基本的に登録された証の無いモンスターを施設に連れ込む事はできない。

預かり所に預けるか、連れ歩くためには「許可証」を発行し、許可証が出ていることを示す目印をもらわねばならないのだ。

俺は、心なしかぐったりしている子犬を連れて、登録できる施設へと急いだのだった。

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▽お知らせ▽

◆高頻度で最終ページ《(仮)タイトル》は書き込み中。
加筆・修正により、内容が倍以上増える事があります。
たまに前ページの内容を見て加筆する事もあります。

◆後追い修正の進行状況:現在152ページ。H.30 5/5

◆作者が混乱してきたので、時間がある時にタイトルに日数を入れます。
あとがきに解説も入れていくつもりです。いや、無理かもしれん。
がんばるー(棒読み)

▽ぼやき▽
3月には書き終えるつもりだったのに、5月になってもまだ序盤ってどういう事だ?
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