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呪いと回復(仮)

書き途中です。

とりあえず、[呪い]が付いているのは俺だけなのだそうだ。

俺が自分にカーソルを合わせるイメージにしても、ステータス画面をイメージしても、状態異常の表示が出てこない。

スキルか何かが無いと見れないのだろうか?

とりあえず、PTメンバーやスザクにも[呪い]は付いてないみたいで安心した。

マリッサはともかく、アーディが「よく分かってない」って顔をしている。

・・・結構、危険な事に付き合せてしまってる気がするんだが・・騙しているみたいで心が痛む。

潜伏を拒否っただけなのだが、周囲に迷惑が掛かるという想定はしていなかった。

もし何かあったら、しっかりとサポートしないといけないだろう。


「で、治したらまずいのか?」


呪い。

効果がほとんど無いとはいえ、掛かっていると聞いたら解いておきたいと思うのは、当然の思考ではないだろうか?


そういえば、さっき、呪いの効果を思い出そうとした時に、TFFにおけるスキル(のろい)について思い出したのだが・・。

呪術キャラってのがいるんだよ。札を使うキャラで、陰陽師っぽいのだが、和風なのか、中華風なのか、よくわからないテイストのデザインで、あまり人気が無い。

それに、このキャラを選んだとしても、呪術特化で鍛える人は少ない。

陰を極めようとすると陽の一部のスキルが、陽を極めようとすると陰の一部のスキルが使えなくなると言う特殊クソな仕様。

陽は回復やアンデッド特化攻撃ができるなどメリットがあるのに、呪術を含む陰にはあまりメリットがないのだ。


その特質をざっくり言うと、地味な嫌がらせキャラである。


人括りに呪いと言っても、その効果は様々だ。

HPが回復しなくなる呪い。MPが回復しなくなる呪い。

これは、魔法やアイテムを使って回復しようとしても、効果の無くなる呪いだ。一定時間で切れるし、多重掛けはできない。


HPが少しずつ減っていく呪い。MPが少しずつ減っていく呪い。

これは、ほんの少しずつHPやMPが減っていく呪いだ。が、効果は毒や発火に比べて微々たる物である。

が!自然に治癒しない事と、多重に掛ける事ができるという事で、嫌がらせには最適なスキルだ。

しかし、回復アイテムが使えるので、ちまちま多重掛けしてして、ようやくマトモに嫌がらせできる数値が出たとしても・・いや、そんなダメージになる前にアイテムを使って治されてしまう。

それに、同じ効果の呪いを多重掛けする事はできるが、別の呪いはできない。

・・・この職のやり難さが分かっていただけただろうか?

他の職なら、敵に[麻痺][毒][発火][火傷][睡眠]など、[発火]と[氷結]は重複しないなどという縛りはあるものの、色々な効果を重ねる事ができる。

まぁ、その代わりに敵が自然治癒で治る事もあるのだが、何度も掛ければ問題ない。

が、呪術師のスキルは、どれを使っても一貫して[呪い]の為、どの呪いなのかも分かりにくいし、別の呪いを使うと、せっかく重ねがけして強化した持続系の呪いの効果が消えてしまうなんてデメリットもある。

HPの高いボスに呪術師軍団がこのスキルだけで挑み、途中で他のスキルを使った奴がいたため、ボスにボコボコにされて全滅する動画なんてもの存在する。

YourTuboに公開されてるので、ぜひ検索して見て欲しいものだ。

そこそこ高レベルの集団だったので期待し、そしてその効率の悪さに愕然とし、最終的には腹を抱えて笑った。

ちなみに、ちゃんと最後まで倒すバージョンもあるのだが、閲覧数は全く及ばず10倍以上の開きがある。

あんな集団でちまちま攻撃して、最後にようやく倒せて、「・・・だから?」という地味な戦闘であった。

普通なら、ものすごくショボイ筈のスキルである。

呪病と言われているのは、このスキルなのではないか?と思われる。


他にも、混乱して一定時間行動不能になるとか、スキルが暫く使えなくなる呪か、ランダムで呪い以外の状態異常を引き起こすとか、もろもろある。


だが、ここで1つ疑問がある。

呪術は、回復魔法では無い訳だが・・果たして、町の中で使えただろうか?

比較的新しい方のキャラなので詳しく無いが、もし使えたなら悪ふざけで作る奴はもっといた筈だ。

少なくとも、大剣キャラに次ぐ不人気職になどならなかった筈である。・・グスン。

一応、デバッファーとしての用途はあったんだ。活躍する場面は限定的になってしまうが、回復ボスやスキルの強烈なボスを封じる事ができたからな。

PK(プレイヤーキラー)にも嫌われていたし。

おかげで大剣よりは多かったんだよね。後発キャラの癖に。


・・・。


「自分で治せるのか?」


ローグリアムが聞いてくる。

「どうせできるんだろ?」みたいな、やる気のない視線をやめてもらえませんかね?

もちろん、万能薬は常に持ち歩いているし、いつでも治せる。

ただ、向こうが俺の状態異常を見抜けた場合に厄介なんじゃないのかね?


「そんな事もあるだろうと思ってブリジットを別行動させたんだ。

状態異常の回復を見破れるのかどうかを含め、回復させて敵の反応を見たい。」


なるほどな。

じゃぁ、早速・・・・・。


うん?そういえば聖水もあったな。頭に超の付いたやつだけど。

状態異常にならないと検証できない上に、状態異常が付いているかどうかが自分では分からないのだ。

つまり、状態異常かつ、それを見極めることができるローグリアムがいるのだから、これの効果を見るチャンスじゃなかろうか?


俺がアイテムを取り出すと、横でマリッサさんが「嫌な予感がするのよ」と呟いた。

どういう意味だろうか?と思いつつ、超・聖水を1口飲む。

これで治癒していれば、かなり効率の良い回復アイテムな訳だが、どうだろうか?


ローグリアムを見やると、頭を抱えていた。


「敵の反応を見たいっつったろ!」


その意味は、1Fに降りたら痛いほど分かった。

そこにいた冒険者が、視線を敵味方とかそういう括り一切無く、一斉に俺に突き刺さしてくる。

そう、俺に(・・)だ。スザクではない。


俺は、超・聖水に付与された補助スキルの効果で、全身が光り輝いていたのだった。

YourTuboに公開されてる、ボスにボコボコにされて全滅する動画…※存在しません。

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▽お知らせ▽

◆高頻度で最終ページ《(仮)タイトル》は書き込み中。
加筆・修正により、内容が倍以上増える事があります。
たまに前ページの内容を見て加筆する事もあります。

◆後追い修正の進行状況:現在152ページ。H.30 5/5

◆作者が混乱してきたので、時間がある時にタイトルに日数を入れます。
あとがきに解説も入れていくつもりです。いや、無理かもしれん。
がんばるー(棒読み)

▽ぼやき▽
3月には書き終えるつもりだったのに、5月になってもまだ序盤ってどういう事だ?
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