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視線のお裾分け(仮)

書き途中です。

現在、敵・味方を問わず、周囲の視線を釘付けにしている俺。

うん、これじゃぁどれが呪術師てきなのかなんて分からないわ。

で、1Fで待っていた2人を含むPtメンバーからも、漏れなく視線が送られてきている。

その殆どが呆れを含んだものであったが・・ブリジットさんや?なぜそんなキラキラした眼差しなのかね?


ローグリアムは、ギルドのカウンタで受付の人と話しながら、こっちに視線を向けてきている。

話しかけられてる方も、こっちを見ながら頷いている。・・何を話しているんだ?気になる。


そして、何故かキラキラと演奏を始めるアーディ。・・・やめろ。

なんとなくインスピレーションが沸いたんだろうけど、とてつもなく迷惑だ。

キラキラしてる俺が悪いんだが、お前のせいで余計に注目を浴びてる気がするんだけど。

振り向くと、いたずらが成功した子供みたいな顔をしていたので、羽交い絞めにした。


あ、俺だけキラキラしてるから目立つんじゃね?


アーディにも聖水を飲ませる。もちろん羽交い絞めにしたままだ。


「もごぉ?!・・(グビグビ)」


光り輝く人物が増えた。


「「「おおおっ。」」」


「俺にもくれー。」


ふざけたオッサンである。顔見知りですらない。が。


「カップは?」


「!?・・も、持ってるぞ。」


やはり冗談だったようである。

が、元はただの水。無料タダではないけど。今飲むのならくれてやる。

よくもまぁ、見ず知らずの人間の所持品を口にしようと思うな?

息は臭いし千鳥足・・・このオッサン、朝から酔っ払ってるのか??


「お、俺にもくれ!」「おいも!」「・・・!」


酔っ払いが、酔いの覚めたような顔で仲間の元へ戻って行ったのを皮切りに、欲しがる人が増えた。

何だか分からないけど、無料だし話のネタに・・という人の他、割と真剣な顔で欲しがる人もいるので、微妙に効果がバレてるっぽいな。

分けてやるけど、少しずつな。ちょっと人数多いんだよ。

余った分を持ち帰ってもいいかって?構わないけど、こんな量で余るのか・・・?

ガラス瓶に詰め替えた分はそんなに持ってないんだよな。

ともかく、1口飲んでもらう。俺が目立たない為に。


「うぉっ?!」


新しく入ってきた人は、そりゃびびるよな。


光り輝く人が増えていくにつれ、視線が分散されていく。


が、一向に弱まらない視線をぶつけてくる一団がある。

光り輝く人が増えれば増えるほど、それは冷たく、鋭ささえ内包しているように感じる。

呪術師かっ?!・・いいえ、PTメンバーです。


「あいつは一体、何を考えてるんだ?」


「多分、ほとんど何も考えてないのよ。」


ローグリアムさんや、俺に直接聞けばいいんじゃないかね?

何故マリッサに聞く?・・まぁ、マリッサの言ってる事がだいたい正解だったりするんだが。

アーディは当事者にされて演奏をやめ、ティティと一緒に平坦な視線を投げて寄越す。


「えへへ・・・」


ブリジットはカップを持って列に並んでいた。

いや、お前、教会に行けばあるし作れるだろ?!


配り終えたので探索に向かう。


・・と思ったら、すごい勢いでギルドに入った人達が追い掛けて来た。

ギルドで配っていたものを分けて欲しいと。・・どうぞどうぞ。

売って欲しいと言われても、もう少ししか無いんだよ。

何でもすると言われても・・・2瓶でいいか?これ以上は、詰め替えないと無いんだよな。


いくらかと言われても、ゲーム時代に超・聖水なんて無かったしな。

聖水は100Dとか、そんなもんだった気がする。解呪の効果がある他、回復薬の材料になる。

そう、効果があるのは[呪い]に対してだけなのだ。

で、聖水に込められているのが浄化(キュア)だとして、普通は[呪い]以外の他の状態異常にも効果がある筈である。

だとすれば、ゲーム上の聖水とは別物の可能性がある。


まぁ、他の状態異常に使用していないので何とも言えないが、[呪い]に限って言えばローグリアムからお墨付きをもらった。

加えて、各種補助魔法の効果があるとすれば、万能薬に準じた・・それどころか匹敵、もしくは超える程の効果があるのではなかろうか?


「・・・1,500Dで。」


ゲーム上の万能薬と同じ値段を吹っかけてみた。

さっき、無料で配った上に、元はただの水である。もしコランダで調達していれば本当に無料タダなのだ。


交渉成立。

1瓶で良いと言うので、吹っかけ過ぎたかもしれない。


さて、今度こそ行くとするか。


何気ない会話をしながら、高原フィールドへと向かう。

町が遠ざかって見えなくなり、細い木々が、まばらではあるが目立ってきた頃。


「おい、何なんだあれ(・・)は。」


ローグリアムに話し掛けられた。

ちなみに、現在の話題は次の討伐の話から派生して、現在、海の生き物の事である。

(クラーケン)を食うには、下ごしらえが大変だが、ちゃんと下ごしらえすれば最高に美味いという話をしている。

塩揉み・・大変なんだよなぁ。


「クラーケンの事か?」


「違う!さっきギルドで配っていた、[超・聖水]の事だ。」


いきなり話が飛んだので、意味が分からなかったよ。

そういえば、前回使用した時は合流前だったな。合流した頃には効果が切れてたんだっけ?

だから、ローグリアムに見せたのは初めてという事になるのか。


「いい?リフレ。あの場で聞いても答えにくいと思ったから見送っていただけで、みんなその話をするタイミングを図っていたのよ。

正直、クラーケンの話はどうでもいいわ。」


おい。・・・・・おい!

みんなして頷くな。どうでも良くないだろ!

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▽お知らせ▽

◆高頻度で最終ページ《(仮)タイトル》は書き込み中。
加筆・修正により、内容が倍以上増える事があります。
たまに前ページの内容を見て加筆する事もあります。

◆後追い修正の進行状況:現在152ページ。H.30 5/5

◆作者が混乱してきたので、時間がある時にタイトルに日数を入れます。
あとがきに解説も入れていくつもりです。いや、無理かもしれん。
がんばるー(棒読み)

▽ぼやき▽
3月には書き終えるつもりだったのに、5月になってもまだ序盤ってどういう事だ?
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