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ターゲット(仮)

書き途中です。

マリッサは、何故ティティが絡んでくるんか理解できない様子で、さっさと支度を済ませた。

アーディも懲りないのか、それとも寝惚けていて覚えてないのか、若干眠そうではあるが手早く食事を済ませて朝食のパンを持って来ている。

その寝癖、何とかした方がいいんじゃないか?


「さ、行くわよ。」


「ぐるぅ・・・。」


有無を言わせずに出発の声を上げるマリッサに、恨みがましい視線を送るティティ。

もちろん、何故そんな視線を向けられているのか理解でき(る筈も)ないマリッサは、怪訝そうな顔をしつつも無視をする事に決めたようだ。


「・・私、何かしたかしら?」


「しらねぇ。けど、何かしたかもしれねーな。」


アーディとヒソヒソやってる辺り、全く気にしていない訳でもないみたいだが。

毒舌のマリッサの事なので、こんな事は日常茶飯事なのだ。

心当たりは無いが、他人にこういう態度を取られることは初めてではないので、自分を疑ったのだろう。

そして、水を掛けられたばかりのアーディは、普段の行い――マリッサが悪気があってやっている訳ではないのを知っているので、否定しない。


「むむ・・・。」


いや、マリッサが悪い訳では無いと思うよ。今回に限ってはね。

そんな背後の様子を知ってか知らずか、若干、張り切った様子のブリジットが全員を先導していく。


「ここの雑貨屋は品揃えも質もなかなか良いのでお勧めです!」


一度寄ったな。印象は普通でしかなかったが、実は良い店というのはそういうものなのかもしれない。

雑多な感じは無いでもないが、雑貨屋の中では整理されている方だと思うし、値段も平均値だし、品質も平均値である。

5段階評価で言うところの3~4で、ほんのたまに2がチラつくといった感じ。


そして、店員さんの対応もいたって普通である。


別に頭の上に鶏を乗せてたっていいだろ。業務に集中しろ。


「ペット用の餌もありますよ。」


失礼。ちゃんと仕事してたわ。

お?これ1kgくらい入ってるんじゃね?

それで宿での1皿と同じくらいの値段なら・・・お得じゃね?

スザクに選ばせる。これと・・これとこれ。これもか?あれ?いらない?こっち?

おい、どこへ行く?今、お前の餌を選んでるんだぞ。

何種類か買った後、生温かかったり呆れたりした視線に気付く。

・・・まぁ、今買う必要は無かったよね。昨日、消費した物や足りないと感じたものを買いに来たんだもんな。


各自、消耗品を購入していく。

俺?俺の使ってるのと同じHPポットは売ってないしなぁ。

せっかくだし、に一般的なヤツを予備にちょっと買っておくか。

無くて困るより、あって困ったほうが良い。金なら稼げる。あって困ったら、最悪、捨てればいいんだからな。

一番品質のいいやつは・・・?品質の良いものは高騰してる?なんで?材料不足だぁ?


そういえば、回復ポットの基本材料の1つに聖水があった。

教会が自粛中の今、高品質の聖水が不足しているのだそうだ。

その上、需要は高まる一方なんだそうで・・・・。

MPポットなんぞ、病気の方優先、1日2本までと張り紙がされていた。

回復薬を作れる人は、MPポットの方を最優先で作っている状況だが、品薄で、もう在庫が僅かしか残って無いんだと。


ゲーム時代に聖水に高品質とかは無かったんだけどな。聖水は聖水。

変わりに、と言っていいのかまだ分からないが、成功判定があったんだけど・・・やはりゲームとは違うんだろうか。

そして、呪病の影響がこんな所に出ているとは。

この高まる需要ってのが例の呪病患者なのではと思うと、なんだか居た堪れない気持ちになった。


呪術師め・・・さっさと炙り出してやる。

まぁ、俺が意気込んだところで、どうにかなる訳ではないんだが。


買い残しは無いか?無いみたいだな。


俺達はギルドに向かう。


・・・・・?


途中、通り過ぎざまに視線を感じた気がした。

すぐには振り返らなかったが、何気ない素振りで確認する。

こっちを気にしている人はいないみたいだ。・・気のせい、かな。


ギルドでローグリアムと合流する。

ローグリアムは俺を見るなり、渋い顔をした。

カウンターで受付の人と話をし、合流する。


「ギルドマスターが呼んでいる。二階に行くぞ。」


ギルドマスターみたいな偉い人がホイホイ動いたり呼び出したりしてくるって、割と普通な事だったんだなぁ・・。

小説の中の事だと思ってたよ。

あまりゾロゾロ行っても悪いので、ティティとブリジットには待機してもらう。

アーディ・・お前も待機してくれていいんだぞ。


「・・・あれ?おっさんは?」


部屋はがらんとしていて、明かりも付いていなかった。

いつもと様子が違い、思わず尻込みしてしまう。


「馬鹿![呪い]が付いてんだよ!さすがにブリジアに回復させるわけにいかないから、現状を伝える為に連れて来ただけだ。」


「・・っ?!」


やばい、呪われてんのか俺?!どうしよう?!

呪われるとどうなるんだっけ?MPが減って・・・減って・・?ないな。

MPがなくなってからHPだっけ?つまり、MPを消費しない限り、問題無いって事?

ステータスがアバウトにしか感じ取れないようになってしまったのが痛い。でもMAXだよなぁ・・。

・・・町を出たら、そして移動中、戦闘中は自然回復速度が落ちるから、確実な事は言えないが、現状では体感的に自然回復速度のほうが上回っているような気がする。


「スザクは?スザクは大丈夫なのか?」


「お前はまず、自分の心配をしろ!」


なんか怒られた。ペットの心配をしただけなのに。

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▽お知らせ▽

◆高頻度で最終ページ《(仮)タイトル》は書き込み中。
加筆・修正により、内容が倍以上増える事があります。
たまに前ページの内容を見て加筆する事もあります。

◆後追い修正の進行状況:現在152ページ。H.30 5/5

◆作者が混乱してきたので、時間がある時にタイトルに日数を入れます。
あとがきに解説も入れていくつもりです。いや、無理かもしれん。
がんばるー(棒読み)

▽ぼやき▽
3月には書き終えるつもりだったのに、5月になってもまだ序盤ってどういう事だ?
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