打ち上げに行こう(仮)
書き途中です。
久しぶりにツーリングに行って来た。もちろん安全運転を心掛けたさ。
しかし、バイクの方は・・・しばらく乗って無かったからなぁ。
行った先でエンジンが掛からなくなるというトラブルwwwwwww
泣いた。
あと連れのスポーツ系バイクに二人乗りで帰ったんだが、シートがツンツルテンで掴む所が無く、吹き飛ばされて死ぬかと思った。
「元々タンデムを想定したのバイクじゃないし」って、何故乗せようと思った?!
「パーツを付ければ掴む所あるよ」シートを付けた時に付けて?!お願い!!!
更新の遅れた分が取り返せない・・・。
(仮)ばっかだし・・・。(仮)を消せるように頑張る・・・。
なんか、俺が何か言わなきゃいけないような空気だったので、アーディの言っていたのを参考にしてみる。
コホン。
「全員、無事に戻れたので、打ち上げをします。行きたい店、食べたい物がある人は俺に声を掛けてください。
ベア系以外にも素材が手に入ったので、そこから予算を捻出、不足分は俺が補填します。
ノルタークに帰るまでが探索です。帰路も油断せず頑張りましょう。」
こんなもんだろう。
付き合いは深くないが、俺の判断でベア素材を無駄にしてしまったので、奢る事に不満は無い。
むしろ、俺の出番が無かったくらいなので、それくらいはさせて欲しいと思う。
「・・なんか違うな。」「違うわね。」「・・だな。」「違和感。」
なんでだよ!!!!!
「帰るまでが探索・・・・。そうですねっ!頑張りましょう!」
剣士キャラ何処行った?!ブリジットは何やら感銘を受けたらしい。
拳を握り締め、目をキラキラさせている。
その純粋な気持ちは嬉しい気もするが、ちょっと心配になるよ。
「ともかく、行くぞ!」
無理やり話を戻して先導する。
「お前のペースだと、すぐにブリジットがヘバる。先頭を替わろう。」
が、すぐに交代させられた。
休憩の配分もローグリアムが行い、俺達は行きよりも若干エンカウントの少ない敵を順調に討伐しながら進んだ。
そして夜も更けた頃、ノルタークへと辿り着いたのだった。
ギルドで、帰りに狩ったベア系素材と、ルフ鳥を買い取ってもらう。
解体料を取られる場合もあるが、丸ごと持ってきた分、素材は多いので元は取れるようだ。
「ルフ鳥ってお前・・・・・。暫定で支払えるが、正直なところ最低価格で買い取る事になるだろう。
オークションに出した方が高く売れるぞ。」
またオークションかよ!常連だな!
ちなみに最低価格っていくらなんだ?
「それも、今すぐには決められない。今すぐ買い取れと言うのなら、緊急で役員会議を開く事になる。
肉食の鳥は不味いという話だが、一部の好事家にならば売れるだろう。むしろ、どんなに不味くても喜んで買い取ってくれるに違いない。
剥製にしたいという者も現れるだろうし、羽が欲しい者もいるかもしれない。
いずれにせよ、珍品なので高い値が付くだろう。・・・うーむ、難しい。
下手な値段を付ければ、ギルドの質を疑われてしまう・・・。」
いや、そこまでして急いで価格を知りたい訳じゃないんだ。
ただ、飯を奢るという約束をした関係で、現金が欲しかっただけだ。
「これだけの買取素材があれば、均等に分割しても飯くらい食えるだろう?!」
ギルドマスターが唾を飛ばす。汚いので喋る時は気を付けて欲しい。
均等分割・・つまり6等分か。うん・・思ったより狩れたからな。
何故かポツリと残されていたハイランドディアがいい金額になった。
ベア系は一度に取り出したんだが、量が結構あって一度に作業しきれなかったせいもあり、取り出し忘れていたようだ。
肉もおいしく、毛皮も上物、角も高額だし、やはり剥製にしても高いらしい。
剥製好きだな!マジで。
報酬として等分した。
端数はこの後の打ち上げで使うという事で万丈一致。
ルフ鳥は俺の取り分でいいらしい。
俺のせいでベア系素材は半分以下しか持って来れなかったんだが・・・。
「そもそも、こんな大量の素材を全て持ってくる事は不可能だ。
今回はPTメンバーに助けられたが、普通はこんな人数で行くような場所じゃないし、少数で行ったところで真目に探索なんてできない。
安全面を考えて精鋭で隊を作って討伐に行くような場所だぞ。」
「この人数なら、普通は1体か2体を討伐したら町に戻るのが鉄則だ。」
なんだよ。みんなして「普通は」「普通は」って。
フィールドでも散々聞いたよ!耳にタコだよ!
「まるで俺が普通じゃないみたいじゃないか。」
「「「「「・・・・・・・。」」」」」
あれ?・・・おい?
おかしいな、誰とも目が合わなくなったぞ。
「ともかく行こうじゃないか。甘いもののある店に。」
「・・・肉。」
「お酒があればどこでもいいわ。」
「あまり騒がしくないお店だと嬉しい・・かな。」
「俺は騒がしい店の方が好きだけどな!」
ともかくってローグリアム、あからさまに話題転換にかかったな?
まぁいい、これ以上、この話題を続けても、決して愉快な事にはならないだろう。
店か。そうだな・・。こいつらを全員満足させるには、あそこに連れて行くしかないだろう。
えーと、こっちだったかな。いや、一度しか行った事のない店に自力で行こうとするのは間違っている。
俺がアーディに案内を頼むと、目を輝かせて了承した。
[ノルタークの帆船]
「こ、高級店じゃないですかっ!」
「・・・季節のジェラート・・・・・ゴクリ。」
「肉があれば何でもいい。」
定休日とかじゃないみたいで良かった。
前回と違い、まばらではあるが店内に客がいる。
店内の客の視線が、俺達の一団へ。それから俺の頭上へと吸い込まれていく。
・・・いいよ、もう慣れたし。
「いらっゃいませ。当店のご利用、ありがとうございます。こちらへどうぞ。」
そういえば、この店のウエイトレスも敬語なんだよな。
今回だけじゃなく、前に来た時もそうだった。
教会関係者以外に、どんな法則があるんだろうか?
そして、通されたのはVIPルームだった。
いや、2回目ですけど?!
こんな展開は前にもあったが、今回はトラブル起こしてませんけど??!?
トラブルが起きる前に対処するのが名店の名店たる所以、ってか。
バルコニー付きで明るい庭の見える、少し広めの部屋だった。
「ご注文がお決まりになりましたら、こちらのベルでお呼びください。」
「「「「「・・・・・・・・。」」」」」
「いや、座ろうぜ?!」
「汚してしまいそうで怖いんだが、着替えても良いだろうか?」
そういえば、冒険帰りだったな。
俺は血だらけの衣服を(不可抗力で)着替えたけど、こいつらは結構汚れてたわ。
VIPルームの調度品はみんな高そうだもんな。そりゃ尻込みもするわ。
俺はパーテーションと水を取り出し、部屋の隅で使わせてやるのだった。




