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いただきます(仮)

書き途中です。

更新できなかった分の埋め合わせは終わった筈だけど、相変わらず毎日更新がピンチだよ!

お冷が配られ、それぞれが、好きな物を頼む。

マリッサがお冷を一口飲むなり頷いていたので、やはりマリッサの“水”は酒だったのだろう。


アーディは真っ先に前に食ったノルタークの船団という特別コース料理を頼んだ。よほど気に入ったらしい。

ローグリアムはスイーツセレクション=グランデとかいう・・平たく言えば甘味のフルコースだ。聞いただけで胸焼けがしそう・・。

ティティは単品の肉料理を上から下まで。ちょっと頼み過ぎじゃないか?食えるならいいけど。

マリッサは店員さんに説明を求めながら単品を数種類。そして蒸留酒をロックで。・・渋い。

俺は、店員さんにお勧めを聞いた。海の素材が入っているという事なので、それのコース料理を頼んだ。

ブリジットは唸り声をあげるばかりで何時まで経っても決められそうになかったので、アーディと同じコース料理を頼んでおいた。

もし、注文の品が来る前に注文が決まったのなら、包んでもらえばいい。


程無くして、料理が運ばれてきた。

最初に来たのが、全員同じ・・小鉢?前回も最初にちょっとしたものが出たが、今回のものとは違ったな。

あと、例外がいた。ローグリアムだけナッツっぽい何かだ。


「うーん、ここはパスタでお茶を濁して・・・あ、でもせっかくだから魚料理も・・・うーん・・。」


結局、ブリジットはずっとこんな調子だったので、メニューは没収した。


「あ・・・え・・・?」


いきなりメニューと前菜を交換されたブリジットの、何が起きたのか、喜んでいいのか、悲しんだらいいのかも分からずに右往左往とする様子は見ものだった。

で、そうこうしているうちに、次の皿がやって来る。


「時間切れだ。アーディと同じコース料理にしたから、食えないものがあったらアーディに押し付けるといい。他に食いたいものがあったら、都度、注文な。」


「任せとけ。」


アーディ、お前には言ってない。

食えないものを押し付けられる事に対して、任せろと言ったのかもしれないけど。

運ばれてきたのが、どうやら前菜らしい事を知ったブリジットは目を輝かせる。

前菜が良いと、やはり期待しちゃうよね。期待に恥じない店なんですよ、ここは。


「わぁあ・・。全ての精霊と大地の恵みに感謝を捧げます…。祈りを。」


おい、完全に剣士キャラ忘れてんだろ。完全にヒーラーさんになってんぞ。

つられたのか、俺とマリッサ以外、全員なんか祈ってた。

俺も思わず手を合わせるくらいだもんな。


「・・・私もやった方がいいのかしら?」


「ぜひ。」


食膳の祈りって、結構スタンダードなのか?

朝飯でやってる奴は見た事ないんだが、夕飯ではやってるやついるんだよな。

ドワーフ式だとどうなるんだ?ちょっと気になる。


「この一杯の為に生きている!乾杯!」


「「「「「乾杯」」」」」


めっちゃドワーフだ!なんか妙に感動してしまった。

アルコールを頼んではいないが、手持ちのお冷で思わず乾杯してしまった。

視線が俺の方に集中している。この空気は、もしや・・・。


「お、俺も?」


「ええ、ぜひ。」


なんでみんな、そんなにワクワクしてんだよ?!普通だよ?

ウケ狙いに給食ネタをやっても、誰もわかるまい。ここはシンプルに・・。


「いただきます。」


「「「「「・・・・・。」」」」」


おい、黙るな。全員で唱和したマリッサの後だと余計に地味だよな。


「普通ね。」「普通だな。」「何の捻りもない。」「短いな。」


かと言って冷めたコメントもいらない。

唱和しろとは言わないけど、振った分のフォローくらいしてくれたって良いと思うんだ。


「ええと、その言葉にはどんな意味が込められているんですか?」


フォローのつもりか知らんけど、掘り下げないで!

ワンテンポ遅いから!もう終わったネタだと思うよ!

傷口をほじくるような真似はやめてください!


「ええと、作ってくれた人への感謝や、食材の命をいただくって意味だな。」


「普通ね。」「普通だな。」「何の捻りもない。」「やはりチョコレートは至高だな。」


その上、まだ傷口に塩を塗りたくるというのか。

しかも、1人食い始めてますけど?!


そのままぐだぐだになって、それぞれが食事に手を付け始めた。

お前ら、俺に恨みでもあるのか?


俺も、運ばれて来た料理に手をつける。


小鉢は・・・え物?細かく千切ったような肉と、茹でたような葉物の野菜に、ソースが掛けられている。

ほんの一口。少し酸味のあるソースは、旨みが乗っていて、これからの料理への期待をいやが上にも高めていく。


次に運ばれて来た、前菜らしい料理。

見た目は・・生春巻き?食感は・・・水餃子??中身は海鮮サラダ???

もっちりとした皮の中に、ブロック状の野菜と魚が、煮凝にこごりみたいになって入ってた。

ただ、魚はさっと湯がいてある程度にしか火が通っていないので、煮凝りではないな。

ゼリー寄せ?それも何か違う気がする。もっと食いたいと思っているうちに終わる。

中身や飾り方を換えて種類だが、何しろ一口サイズである。少ない。少な過ぎる。


あっという間に無くなったところで、運ばれてきたのはスープである。

このスープのタイミングってわざとなんだろうか?

おっしゃ、食うぞ!ってタイミングでのコレって、水を差された気分になるのは俺だけなんだろうか。

飲むけどさ。


・・・ん?これは・・海老、だな。

海老のポタージュと呼べばいいんだろうか?初めて飲んだが、海老の旨みが凝縮されてて旨い!

俺は、海老や蟹は好きだが、殻の味ってのがどうも好きじゃないんだけど、殻ごと煮込んだのか?

絶妙な加減で、あの嫌な押し付けがましい「海老ですよ」感が無い。これはいける。

人目が無ければスープ皿まで舐めたいぐらいには旨かった・・・・・。


あれ?いつの間にパンが出てたんだ???・・スープより前?

なんてこった。俺は、パンでスープ皿を未練がましく擦って食べる。

うん、美味い。パンも2種類あるんだよな。何気に、材料がいいのか知らんけど、パン自体も美味いんだ。


そして、次に出たのが魚である。

海の幸のコースなんだ、当然、海の魚に違いない。

これは美味そ――


「毒抜きをしないと食べられない魚です(ボソッ)。」


「・・えっ?」


ちょっと?店員さん?今、不吉な事を言わなかった??

あれ?店員さん?????

店員さーーーーん!!カムバァァーーーーーーーーーック!!!!!

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▽お知らせ▽

◆高頻度で最終ページ《(仮)タイトル》は書き込み中。
加筆・修正により、内容が倍以上増える事があります。
たまに前ページの内容を見て加筆する事もあります。

◆後追い修正の進行状況:現在152ページ。H.30 5/5

◆作者が混乱してきたので、時間がある時にタイトルに日数を入れます。
あとがきに解説も入れていくつもりです。いや、無理かもしれん。
がんばるー(棒読み)

▽ぼやき▽
3月には書き終えるつもりだったのに、5月になってもまだ序盤ってどういう事だ?
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