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VS.モグゴン(仮)

書き途中です。

昨日の分は、そのうち清算します・・・。


繁忙期ツライ・・お盆は実家の手伝いが入った。

それまでずっと日曜日しか休み無い。

ただでさえ、カツカツでやってんのに、実家の手伝いとか馬鹿なの?!

更新・・だめぽよ・・・

モグゴン。別の言い方をすると土竜もぐらである。

ちなみに、別のフィールドに色彩と面構えの似た、キングモグラっていうドラゴンがいるのだが、そいつとの関わりは謎である。

見た目は爬虫類顔の獣で、尾が長く、小さな角が竜っぽさを出している。大きな爪が特徴チャームポイントかな。


こいつの厄介な所は、土の中から飛び出して攻撃してくるという点。

直前まで、土の中に潜っている為、攻撃を読みにくく、地上に出ている間しか攻撃を当てられないというモンスターである。

その上、150レベルの暗黒洞窟に出てくるモンスターだ。当然、強い。

当たれば、俺にもマトモにダメージが入る。


何しろ、俺はAGL(アジリティ)(敏捷性)型。DEF(ディフェンス)(防御力)は装備条件程度にしか持ってないし、装備の性能頼みである。当たれば痛い。


俺は、ポットをグビグビと飲む。

一口じゃ足りない程のダメージ。


よし、もう一度暗黒洞窟に・・・そう思って進もうとした時、足元が弾けた。


「!!っ」


咄嗟に避けたが、それでもその鋭い爪が俺を遅い、再度弾き飛ばされる。

あいつ、洞窟の外でも動けるのかよ?!


いや、ハイランドファング率いる、ハイランドウルフの群れが、普段出現しないフィールドに出てきたあたりで察するべきだった。

ここは現実なのだ、ゲームの世界であっても、ゲームの中ではない。

つまり、フィールドの境界など、あって無いようなものなのだ。


「ていっ」


とっさに剣を振るったが、当たらない。

俺が空中に放り出されているうちに、土の中に潜って行く。

着地し、慌てて距離を詰めたが、すでに地中に潜り込んでいた。素早い。


洞窟の外で待機していたPTメンバーが援護の態勢に入る。

が、もしヘイトが他に移ったら大惨事である。


「手を出すな!・・死ぬぞ!」


手を出すな、だけでは足りない気配があったので、しっかりと忠告しておく。

このメンバー、おそらく・・いや、ほぼ間違い無く、俺以外にレベルが3桁の者はいない筈だ。

そのレベル帯で150レベル以上のモンスターに戦いを挑めば、ほぼ間違いなく死ぬ。

帰還の札で緊急避難とか、奥の手があれば大丈夫だろうが。


微細な足元の振動を感知し、ステップでかわそうとしたが、着地した地面が弾ける。

そうきたか。ならば・・・


スキル:破砕杭(はさいごう)


剣に光が宿り、突きに精神力が乗る。

モーションの先に、俺の剣より小さな刺突剣のような造形のエフェクトが浮かび上がる・・・。


ギィィイン!!!


ベアなら確実に仕留めていたであろう一撃だが、モグゴンは、それを爪で逸らした。

が、その自慢の爪が飛んで地面に刺さる。

片手に4本ある爪のうち、1本を失い、もう一本にダメージが入った。


それで終わらず、噛み付き攻撃を仕掛けて来たので、剣を引く。

もう一撃与えたいところだが、スキル硬直・・というか、ただの反動で動けなかったロスがあり、もう一度スキルを叩き込むのは厳しい。

ブン、と大剣を振るうと、嚙み付きにかかっていた身を翻す。

追撃に入ろうと思ったら、尻尾の一撃が来た。


ビシィィッ!!


「ぐうっ!!」


堪えたが、声が漏れた。当たったのは頬から胸にかけて。

防具があったので胸は衝撃を感じただけだったが、頬は切れ・・いや、抉れて血が出ている。

これはやばい。ポットを飲む。


ゲームでは何度か受けて後でまとめて一気に回復していたが、痛くてそんな事をしてる場合じゃない。

今の一撃、他のPTメンバーだったら、頭を粉砕している可能性がある。


置き土産とばかりにダメージを与え、姿を消したモグゴンは、まるで水に潜るみたいに、スルリと地面に潜って行ったのが印象的だった。


足元に集中する。

わずかな振動こそあるが、その動きを掴む事は難しい。

襲われた瞬間こそが、最大のチャンスだ。

ピンチはチャンスなどという、安易で底の浅い励ましの言葉は大嫌いだが、ここでは、まさにそれだ。


次に叩き込むスキルは、もう決めてある。

俺の、もっとも使う頻度の高いスキルだ。


ゴゴゴ、足元の振動を感知し、サイドステップ。

その音を感知して、俺の足元を攻撃して来たヤツを迎え撃つ。


スキル:千斬乱衝(サウザンドミンチング)!!


鈍い光が剣を包み、モーションに合わせて太刀筋のエフェクトが出現する。

・・・って、さっきから何だこれ?!


爪をすべて砕かれたモグゴンが、傷を負いながら地面に転がった。

よし、追撃・・と思ったら、ぶくぶくと地面に沈んでいく。

あの爪で掘ってるんじゃねーのかよ!!

どうやら、地面の中の動きは、魔法的なものらしい。

地面に剣を突き刺したが、手応えは無く、血液も付いてなかった。


「ところで、気が散るから音楽を奏でるのをやめてくれませんかね?!」


「えっ!なんかカッコ良いじゃん!」


ゲームのBGMみたいで嫌なんだよ!

俺が更に文句を言おうとしたところ、足元からモグゴンが飛び出し、足に嚙み付いて来やがった。

目立つ爪だけが脅威じゃない。

ヤツをしっかりと痛めつけて油断していた俺は、バックドロップ並みの動きで地面に叩き付けられ、足に裂傷を負った上に、尻尾の追撃まで食らったのだった。

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▽お知らせ▽

◆高頻度で最終ページ《(仮)タイトル》は書き込み中。
加筆・修正により、内容が倍以上増える事があります。
たまに前ページの内容を見て加筆する事もあります。

◆後追い修正の進行状況:現在152ページ。H.30 5/5

◆作者が混乱してきたので、時間がある時にタイトルに日数を入れます。
あとがきに解説も入れていくつもりです。いや、無理かもしれん。
がんばるー(棒読み)

▽ぼやき▽
3月には書き終えるつもりだったのに、5月になってもまだ序盤ってどういう事だ?
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